メルカリは不要品を手軽に売買できる非常に便利なサービスですが、買うのはいいけど売るとなると少しハードルが高いと感じている利用者も多いようです。
売りに出したとしても「本当に自分の商品が売れるの?」という心理が働いてしまうのです。
しかし、実際は少しのコツを実践すれば意外と売れてしまうもので、だからこそここまで大きなマーケットに発展しているのです。
ここでは、メルカリで出品したい人をターゲットに、メルカリの始め方から売り方のコツについて紹介します。
メルカリの登録から出品まで!スマホがなくても大丈夫?
メルカリで売買をするにあたり、メルカリのアプリをダウンロードし、ユーザー登録をする必要があります。
この部分でつまずいてしまい、そのまま放置してしまうのは非常にもったいないですので、ここではメルカリの登録や出品手順、またPCでも利用できる点について解説します。
メルカリとは?
メルカリとは日本最大のフリマアプリであり、「かんたんに売り買いができて、安心・安全な取引ができるフリマアプリ」を謳っています。
アプリのダウンロードや基本利用料は無料で行うことができ、買う時も売る時も数ステップで完了するのが大きな特徴です。
売りたい場合は「売りたい商品を撮影」⇒「商品説明を入れたら出品完了」と、ものの2~3分あれば撮影から出品までできてしまいます。
買いたい場合も「購入手続きをタップ」⇒「支払い方法を選んで商品を購入」と、こちらは早ければ1分くらいで購入までできてしまいます。
信頼性に関しては、販売者と購入者の間をメルカリ事務局が仲介してくれるため、
「金額を振込んだのに商品が発送されない」
「商品を発送したのに金額が振り込まれない」
といった各種トラブルは最小限に抑えられています。
さらに、トラブル発生時には手厚いサポートを受けられます。匿名の取引が可能なのも、大きなメリットといえるでしょう。
メルカリアプリのダウンロードから出品までの手順は?
ここではアプリのダウンロードから出品までの手順を解説します。
メルカリのアプリをダウンロードしアプリを起動したら、アカウントの登録を行います。
アカウントの登録には、
- ニックネーム
- メールアドレス
- パスワード
- 本人確認(名前、生年月日)
- 招待コード
の入力が求められます。
招待コードの入力は任意ですが、友人の紹介等で招待コードを入力するとメルカリポイントが貰えるので、招待コードがある場合は入力するといいでしょう。
次の画面では、スマートフォンの電話番号を入力すると、ショートメールで認証番号が送られてきますので、認証番号を入力したら登録は完了です。
なお、登録はFacebookアカウントやGoogleアカウント、Appleアカウントでも行うことができます。
次に出品の手順ですが、具体的にジャケットを出品する場合で説明します。
商品を買ってもらえるようにするために、ジャケットの写真を撮影し、撮影した画像をメルカリにアップロードします。
iPhone及びwebブラウザ上では10枚までアップロードが可能です。
商品画像は購入者が一番気にする部分ですので、後述しますが分かりやすく安心できる写真を心掛けると、買う方は不安が少なくなり購入のハードルが下がります。
商品ページに
-
- 商品名
- 商品の説明
- カテゴリー
- 商品の状態
- 配送料の負担
- 発送元の地域
- 発送までの日数
- 販売価格
を記載したら出品完了です。
後は購入されるまで待つことになります。
PC版のメルカリでできること
メルカリはスマートフォンだけでなく、PCでも基本的に同様のやりとりができます。
特にアプリをインストール必要はなく、webブラウザ上でログインするだけで利用できます。
参考:メルカリ
PC版のメルカリでできることを紹介します。
1.出品ができる
webブラウザからメルカリにアクセスし、画面右下の出品をクリックします。アカウント登録の後にログインが必要です。
出品方法は、スマートフォンと同様の操作で画像をアップロードし、商品説明をし出品ができます。
