アニメグッズや限定品などを定価以上の高額で転売する「転売ヤー」の存在は、近年メルカリなどのフリマアプリで問題となっています。
一方で、不用品を売買したり、専門の業者から仕入れた商品を小売価格で販売したりする転売ビジネスをしている人も存在しますが、転売ヤーによって風評被害を受けかねない現状です。
転売自体は違法ではありませんが、個人のモラルによっては不当に稼ぐことも可能になってしまいます。
両者の違いを理解して、正しくフリマアプリを利用しましょう。
メルカリ転売にはどんな方法がある?
メルカリは、自宅にある不用品を写真1枚で出品・売買できるフリマアプリです。その手軽さから、学生から社会人まで、幅広い年齢層に利用されています。
購入した値段と販売する値段に差をつければ利益を出すことも可能ですが、儲かるために規約違反をする人が後を絶ちません。
巷で問題になっているケースとしては、ライブチケットの高額転売や、コロナ禍でのマスク転売などがあります。
本項では、メルカリ転売の手法について代表的なものをご紹介いたします!
1.メルカリ完結型せどり
メルカリ完結型せどりとは、文字通りメルカリで購入し、メルカリで出品する転売方法です。
購入したときの金額より高く値段を設定して出品をすることで、利益を出す仕組みになっています。
購入の際に転売目的だと出品者にバレてしまう可能性も高く、クレームや低評価の原因になりかねません。
メルカリの利用規約上は違反ではないので、もしメルカリ完結型せどりをする場合は少し時間を空けてから出品するなど、出品者にバレないための工夫が必要です。
2.Amazonやヤフオクでの転売
メルカリで購入した商品を、Amazonやヤフオクなどで少し高く転売することで儲ける人もいます。
プラットフォームが違うのでバレにくく、学生やサラリーマンの副業として人気のある転売方法です。
3.海外せどり
海外せどりとは、メルカリで商品を仕入れて、海外サイトで販売する転売方法のことです。アニメグッズやゲームセンターのプライズ、日本国内限定の商品など、海外で人気のある商品を中心に行われています。
また、この逆で、海外で落札した商品をメルカリで出品するせどりも存在します。
メルカリの規約違反行為とは?
メルカリには利用規約があり、規約に違反する利用方法をしてしまうと他のユーザーからの通報やアカウント停止などの措置を受けてしまう可能性があります。
無用なトラブルを防ぐために、メルカリで禁止されている行為について確認しましょう。
参考:メルカリの利用規約
手元に在庫がない商品の販売
メルカリでは、手元に在庫がない商品の販売を行うことは禁止されています。法律上は問題ありませんが、商品の未着などのトラブルを防ぐために利用規約上は禁止されているため、注意が必要です。
また、ハンドメイドのオーダーメイド販売など、一部のカテゴリーにおける受注制作に関しては商品サンプルを掲載することで出品可能になっているので、見かけても通報しないようにしましょう。
架空の取引
メルカリ上で、実際に商品のやり取りがされていないのに決済や取引を行うことは禁止されています。
架空請求やマネーロンダリングを疑われてしまう可能性もあるため、必ず商品を手元に用意した状態で取引を行うようにしてください。
出品者同士で交換をする行為
出品者同士で商品を交換したり、差額だけを支払ったりする行為はメルカリの規約上禁止されています。
法律上は問題ありませんが、本来の利用目的とは異なるため、うっかりやってしまわないように注意しましょう。
交換目的の出品が見つかってしまうと、他のユーザーから通報されてしまう可能性があります。
先に受け取り評価をさせる行為
メルカリのシステムは、受け取り評価を行った時点で、出品者への入金が確定される仕組みです。
そのため、購入者に商品が到着する前に受け取り評価を依頼してしまうと、万が一商品が到着しなかった場合にトラブルになってしまう可能性があります。
購入者に不信感を抱かせてしまう原因にもなり、通報されてしまう可能性もあるので、商品の発送前や到着前に受け取り評価を依頼することは控えましょう。
こんな場合は悪質なメルカリ転売屋と疑われる!
