メルカリで普通郵便を使うと面倒?トラブルの予防策と解決法を紹介
日々多くの品物が取引されているメルカリですが、時として面倒なトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
今回は、メルカリで商品を送るときに普通郵便で発送した場合の事例から紹介します。メルカリではメルカリ便の利用が推奨されていますが、その理由を交えて説明していきます。
また、トラブル発生時の対応や予防策も、併せて紹介します。
商品が配達されない場合の確認事項
まずは発送した荷物が相手先に届かないとき、確認すべき項目について解説します。
住所と日数について
商品が届くまでの日数は、お互いの住む地域の距離や発送した方法によってばらつきがあります。5日間を目安に待ってみて、それでも届かない場合は配送先住所を確認しましょう。
荷物追跡機能があれば活用する
メルカリで利用できる発送方法には、荷物を追跡できるものがあります。そのサービスを利用して、商品の配送状況を確認してみましょう。発送時に追跡番号が通知されるので、それを使って日本郵便のサイトで確認します。
追跡番号が使えない場合は、集荷された郵便局からまだ発送されていない可能性があります。翌日以降も正しく表示されない場合は日本郵便に直接問い合わせましょう。
追跡できない郵便物は調査してもらう
追跡サービスがない発送方法を使った場合は、直接日本郵便に問い合わせるしか方法はありません。
日本郵便では、郵便物が届かないというようなトラブルの調査を受け付けています。普通郵便のように伝票番号や追跡番号が無いようなものでも、差出人・受取人の情報と差し出した場所の情報があれば調査してくれるので、もしもの時は利用してみましょう。
その他のケースが想定される場合を確認する
その他のケースについては、メルカリ公式サイトにて、以下のリンクの内容通りに案内されています。
いずれの場合でも、きちんとした対応をすることが大切です。商品が見つかった場合にはきちんと届けてくれます。見つからなかったときは補償してくれる場合もあるので、事前に確認のうえ、取った対応と共に購入者へ報告すると良いでしょう。
参考:商品が届かない(らくらくメルカリ便/ゆうゆうメルカリ便)
メルカリで普通郵便を利用した時のトラブルとその対処法
メルカリでは、「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」が利用できます。多くの荷物はこれらの発送方法を使うことになりますが、商品によってはやむを得ず普通郵便や定形外郵便などを使わざるを得ないケースもあるでしょう。
この項目では、普通郵便や定形外郵便を利用した際に起こりがちなトラブルとその対処法についてご紹介します。
普通郵便で正しく配送されない理由
普通郵便が正しく届かない理由としてまず挙げられるのが、住所が間違っている場合です。荷物が届かないときは、まず届け先の住所をもう一度確認してください。マンション名や部屋番号など、間違えやすい箇所はいくつかありますので、徹底して確認しましょう。
また購入者が引っ越したばかりの時は、前の住所に配達されている能性もあります。届け先の住所を確認する際は、購入者にも間違っていないかを見てもらうといいでしょう。
住所が合っているときは、料金不足の可能性があります。商品を封筒に入れて普通郵便で送るときは、ポスト投函よりも郵便の窓口で料金を支払った方が、間違いが起きにくいです。
普通郵便が届かないときは調査を頼もう
普通郵便が届かない場合は、郵便物等の調査を日本郵便に依頼しましょう。日本郵便のサイトにて郵便物の状況を含めた必要事項を入力すると、想定される配送ルートに沿って調査してくれます。
届かない場合以外にも、中身がなくなっていた場合や開封されていた場合でも調査の対象となります。普通郵便を利用してトラブルがあったときには、積極的に利用してみましょう。
トラブル回避にはメルカリ便が最適
普通郵便で想定されるトラブルを回避する一番の解決策は、「メルカリ便」を使うことです。様々なサイズの荷物に対応可能なので、メルカリで取引される一般的な商品はほとんど対応していると言ってよいでしょう。
メルカリ便ならば荷物の追跡が可能なので、何かあったときの対応がスムーズにできます。送料は全国一律の料金設定ですし、匿名配送にも対応しているので、メルカリで商品を発送するときには最適の方法です。
メルカリで発送するときによく起こるトラブル
続いては、発送時にありがちなトラブルの事例と、その解決策を見ていきましょう。
実際にこういう事があるという内容を知っておくと、いざという時の対応がスムーズにできるので、購入者とのトラブルになりにくいです。
ゆうパケットに収まらない
ゆうゆうメルカリ便で一番安い発送方法は「ゆうパケット」になります。全国一律200円で発送できるので、できればゆうパケットに収まるように発送したいです。