2.商品の検索・閲覧ができる
他のユーザーがメルカリで出品している商品を検索し、閲覧できます。
検索と閲覧についてはメルカリのアカウント登録がなくても行えます。
3.商品の購入ができる
商品の購入にはログインが必要です。
スマートフォンと同様、購入したい商品をタップし購入手続きを行います。
支払い方法と配送先を指定し「購入する」をクリックするだけで完了します。
このようにメルカリの基本的な機能については、スマートフォンと同様の操作ができる一方で、PC版では限定されている機能もあります。
一例としては、支払方法が限定される(コンビニ/ATM払いとクレジットカードとポイント払いのみ)、ブロック機能が使えない、クーポンの使用ができない、閲覧数の表示ができない等があります。
また、「機能は使えるけどスマートフォンの操作と異なる」ということもありますので、不明な点は「メルカリボックス」で質問を投稿して解決しましょう。
商品説明文の書き方とテクニック
メルカリで出品する際に一番重要なのは商品の画像ですが、同じくらい説明文も重要です。
詳細に書けばいいというわけではなく、分かりやすいことと安心感を持たせることが重要です。
ここでは説明文を書く際のテクニックを紹介します。
出品タイトルと商品説明でブランド名の表記を変える
メルカリでは「montbell」と「モンベル」では検索結果が異なります。
したがって、ユーザーが「montbell」の製品を探そうとして「モンベル」と検索しても、タイトルや説明に「montbell」としか記載されていなければ検索でヒットしません。
ブランド名で漏れが無いように、例えばタイトルで「montbell」と表記したら、商品説明では「モンベル」と記載することで、どちらのキーワードにも対応することができます。
商品説明のテンプレート例
複数の商品を出品する場合、初めから終わりまでその都度商品説明を書くのは大変ですので、テンプレートを用意しておくと効率的に出品できます。
「メルカリ 出品 テンプレート」で検索すると、いろいろなテンプレートを探すことができますので、自分が分かりやすいと感じるものを使うといいでしょう。
テンプレートは文章が全て書かれたものもあれば、構成だけのテンプレートもあります。例えば洋服の場合、
- ブランド
- カラー
- モデル・仕様
- 素材
- サイズ
- 参考価格
- コンディション
- その他補足
こうした構成のテンプレートを用意しておけば、どの洋服を出品する場合でも、同じように説明文を書くことができます。
また、実際のメーカーサイトの商品説明を参考にしながらテンプレートを作成するのもいいでしょう。
スマートフォン版には、便利なテンプレート機能があります。
出品ページの「商品名と説明」の右横にある「テンプレートを使う」をタップします。
すると、Tシャツ・本・おもちゃ(ぬいぐるみ)・バッグの4種類のテンプレートが例として載っています。使用したいテンプレートをタップすれば出品ページにテンプレートが挿入されるので、あとは出品する商品に合わせて編集するだけです。
テンプレート例を編集して自分用にアレンジすることや新たなテンプレートを作成することもできます。出品時間の短縮にとても役立つ機能ですので是非とも活用してみてください。
購入者目線で信頼感の出る情報を追加する
商品の基本情報に加えて、購入者目線で安心感を抱けるような情報を加えると、より購入されやすくなります。
例えば写真の色と実際の商品の色はやや異なることが多いので「~に近い色です」「写真よりも明るく見えます」等の参考情報を書くことができます。
また、「引越しで泣く泣く売らなければならなくなった」など、出品理由を書くことで相場より安く売られていることの説明になるでしょう。
こうした情報は必須ではないですが、出品者が誠実で信頼できそうだと購入者が認識してくれれば、購入される可能性は上がるでしょう。
メルカリでの出品価格は3つの手順で決める!
