Amazonの正規品が異常に安い理由と激安商品を購入する際の注意点

Amazonでは同じ商品を多くの出品者が販売しているので、価格競争が起きている商品が多数あります。私たちユーザーにとっては、激安な商品を購入できると「ラッキー!」と思いますよね。

しかし、正規品であってもメーカーの希望小売価格よりも異常に安い商品には注意が必要です。では、どうして激安商品には注意が必要なのか。この記事ではその理由を解説いたします。

目次

Amazonで正規品でも商品価格が安くなる理由

「Amazonで詐欺に遭った」「購入した商品が届かなかった」という話は良く聞きますよね。Amazon自体が販売・発送を行っている商品以外を購入する時は、詐欺に遭わないように注意しなければなりません。しかし、どのように注意すれば良いのでしょうか。

実は、詐欺を働く出品者にはある共通点があります。それは、商品の価格を異常に安くしていることです。例えば、定価が3万円の商品を激安の1万円台で売っていたりします。そのような激安商品を見つけた時は、「安い、ラッキー!」といって飛びつくのではなく、まずは怪しんだ方が良いでしょう。

Amazonで激安商品販売者の中には悪質な出品者が紛れていることも

Amazonには、Amazon自体が販売している商品と、一般の出品者が販売している商品の両方があることをご存知ですか?商品詳細欄に、「出荷元・販売元 Amazon.co.jp」と記載してある商品に関しては、まず安心して購入できます。

もちろん、きちんと商品を梱包して発送作業を行う出品者が大多数です。しかし、Amazon以外の出品者が販売・発送している商品に関しては、トラブルなく購入者の元へ商品が届く保証はありません。

Amazon内の価格競争のため正規品でも値段が下がる

先ほども少しお話ししましたが、Amazonで商品の値段が下がるのは価格競争が起こるからです。

出品者は当然利益の出る商品を販売したいわけですから、Amazonで売れている商品をリサーチして仕入れます。そして、多くの出品者が同じ行動をとるため、同じ商品を販売する出品者が異常に増えてくるというわけです。そうなると、価格を安くしないと自分の商品を買ってもらえなくなるので、Amazon内で価格競争が起こります。

商品を購入する側としては、価格競争が原因で安くなったと考えられる激安商品は特に怪しむ必要はありません。単に、Amazonの市場原理が働いた結果だからです。

並行輸入品だから安い値段で販売している

Amazon内で安く販売されている商品の中には「並行輸入品」というものもあります。例えば、化粧品には、日本国内の公式ショップや代理店が販売している「正規品」と、海外で販売している製品を正規ルート以外から輸入した「並行輸入品」の2種類があります。どちらも本物であることには変わりありませんが、並行輸入品の方が安い傾向にあります。

「それなら並行輸入品を買った方がいいじゃない」と思ってしまいますが、並行輸入品の場合は、正規品のようにメーカー保証を受けられなかったり、修理サービスが受けられなかったり、色々とデメリットもあります。

また、並行輸入品は正規品よりも安く購入できるというメリットがありますが、偽物が混じっている可能性もあります。もちろん、Amazonでは偽物を本物と偽って販売することを禁止しています。しかし、出品者本人も偽物を本物と信じて販売していることが多いので、ユーザーが購入した段階に至って初めて偽物であることが発覚するというケースも少なくありません。

Amazonの激安商品は最初から詐欺目的で安い値段になっている

日本のAmazonで販売されている詐欺商品の中には、海外の巨大詐欺集団が出品している物もあります。そのような詐欺集団は、あらゆる方法を使ってAmazonの監視を潜り抜けようとします。

彼らの取り扱う商品が異常に安いのは、最初から販売する気がないからです。このような激安商品を購入してしまうと、お金だけ取られたり、個人情報が抜き取られたりして非常に危険です。

大量に仕入れることで安く仕入れることができているから

商品を一度に大量に仕入れることで、卸値を安くすることができるようになります。Amazonは同じ所で商品をたくさん仕入れるという方法を取り入れているので、安く値段を設定されている商品が多いのです。

商品を大量に仕入れてくれることは、メーカー会社にとってはありがたい存在です。そのためAmazonはメーカー会社にとって貴重な会社でもあります。しかも大量に仕入れを行なってくれるので、大口のお客様という存在です。

もしそんな大口の会社に卸値を安くしてほしいという要望を受けたら、メーカー会社も売上のために承諾をせざるを得ません。このような理由からAmazonの商品価格は安く設定されている商品が多いのです。

出品者の手数料も儲けになっているから

Amazonに商品を出品するためには、出品者が一定額の手数料をAmazon側に支払う必要があります。仕組みとしてはAmazonに出品した商品が売れたら、売れた額の約10%を手数料として払う形になります。