そこで起こるのが、厚さが3cmを超えたために不可となるケースです。コンビニなどで発送した後でも、郵便局のスケールで計測されたときに厚さがオーバーしてしまうと荷物が戻されてしまいます。
こうしたトラブルを事前に回避させるには、ゆうパケット専用の箱を使うことが有効です。ゆうパケットで送れる荷物に最適化された箱なので、これを使っておけば安心という梱包資材となります。
商品が届かないと言われたら
購入者から荷物が届かないと問い合わせを受けたとしても、追跡サービスでは「配達完了」となっていたというケースも実際にあります。そんな時は、まず購入者の家族が受け取っているかどうかを確認してもらいましょう。購入者本人が配達を認知していない場合も考えられます。
他に考えられるのが、交通事情や天候の都合で配達が遅れているケースです。先述したとおり、5日間は様子を見てみましょう。それでも届かない場合は先ほど紹介したように調査を依頼することになります。
ゆうゆうメルカリ便を使ったときは、メルカリのサイト、あるいはアプリのお問い合わせから不着申告が可能です。
専用箱を使わないと送れない配送方法
発送する際に、専用の箱を使うものとして「ゆうパケットポスト」と「ゆうパケットプラス」があります。
「ゆうパケットポスト」はポストにそのまま投函して利用するサービスですが、郵便物を送る際に専用の箱か発送用シールを使う必要があります。これらを使わなかった為にゆうパケットポストで正しく発送できなかったというケースが実際にあります。
「ゆうパケットプラス」はポスト投函はできませんが、ゆうパケットポストと比べると厚さが7cmに対応していて余裕があります。こちらも専用の箱でなければ発送できません。
双方共に、事前に専用の箱を用意しておくとスムーズに発送できます。
購入者の住所が変わっていた
普通郵便で送った際のトラブル例でも挙げましたが、購入者が最近引っ越していた場合は古い住所に配達されてしまうケースがあります。購入者が転居届を提出していれば転送してくれますが、されていない場合は荷物不着となってしまいます。
住所不明で戻ってきた場合は、購入者に状況を説明した上で現住所を確認しましょう。
また、自分が購入者となった場合に同じようなトラブルを引き起こさないためにも、メルカリの登録情報の確認を忘れずに行ってください。
メルカリでトラブルが頻発する理由
ここまでご紹介したようなトラブルは、通常のネットショッピングではほとんど起こらないような事が多いです。この項目では、なぜメルカリに限って発送に関するトラブルが多数発生しているのか、その理由について見ていきましょう。
メルカリ出品者の大半は初心者
ネットショッピングと決定的に違う点は、メルカリに商品を出品している人の多くが物販の初心者であるという点です。
出品者の全てが、ネット上で物を売った経験や、郵便などを使って物を送るという経験が豊富というわけではありません。そうした理由から、発送までに時間がかかったり、不備があってなかなか購入者の元に届けられなかったりとしています。梱包が甘く、中の商品が損傷してしまったという事例も珍しくありません。
また、互いに顔を知らない他人同士のやりとりなので、人によっては不備に対する応対が上手くできず、大きなトラブルに発展してしまうこともあります。
メルカリユーザー独自ルールでのトラブルが起きる
メルカリの出品者の中には、独自ルールを強要するようなユーザーもいます。本来であれば、メルカリが公式に定めたルールではないにもかかわらず、出品者の意に添わない言動だったためにトラブルになってしまったというケースがあるようです。
トラブルを回避させるには、そうしたユーザーからの購入は控えるようにするといいでしょう。出品者の評価をチェックすると自分に合う出品者かどうかをあらかじめ知ることができるので、購入前に出品者の情報をチェックしておきましょう。
メルカリで発生したトラブル事例
実際にメルカリで起きる、発送時以外のトラブル事例についてご紹介します。自分や配送業者に問題がなくても、購入者に問題があるケースがあるので、しっかり頭に入れておきましょう。
過剰な値下げ要求
メルカリでは、商品購入前にユーザーが出品者とメッセージを交わせるのですが、そのメッセージ上で商品の値下げを求められることがあります。
メルカリでの値下げ交渉自体は珍しくありません。しかし中には、過剰な値下げを要求するようなユーザーもいるようです。それに加え、実際に値下げをしても、結局買わないという迷惑行為に至るケースもあります。
値下げ交渉に関するトラブルを回避するには、商品説明欄に値下げは行わないと記載すると効果的です。
専用出品絡みのトラブル
交渉の段階で、メッセージを送ってきたユーザー専用出品とする事もメルカリではありがちな話です。しかし、専用にしたにも関わらず購入されないなどのトラブルが頻発しているので、専用出品はできればやめておいた方がいいです。