メルカリでは、商品を出品する際に好きな価格で出品することができますが、闇雲に設定するべきではありません。
設定価格が低すぎると利益がなくなってしまう一方で、高すぎると買い手がつかなくなるからです。
どんな商品にも相場があるので、相場をリサーチしつつも商品特性を考慮した価格設定が重要になってきます。
ここでは2種類のリサーチで相場を確認し最終的な価格を決定するテクニックを紹介します。
大手ショッピングサイトで相場価格をリサーチ
メルカリで商品を購入する人の多くは、大手のショッピングサイトの価格より安く購入したいと考えています。
新品という点や信頼性においては大手ショッピングサイトに分がありますが、中古で安く手軽に買いたいというニーズを満たすのがメルカリの特徴ともいえます。
したがって、大手ショッピングサイトより価格が高い商品はほとんど売れないので、価格を設定する際は、大手ショッピングサイトの最低価格を参考にするとよいでしょう。
大手ショッピングサイトの価格をリサーチしたら、次のリサーチに移ります。
メルカリで自分が売る商品の相場価格をリサーチ
大手ショッピングサイトのリサーチが終わったら、メルカリでの相場価格のリサーチに移ります。
メルカリのホーム画面にある検索バーで、自分の商品のキーワードを検索すると、同じもしくは類似商品が検出されます。
同一商品で売られているものが複数ある場合、いくつかの売値からその商品の相場を知ることができます。
だいたい売れる価格に大きな開きはないため、一定の範囲の価格で商品の相場がわかるでしょう。
なお、極端に安い価格で売れている場合は、売り手が相場価格を知らないで出品しているケースですので、対象から外しておきましょう。
値下げ交渉を前提とした価格設定
2種類のリサーチで相場価格がわかったら、いよいよ出品する商品の価格を設定します。
価格決定の前に1つだけ考慮に入れておきたいのは、メルカリがフリマアプリであり、フリマアプリでは値下げ交渉のやりとりは日常的に行われるということです。
これを踏まえて、価格を設定する際は値下げ交渉があることを前提にした価格にするとよいでしょう。
例えば、5000円で商品を売りたい場合、そのまま5000円で出品すると、値下げを依頼されたときに下げることできず、ユーザーに損な印象を与えてしまいます。
このとき出品価格をあらかじめ5500円に設定しておくと、値下げ交渉で500円安くするよう打診されたとしても快く応じることができるのです。
購入者目線だと、値下げ交渉が成功すると得した気分になり、そのまま購入するケースが多いので、非常に有効な手段といえます。
もちろん価格を高く設定しすぎると、そもそも交渉すらしてくれないため、利益が出つつも値下げ交渉に耐えられるラインを見極めて、価格を決めましょう。
この時のテクニックとして、自分が譲れないベースラインの価格とは別に期待する価格を決めておいて、期待する価格から5~10%程度の値下げ交渉がありそうだと考えて上乗せする方法があります。
仮に10%以上の値下げ交渉があったとしても、ベースラインの価格を下回らなければOKという形で考えておけば、必要以上に価格を上げたり、値下げ交渉に応じたりせずに取引できるのです。
メルカリ出品時に掲載する写真の撮影のコツは?
メルカリでは、商品の写真が命といっても過言ではないほど、写真の質によって売れる売れないがはっきりします。
価格が相場に近く、他の出品者の商品が売れているにもかかわらず、自分の商品が売れない場合は、写真に問題がある可能性があります。
ここでは、よく売れる写真を撮影するコツを紹介します。
よく売れる写真とは?
よく売れる写真をひとことで説明するのは難しいですが、あえて表現するのであれば「惹きつけられる写真」ということになります。
最近では「インスタ映え」という言葉もありますが、要はいかにひと目見ただけで惹きつけられるかがポイントになります。
インスタ映えのテクニックは「インスタ映え テクニック」で検索するとたくさん出てきますので、惹きつける写真を撮る際の参考にするといいでしょう。
また、写真を加工させるのも有効なテクニックのひとつですが、あまりに加工し過ぎて実物とかけ離れてしまうと、クレームの原因となってしまうので、ほどほどに抑える必要があるでしょう。
よく売れる写真の撮影をするコツ
ここではよく売れる写真を撮影するコツを幾つか紹介します。
1.「スクエア」で写真を撮影する
最近ではFacebookやインスタに画像を投稿する際の主流でもありますが、メルカリでも「スクエア」で撮影するのをおススメします。
「スクエア」とは縦横比を1:1にするという意味で、正方形で写真を撮影するということです。
なぜ「スクエア」がいいかというと、メルカリで掲載される画像は正方形に調整されるため、通常の縦横比4:3もしくは、16:9の設定で撮影し投稿すると、正方形に満たない部分が余白で投稿されてしまい「スクエア」で撮影した場合に比べ、画像サイズが小さく調整されてしまうのです。
2.ピントを合わせる
ピントを合わせるのはある意味基本で、ピンぼけしている商品画像が掲載されていると、その商品が購入される可能性はぐっと低くなります。
これは商品の状態が分からないという点もありますが、「こんなピンぼけした画像を掲載する出品者は信用できない」と思われてしまうことにも起因します。