AmazonにはAmazon自体が販売している商品もありますが、それと同じぐらい一般の出品者もいるのでその出品者からの手数料でかなり儲けを出しています。そのため多少商品価格が安くても、販売手数料で儲けを出せるので安く出品できるのです。

配送代行サービスで費用を安くおさえているから

Amazonから商品が売れると、商品を発送するためにFBAという配送代行システムを利用しています。通常、商品を発送する際に自社で行おうとすると人件費や配送料がかかったりするので、利益を上手く出すことができません。

そこでFBAのような配送代行サービスを利用することで、人件費や配送料を大幅にカットすることができるので商品価格を安く設定することができるのです。

他の通販サイトは月額料金が高い

Amazonで商品を出品する際には、出品者側の月額は高くても約5,000円となります。利用するプランによってもっと低い金額で利用できる場合もあります。

Amazonは最大約5,000円で出品することができるのに対し、他の通販サイトで出品しようとするとそれ以上の月額がかかることになります。例えば楽天の通販サイトで商品を出品しようとすると、一番安いプランでも約2万円かかってしまいます。

こうなるといくら商品が売れたとしても、思うような利益を出すことができなくなってしまいます。その一方でAmazonはかなり安い価格で出品することができるので、費用を抑えて利益を出したい方にはおすすめと言えます。

プライムマークに注目

「安い商品には注意すべき!と言われても、どうやって安全な安い商品かどうか見分けたらいいんだろう?」と悩まれている方もいらっしゃるでしょう。実は、安全な商品の見つけ方があります。

Amazonで販売している商品の中には「プライムマーク」がついているものがありますよね。プライムマークがついている商品は、Amazonが責任を持って商品管理と発送を行ってくれるので、安心して購入することができます。「商品は安く買いたいけど、詐欺に遭うのはイヤだ!」という方は、プライムマークがついている商品だけを購入するようにしましょう。

よくある詐欺の手口

では、具体的にどのように詐欺は行われているのでしょうか。Amazonでよくある詐欺の手口をご紹介します。

すぐに商品ステータスが発送済みになる

詐欺商品の多くは、注文を受けるとすぐに商品ステータスが「発送済み」に切り替わるのが特徴です。いくら迅速な発送を心掛けている出品者でも、注文後数分で発送完了するのはおかしいですよね。

もちろん、本当に迅速な発送を心がけている出品者もいるので一概には言えませんが、発送済みになるタイミングがあまりにも早い場合は一応警戒してください。そして、発送済みになるタイミングが異常に早かったにもかかわらず、お届け予定日になっても商品が届かなかった場合は詐欺の可能性を疑いましょう。

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クレームをつけたらすぐに返金する

では、商品が届かなかった場合、どうすれば良いかというと、まずは出品者に連絡します。単に出品者が商品を発送済みと勘違いしていた場合であれば、数日後に商品が届くでしょう。

また、元々詐欺を働くつもりで商品を販売した出品者であっても、トラブルを避けるためにクレームを入れてきた購入者には迅速に返金するケースもあります。

3ヶ月以上待たせようとする

一番厄介なのが「通関に時間がかかっているからもう少し待って」などと時間を稼ぐケースです。詐欺を働く人が時間を稼ごうとするには訳があります。

Amazonには「マーケットプレイス保証」といって、商品が届かなかった場合に購入者が保証を受けられる仕組みがあります。しかし、この保証、お届け予定日の最終日から3ヶ月経ってしまうと受けられなくなってしまうのです。

つまり、詐欺師にとっては、3ヶ月間保証制度を利用されなければ詐欺が成立するということです。そのため、何らかの理由をつけて購入者に「申し訳ございません。もう少しお待ちください」と待たせようとするわけです。

Amazonで激安商品は詐欺?見分ける方法

詐欺に遭わないためには、プライムマークがついている商品に限定して購入するのが一番ですが、欲しい物にプライムマークがついていないという場合もあるでしょう。このような場合は、プライムマークがついていない商品を買わざるをえません。そこで、安全な商品と詐欺商品を見分ける方法を解説します。

Amazonで価格が異常に安い激安商品は要注意

まず、前述のとおり、価格が異常に安い激安商品には手をつけてはいけません。他の出品者が付けている価格や、他の通販サイトの価格などと比較して、あまりにも激安な商品は購入しないようにしましょう。