利用規約に違反していなくても、悪質なメルカリ転売屋だと疑われてしまうケースは存在します。
他のユーザーからの通報を受けてしまうと、メルカリでの出品・販売が半永久的にできなくなってしまう可能性も考えられるので、どのような場合に転売屋と疑われてしまうのかチェックし、悪質な転売を行わないようにしましょう。
同一商品を多量に出品している
メルカリは本来、個人の不用品やハンドメイド商品を売買するためのフリマアプリです。
そのため、同一の商品を何度も出品していたり、大量に在庫を抱えていたりすると、悪質な転売やビジネス目的の利用だと思われてしまう可能性が高いと言えます。
こういったアカウントは購入者から見ても怪しいと思われてしまうことが多く、結果的にリスクが高くなってしまうため、同一の商品をたくさん出品することは控えましょう。
商品画像が実物の写真ではない
商品画像がカタログの画像のみで、実物の写真がない場合、無在庫販売や逆に大量の在庫を抱えていることを疑われてしまう可能性があります。
購入者も本当に画像通りのものが届くのか不審に思ってしまうため、商品を販売する際は必ず実物の写真を撮影して掲載するようにしましょう。
メルカリの画像は複数枚設定することができます。アイキャッチとしてカタログ画像を使う場合でも、2枚目以降に実物の写真を設定することで不良在庫を疑われずに購入してもらうことが可能です。
梱包方法に問題がある
メルカリでの販売は、梱包から発送まで出品者が行う必要があります。
画像や商品説明と全く違う箱に入っていたり、パッケージが商品と異なったりすると、購入者に悪質な転売屋だと思われてしまうことがあります。
また、ガラス製品などの割れ物なのに緩衝材が入っていない場合や、梱包が雑な場合も、クレームや低評価に繋がりかねません。
100円ショップなどでもメルカリの梱包に使える専用の梱包材を取り扱っているので、出品者としての信用を上げるためにも正しい梱包で発送しましょう。
悪質な転売をしてしまうとどうなる?
現在のメルカリの利用規約には、転売自体を規制するような内容の文言は記載されていません。ですが、利用規約を違反してしまったり、悪質な転売で通報を受けたりしてしまうと、ペナルティが与えられてしまう可能性があります。
本項では、利用規約を違反した際に受ける可能性のあるペナルティについて、段階ごとにご紹介いたします。
利用制限(期限付き)
最初のペナルティとして、利用制限があります。軽い場合は期限付きの利用制限で、最も軽いと24時間、次点で1週間です。
制限される内容としては、出品、コメントの返信、プロフィールの編集などです。何度も利用制限を受けることで利用停止処分になる可能性があるので、一度ペナルティを受けたらそれ以降の利用方法に注意しましょう。
利用停止処分(無期限)
期限付きの利用制限を繰り返し受けることで、強制退会の前段階として無期限の利用制限を受ける可能性があります。
利用停止処分の場合、メルカリでの出品・売買などの取引が一切できなくなってしまい、進行中の取引も強制的にストップされるので、注意が必要です。
いつ解除されるかも分からないため、利用制限を受けないためにも規約を守って利用しましょう。
強制退会
最も重いペナルティとして、強制退会があります。一度強制退会の処分を受けると同じ電話番号では再登録できなくなってしまうため、半永久的にメルカリが使えなくなってしまう状態です。
また、強制退会の処分を受けるということは、メルカリのブラックリストに登録されてしまうということです。電話番号を変えて再登録したとしても、名前や住所で同一人物だと判定されると再び強制退会処分を受けてしまう可能性があるので、可能な限り避けたい処分です。
悪質な転売はなぜダメ?自社商品を転売されることで企業が被るリスクとは
転売ヤーが正規販売店の商品を買い占めて、高額で転売する行為がしばしば問題になります。こういった行為が、販売元の企業にどんな悪影響を及ぼすのか、悪質な転売が招くリスクを解説いたします。
企業イメージの低下
正規販売店以外から購入された転売商品は、返品や交換ができません。商品の管理も元の購入者である転売ヤーが行っているので、トラブルがあった場合に正規販売店では対応が難しくなってしまいます。
