Amazonで注文した商品は、国内であれば注文した翌日には届くのが当たり前になりつつありますが、一方でごくまれに「なかなか届かない……」といったトラブルもあります。
今回の記事では、
- 配送の遅延などのトラブルが起こる理由
- トラブルが起こったときの対処法
を解説していきます。
【Amazonでのトラブルその1】海外から発送される商品だった
Amazon.co.jpで出品されている商品の中には、日本国外から発送されるものがあります。
海外から発送される理由はさまざまですが、海外で仕入れた商品が直接送られてくるケースもあります。
海外発送の商品の見分け方
海外から発送される商品は、商品紹介ページを一見しただけではわからないので、「primeマーク」がついていないマーケットプレイスの商品を購入する場合は、出品者の情報を確認しておきましょう。
海外発送の場合は、出品者のページにこちらの画像のように発送元の国名が表示されます。
ちなみに、「primeマーク」がついている商品はもれなく国内発送です。
海外Amazonで注文したとき
一部の商品については、海外のAmazon(アメリカのAmazon.comなど)から購入(個人輸入)することもできます。
配達までにかかる時間は発送元の国にもよりますが、1週間から4週間ほど。
たとえばヨーロッパのAmazonで購入した商品は、早ければ1週間ほどで届きます。ただし、国によって大きな差があって、ドイツやイギリスは比較的早く、フランスやスペインは比較的遅い傾向にあって、1週間程度の開きがあります。
【Amazonでのトラブルその2】注文した商品が届かない
海外発送の商品を含めて、商品が予定どおりに届かないこともあるかもしれません。なかなか商品が届かないときの原因は大きく2つに分けられます。
- 商品の発送が遅れている
- 輸送中にトラブルがあった
それぞれの原因と対処法を解説していきます。
商品の発送が遅れている
在庫切れや配送業者の都合で、そもそも商品が発送されていないことがあります。
基本的にはAmazonや出品者に問い合わせることになりますが、問い合わせる前に、次の2つをもう一度確認してみてください。
- 発送メールが来ていないか
- 発送メールが間違って迷惑メールに紛れていないか
輸送中にトラブルがあった
商品は発送されたものの、配送途中でトラブルがあって商品が届かないこともあります。とくに天候の影響で交通網が乱れた場合に起こりがちです。
あるいは、配達先の住所を間違えて入力してしまったといったことも考えられます。
Amazonの追跡情報で「配達が完了しました」と表示されているのに商品が届いていない場合は、公式サイトの下記のページをご覧ください。
Amazon.co.jpで注文した場合↓
参考:「配達が完了しました」となっているが、届かない商品を見つける
Amazon.com(アメリカ)で注文した場合↓
参考:Find a Missing Package That Shows As Delivered
配送にかかわるトラブルは、「基本的には配送業者に問い合わせることになる」とのことです。
海外のAmazonで購入した場合の所要日数の目安
Amazon.com(アメリカ)では、海外のAmazonマーケットプレイスから購入したときの所要日数を以下のように定めています。
発送元住所 | デフォルトの配送所要日数 |
---|---|
カナダ | 7〜14日 |
日本 | 10〜20日 |
韓国 | 10〜20日 |
イギリス | 10〜20日 |
その他のアジア | 14〜28日 |
ヨーロッパのその他の国 | 14〜28日 |
中東 | 14〜28日 |
アフリカ | 14〜28日 |
南アフリカ | 14〜28日 |
あくまでアメリカのAmazonの場合ですが、アメリカから日本の場合、日本からアメリカに配送する場合と同じように10~20日間かかると考えられます。
所要日数は基本的に発送元からの距離に比例しますが、先にお伝えしたとおり同じヨーロッパでも大きく差が出ることもあるので、あくまで目安として考えてください。
商品が届かない場合の対処方法
Amazonで注文した商品がなかなか届かないときにまず考えられるのは、商品が中国から発送されるパターンです。とくにスマートフォンのケースなどのアクセサーに多い傾向があります。
発送メールに「お客様の商品はChina Postでお届けします」などと書かれている場合は中国から発送されることになります。商品の到着までに2週間から4週間程度かかると考えたほうがいいでしょう。
China Postの追跡番号を日本郵便の「郵便追跡サービス」に入力すると、配送状況を確認できます。
もし追跡番号がない場合の手順は次のとおり。
- 出品者の情報を確認する
- 出品者に問い合わせる
【ステップ1】出品者の情報を確認する
商品が届かず荷物の追跡番号もない場合は、まずは出品者の情報を確認してみましょう。
アカウントサービスの「注文履歴」から「注文内容を表示」を見てみると、商品名や価格と並んで「販売」という項目があります。
そこに記載されている業者名をクリックすると、業者の詳細情報が見られます。「特定商取引法に基づく表記」から、出品者の電話番号や住所などの情報を確認できます。
また、同じページからほかのユーザーからの評価も見られるので、過去に同じような事例がなかったか、あったとしたらどのように解決したのかを確認してみましょう。
この出品者情報の確認は、スマートフォンでもできますが、少し手順が違います。
まず、アプリを開き、下部のアカウントボタンをタップ。
次に「注文履歴」をタップし、調べたい商品の販売ページに移動します。
商品ページの販売元をクリックすると、出品者の情報を確認できるページを表示することが出来ます。