たとえ専用出品にしていたとしても、別の購入者が購入を決めてしまえば交渉権は購入ユーザーに移ります。そこで購入をキャンセルさせるような事になれば、迷惑行為を行ったユーザーであるとして、メルカリから睨まれてしまうかもしれません。トラブルに発展したとしても、解決するためのサポートを受けられないと考えて良いでしょう。
商品が購入されたなら、専用出品を要望したユーザーから何と言われても購入ユーザーとのやりとりに移行することを推奨します。
そもそもの話として、メルカリでは専用出品を認めていないことを念頭に置きましょう。
商品不着と偽られたら
購入者の中には、商品が届いているはずなのに届いていないと言い張るようなユーザーもいます。このようなトラブルに対応するためにも、発送するときはメルカリ便などの追跡機能付き配送サービスで発送するようにしましょう。
受け取り評価がなかなかされない
購入者は商品を受け取った後で出品者を評価することになっています。これが終わらなければ取引は終わったことにならず、出品者は代金を受け取ることができません。
配達が完了してから受け取り評価されるまでに時間がかかっているようなら、評価をするように購入者へお願いしましょう。それでも評価されない場合はメルカリの事務局に連絡することもできます。
発送した通知を送ってから9日間が経過しても評価がされなかった場合、13時過ぎに自動で取引完了という扱いになり、売上金を受け取れるようになります。
不当な返品要求への対応
購入者の中には、出品時に説明がなかった傷が商品に付いているといった言いがかりを付けて、商品の返品対応を求めるユーザーもいます。
対応としては、まず発送の段階で文句を付けられないほど厳重に梱包しましょう。配達途中に損傷したという言いがかりはこれで使えなくなります。梱包した状態で写真を撮っておくのも効果的です。
家電製品などの商品は、各部位の写真を撮っておいたり、その製品のシリアルナンバーを控えておいたりする対策が取れます。出品の段階で不備がなかった証拠を揃えておけば、万が一の時でも安心です。
メルカリでのトラブルに備えるために知っておきたいこと
この項目では、トラブルを起こさないために必要な備えや、万が一発生したときの対応について知っておきたいことについてご紹介します。
メルカリ事務局への問い合わせ
メルカリでのトラブルは、まずメルカリ事務局に相談してみましょう。お問い合わせ項目の中の「取引中の商品について」から問い合わせ画面に移ることができます。内容によっては返信に時間がかかりますが、的確なアドバイスをもらえることが期待できます。
公的機関へ相談してみる
メルカリ事務局への相談でもトラブル解決に至らない場合は、公的機関に相談を持ちかけるのもありです。消費者庁の消費者ホットラインならば電話でも相談できるので、迅速な対応が期待できます。
また、相手の言動に目に余る悪質性が見受けられたなら警察に相談することも検討しましょう。110番は緊急通報の電話なので、相談で使うのは控えるべきです。#9110をかけると警察相談電話に繋がるので、そちらへ相談しましょう。また、地域の所轄警察署には住民向けの相談窓口の電話を開設していることがあります。
地域の無料法律相談を介して弁護士に相談するのも有効な手段です。
事前に意思表示しておく
トラブルを避けるためには、あらかじめその種となりそうな要素を排除してしまうのも有効です。プロフィールや商品説明欄の記載でふるいにかけてしまいましょう。
購入を希望するユーザーにはコメントするように求めるとか、値下げには応じないという意思表示の内容を書いておけば、良心的な購入者は応じてくれるはずです。
写真や伝票を手元に残しておく
上記でも軽く触れましたが、発送前の商品の写真を残しておくのはトラブルに対する有効な備えになります。梱包したときの写真や、発送した時の伝票に領収書も、取引が無事に完了するまでは手元に置いておきましょう。
連絡はこまめに取るようにする
取引相手の行動が遅いと思ったら、様子をうかがう意味でメッセージを送信してみましょう。よくあるケースは、先ほどもご紹介した受け取り評価の遅れです。
メルカリ事務局への相談を検討するならば、遅延している事にきちんと対応しているという姿勢を示しておくと対応がスムーズになります。
受け取り評価のケースのみならず、相手とのやりとりはこまめに、丁寧に行いましょう。
メルカリでのトラブルは冷静な対処と予防策が効果的
メルカリでのトラブルは、きちんとした備えと対応さえできれば解決は可能です。巻き込まれたとしても、慌てずに対処しましょう。また、あらかじめ予防できるトラブルもあるので、どうすれば面倒に巻き込まれずに済むかを考えながら利用するようにしましょう。
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