特に食品は賞味期限があり保存状況によっては劣化も早いため、トラブルが起こりやすいと言えます。食品の販売免許を持っていない転売ヤーも多いため、転売された食品は買わないように気を付けましょう。
転売された商品に不備があった場合に正規販売店へのクレームに繋がってしまう可能性も考えられ、企業や商品のイメージが低下してしまうことも起こりえます。
自社商品を販売する場合は、買い占めが起こらない予約販売などの転売対策をするのがおすすめです。
自社商品の売上に影響する
転売ヤーは、正規販売店で購入した価格に上乗せして販売します。人気商品の場合、転売ヤーが買い占めることで正規販売店から在庫がなくなってしまい、消費者は高い値段でも転売ヤーから買わざるを得ません。
このような状況は、本来企業に入るはずだった利益が転売ヤーに入ることになり、企業の売上に間接的に影響が出ている状態と言えるでしょう。
また、Amazonでは、カートボックスのシステム上、転売ヤーが商品を取り扱うことで正規販売店の販売機会が奪われてしまうこともあります。
初回購入価格を利用した転売により広告コストを回収できなくなる
化粧品やサプリメントなどのECサイトでは、定期購入の顧客を獲得するために初回購入特典として割引が行われることがあります。
しかし、この割引は継続的に購入してくれるユーザーを獲得するための広告コストです。転売ヤーが初回購入価格で購入した商品を2回目以降の販売価格より安く転売し、ユーザーがそちらを購入すれば、広告コストが無駄になってしまう上に顧客も獲得できないという最悪の事態に陥ってしまいます。
ビジネス自体が成り立たなくなってしまう可能性もあるため、ECサイトは注意が必要です。
転売ヤーに目をつけられてしまう
悪質な転売ヤーの中には、同じ転売ヤー向けに転売に適した商品をリスト化して販売している人も存在します。「転売しやすい商品」として目をつけられてしまうと、販売機会を横取りされ続けてしまうことになるので、早めの対策が必要です。
転売対策に時間と労力がかかる
転売ヤーが多く存在することで、今度は転売対策にも時間やコストをかけなくてはならないというのも企業の悩みの種です。
悪質な転売対策のためには、予約販売や受注生産など、製造から販売までに時間のかかる手段をとらなくてはいけません。店頭販売の場合でも、個数制限や入店制限を行うことで、転売対策を行わない場合と比べて販売機会を逃していると考えられます。
転売を一律に禁止することは難しく、個人のモラルに委ねられるため、本来であれば商品開発やプロモーションに使える時間や人材を転売対策に充てなければなりません。
正しいメルカリ転売とは?
もちろん、転売の全てが悪いことではありません。転売を行う際は、モラルを守ったやり方で行うのがおすすめです。
そもそも転売の印象は悪い?
転売の良し悪しについては賛否両論です。個人の自由という意見もあれば、自分が出品した商品が高値で取引されていることを不快に思う人も存在します。
やはり悪質な転売を行う転売ヤーのイメージが先行してしまうので、印象がよくないという人は多いでしょう。
転売をする場合は規約を守って
転売自体は法律に触れる行為ではありません。大事なのは、モラルとプラットフォーム毎に設けられた利用規約を守ることです。
おすすめの方法は、メルカリやヤフオクで仕入れた商品をAmazonで販売する方法です。規約上問題がない上に、仕入れたプラットフォームと出品するプラットフォームを分けることで、最初に商品を購入した出品者の目に留まらずに転売ができるので、クレームなどのトラブルにも繋がりにくいと言えます。
どんなプラットフォームを利用する場合でも、必ず利用規約は守るようにしましょう。
悪質なメルカリ転売屋にはご注意を
メルカリなどのフリマアプリには、悪質な高額転売などの転売ヤーが多く存在します。法律や規約で厳しく取り締まることは現状難しいため、転売ヤーを見極めてそういった出品者からは購入しないように注意が必要です。
また、自分が出品する際も、知らず知らずのうちに規約違反をしてしまっていないか、トラブルの火種を作っていないか、今一度利用方法を見直してみましょう。
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