【ステップ2】出品者に問い合わせる
業者の詳細情報ページには、「質問する」というボタンがあります。
「質問する」ボタンをクリックすると、問い合わせ内容を選択してメッセージを送ることができます。
商品が届かない旨を伝えるメッセージを送ったら、メールの返信を待ちましょう。
配送状況が確認できないときの対処法
何らかの理由で、商品の配送状況を確認できないことがあります。商品の発送状況がわからない理由として考えられるのは、次の2つです。
- 追跡サービスのメンテナンス
- 配送状況が反映されていない
追跡サービスのメンテナンス
ごくまれに、荷物の追跡サービスがメンテナンスなどで配送状況が確認できなくなることがあります。また、Amazonのセール中はサイト自体につながりにくくなることもあります。配送状況のページ自体が表示できないときは、少し時間をおいて試してみてください。
とはいえ、Amazonの追跡サービスと配送業者の追跡サービスが同時に見られなくなる可能性は低いです。両方とも配送状況が見られなかったりステータスが一向に進まない場合は何らかの配送トラブルが考えられるので、Amazonまたは配送業者に問い合わせてみましょう。
配送状況が反映されていない
商品の注文から配送状況が反映されるまで、時間がかかる場合があります。とくに夕方以降に注文した場合は、配送状況が翌朝まで反映されないこともあるので、24時間以内であればあまり気にする必要はありません。ただ、本当に配送が遅れていることもあるので、予定日時を過ぎても届かない場合は、Amazonまたは出品者に問い合わせてみましょう。
海外の業者に問い合わせるときに押さえておきたいポイント4選
トラブルが起きたとき、日本国内の業者に問い合わせる場合は、とくに苦労することはないはずです。問題は海外の業者とやり取りする場合。基本的には英語でやり取りすることになります。あまり難しく考える必要はありませんが、英語が得意な人もそうでない人も、海外の人と文章でコミュニケーションをとるときの要点を押さえておきましょう。
【ポイントその1】要件をはっきり伝える
トラブルに関して何か要望があれば、遠慮せず、シンプルにはっきりと伝えましょう。
- 「交換してほしい」
- 「返品させてほしい」
海外の人は日本人のように「察する」ことが一般的でない可能性が高いです。「こちらから言わないことは伝わらない」と考えるくらいでちょうどいいです。
【ポイントその2】言葉選びに気を付ける
要望をはっきり伝えることは大切ですが、相手も人間です。最低限の丁寧さはあったほうがいいでしょう。
一つだけ注意ポイントをあげると、相手を責める口調にならないよう気を付けることです。たとえばなかなか荷物が発送されないときは、
You have not sent my luggage yet.
あなたはまだ荷物を発送していない。
ではなく、
I have not received my luggage yet.
私はまだ荷物を受け取っていない。
のほうが角が立たず好ましいです。
【ポイントその3】日付の表記に気を付ける
日本と海外では、日付の表記が異なる場合があります。
- 日本の場合:年/月/日
- アメリカの場合:月/日/年
- イギリスの場合:日/月/年
たとえば、「1月12日」と書きたいときに、「1/12」と書いてしまうと、相手によっては「12月1日」と受け取られてしまうことがあります。混乱を避けるために、
- 西暦は4桁(2020など)
- 月はアルファベット(Januaryなど)
で表記するといいでしょう。
【ポイントその4】メールを全文引用して返信する
出品者は、一度に多数の人とメールのやり取りをしている可能性があります。そのため、毎回相手のメールを全文引用して返信するようにしましょう。これは英語のメールにかぎったことではありませんが、あなたの名前や注文番号などの手掛かりがないと、やり取りの確認に時間がかかって対応が遅れてしまうことがあります。
Amazonマーケットプレイス保証を申請する方法
Amazonには「Amazonマーケットプレイス保証」といって、マーケットプレイスで購入した商品に対して保証があります。
- 商品が届かない
- 商品に問題があった
- 返品したのに返金されない
といったトラブルがあったときに、出品者に連絡したにも関わらず48時間以上経っても解決しない場合はAmazonが対応してくれます。
「Amazonマーケットプレイス保証」を申請する手順は次のとおりです。「注文履歴」にアクセスして、「注文に関する問題」をクリック。
問題点を選択して「返金リクエスト」を選択しメッセージを入力して「送信」をクリック。
申請結果はメールでお知らせされます(最大1週間程度かかります)。
出品者を評価する
出品者を評価するには、「注文履歴」から「出品者を評価する」を選択。星の数やコメントを入力して「評価を送信する」をクリックします。
業者の対応が悪質だと感じた場合は、念のためAmazonカスタマーサービスに報告しておくといいでしょう。
連絡手段としては、基本的に、
- チャット
- 電話
の2つが用意されています。
とくにチャットは、自動で出てくる選択肢を選んでいくだけですし、さらなるサポートが必要な場合は担当者に繋いでくれるので便利です。
【まとめ】トラブルがあってもあわてずに
Amazonで注文した商品が届かないようなトラブルはめったにありませんが、もしトラブルがあったとしてもAmazonカスタマーサービスに問い合わせれば迅速に対応してもらえます。配送中のトラブルについては、まずは配送業者です。
また、海外のAmazonや出品者に連絡するときは、今回紹介したポイントを確認してみてください。落ち着いて対処していけば、きっと解決できるはずです。