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評価が低い出品者には注意する

商品を販売している出品者の評価が低い場合も注意が必要です。商品の詳細ページには必ず商品の出品者名が記載されています。出品者名をクリックすると、出品者の詳細ページにアクセスできるので、過去の評価やレビューをチェックしましょう。評価が低すぎる出品者や、評価が一つもついていない出品者からは購入しないようにしてください。

出品者情報がない場合は危険

出品者の詳細ページでは、出品者情報がきちんと記載されているかもチェックしましょう。きちんとした出品者は、代表者の氏名・住所・電話番号・メールアドレスを記載しています。

もしも出品者の連絡先が何一つ掲載されていなかった場合は要注意です。また、出品者が外国人である場合も同様に、電話番号やメールアドレスが正しく記載されているか確認してから購入するようにしてください。

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詐欺への対処法

Amazon側も詐欺を撲滅しようとあらゆる手段を講じていますが、それでも次々と新たな詐欺の手口が登場しています。そのため、詐欺に遭わないためには私たちユーザーが詐欺についての知識を身につけておく必要があるでしょう。

ここからは、現在Amazonで横行している詐欺の手口とその対処法を解説します。Amazonで安全にショッピングを楽しむための参考になさってください。

代金は払ったのに商品が届かない

商品代金を支払ったのに商品が届かないというのは、Amazonで一番多い詐欺の手口です。もしもお届け予定日を過ぎても商品が届かない場合は、すぐに出品者に連絡しましょう。出品者とコンタクトが取れない場合は、迷わずAmazonのカスタマーサービスに連絡してください。

Amazonへすぐに連絡する

商品が届かなかったり、不良品を返品したりした場合、通常は、出品者から購入代金相当額が返金されます。しかし、出品者から「返金しました」と知らせるだけで返金しないという詐欺もあります。

きちんと出品者が返金処理を行った場合は、Amazonから正式にメールが届きます。出品者からの連絡しかない場合は怪しみましょう。そして、すぐにマーケットプレイス保証を利用して返金してもらうのがおすすめです。

評価の低い出品者からは購入しない

お金目的でなく、個人情報の収集目的で詐欺を働く人もいます。Amazonで商品を注文すると、購入者の氏名・電話番号・住所が出品者に知らされますよね。その個人情報を利用して他に詐欺アカウントを作成する悪意ある出品者もいます。

実際、商品販売時に手に入れた個人情報を出品者がどのように使っているかはわかりません。こればかりは出品者を信用するしかないので、購入前に出品者情報をきちんと確認して、評価の低い出品者の商品は激安価格でも買わないようにしましょう。

怪しいメールは開かない

Amazonは登録してあるメールアドレス宛にお知らせメールを届けることもあります。しかし、これを悪用して、Amazonに似せたメールを送り個人情報を抜き出そうとする手口も横行しています。

メールの見た目はAmazon公式のものと変わりがないので、多くのユーザーは気付きません。しかし、偽物のAmazonメールにはAmazon公式のものではないURLが記載されています。

そのURLをクリックすると、偽物のAmazonサイトに飛ばされます。この時点でも偽物であることに気づかないユーザーは多いので、そのまま画面の指示に従い、Amazonの自分のIDとパスワードを入力してしまうのです。

そうなると、Amazonに登録しているIDとパスワードが盗まれてしまうので、勝手に商品を大量に注文されてしまったり、詐欺に利用されてしまったりします。そのため、怪しいと思った場合は、絶対にURLをクリックしないようにしましょう。

保証制度を利用する

詐欺に遭ったからといって落ち込んでいる暇はありません。商品が届かなかった場合や、届いた商品が欠陥品であった場合は、Amazonのマーケットプレイス保証を利用して返金してもらえます。ただし、商品のお届け予定日の最終日から3ヶ月が経過してしまうと補償されなくなるので、詐欺に遭ったことに気づいた時は早めに保証制度を利用しましょう。

通報する

また、保証制度によってお金は戻ってきますが、個人情報は出品者が手にしたままです。しかし、これは諦めるより仕方ありません。

ただ、詐欺商品に気づいたら、Amazonに通報できるシステムはあります。Amazonに通報するには、問い合わせページを利用します。問い合わせページはAmazonのカスタマーサービスからアクセスできるので、もしも詐欺商品や詐欺を働く出品者に気づいた場合はAmazon側に通知しましょう。

悪質な場合は、すぐにアカウント閉鎖のペナルティが課されるでしょう。それほど悪質でないとAmazonが判断した場合は、対象の商品を削除するだけで終わることもあります。

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プライムマークがついていない商品を購入する場合は、必ず出品者情報をチェックしましょう。そして、出品者情報がきちんと記載されており、かつ、購入者からの評価も高い出品者の商品のみを購入するようにしてください。

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この記事を監修した人

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