したがって、先述した購入者の信頼感を高めるためにも、ピンぼけした画像の掲載は避けましょう。
また、最近のスマホカメラは高機能で、上位機種だと2台のカメラが搭載されているものもあります。
2台のカメラが搭載されていることのメリットの1つとして、写真を撮影した後からピントを調整できるという点が挙げられます。
ピンぼけの修正ができるだけでなく、一眼レフで撮影するような、背景はぼやけていて被写体のみが鮮明に写るというあの写真を演出することができるのです。
もしカメラが2台搭載されているスマホを持っているのなら、こうした機能を用いることでより魅力的な画像を掲載することができるでしょう。
周囲の環境を整える
売れる写真を撮るのであれば、商品自体はもちろんですが、周囲の環境に気を配ることも重要で、極力商品以外の余分なものは写さないのが望ましいです。
多くの人は商品に清潔感を求めるため、商品画像に他の私物や部屋の様子が写り込んでいると、購買意欲を削いでしまうことがあります。
また、商品を際立たせるため、背景は可能な限りシンプルにするのがいいでしょう。
専門家の場合は無地のスクリーンなどを使用しますが、そこまでする必要はなく、無地の壁紙だったら壁にかけるのもありです。
シーツなどの布をバックにする場合は、シワを少なくすることで商品の清潔感を損なうことを防げます。
また、商品の色と背景色を意識することも重要です。
背景はできるだけシンプルな方がいいと述べましたが、シンプルであれば何でもいいというわけではありません。
特にカラーの選択は重要で、間違っても商品の色と同じ色の背景を選択しないようにしましょう。
白いワイシャツに白い壁では商品が映えないのです。
ただ、近い色ではダメかというと全てがそうではなく、例えば紺の服の背景を薄い水色にするのは、同系色を使いながらも上手く引き立てていて、オシャレな印象を受けます。
多少の色味の違いでも印象が異なりますので、いろいろ試しながらベストと思える背景色を選択していきましょう。
メルカリ再出品のタイミングはいつ?
メルカリで効果的に商品を売るテクニックとして、再出品をする方法があります。
再出品に関しては決まったルールはありませんが、むやみに出品しなおすのではなく、タイミングと商品に対する反応を見ながら行うことで、売れる気配がなかった商品が売れるようになります。
メルカリ再出品とは?
メルカリ再出品とは、商品がなかなか売れなかったり、「いいね」やコメントが付かない等、商品に対する反応が薄い場合に同じ商品を再度出品しなおすテクニックです。
埋もれている商品を再度注目させることのできる方法なので、メルカリ上級者・初心者問わず、商品に対する反応がない場合は試してみることをオススメします。
では、再出品のタイミングはどう見極めればいいでしょうか?
①出品から2~3日経っても売れない時
タイミングの1つとして、出品してからの時間で判断することができます。
メルカリでは、新しく出品された商品が上位に表示されますので、新しい商品ほど注目がされやすい仕組みとなっています。
人気の商品になると1日経っただけで他の商品に埋もれてしまい、自分の出品が目立たなくなってしまうのはよくあることです。
そこで、出品した商品やそのカテゴリにもよりますが、出品から2~3日経っても売れない場合は、画像やコメントをみなおした上で再出品を検討してみるのがいいでしょう。
②2~3日経ってもいいね!が付かない時
売れないだけでなく「いいね」もつかない場合は、単純に注目されていないか、画像や説明が本当に良くない場合があります。
「いいね」の数が多い場合は、検討中だったり他の商品と比較し購入を迷っているケースも少なくないので、しばらくしたら売れる可能性もありますが、「いいね」が少ない場合は、商品説明や画像が魅力的で買いたいと思わせるものなのかを見直して、再出品を検討してもいいでしょう。
③類似の商品が次々と売れている時
出品した商品と類似の商品が次々と売れている場合、再出品を検討するタイミングといえるでしょう。
原因が価格なのか、画像やコメントなのかを見比べて判断し、他の商品と比較して足りていない点があれば補強して再出品します。
他が売れているということは、需要があるということであり、購入者に魅力的に映れば売れる可能性が高いと考えられますので、早めに対応するのがいいでしょう。
④同じ商品が安い価格が売れている時
自分の商品が自分よりも安い価格で売られている場合も、再出品の検討タイミングといえるでしょう。
1つや2つなら相場を無視した出品もあり得ますが、次々と安い価格で売られているのであれば、相場が変わっている可能性もあります。
必要に応じて、先述したメルカリ内の相場を再度リサーチして、適切な価格で再出品するのが望ましいでしょう。
いいね!が多くても1週間以上売れない時
「いいね」が多くついているということは購入される可能性が高いことを意味していますが、稀に「いいね」だけついてなかなか売れない場合もあります。
1週間以上購入につながる動きがなければ、もったいないようですが、再出品してリセットするのもいいでしょう。
また、高額商品の場合は、「いいね」をつけても価格的に手が出ないという場合も多いですので、期間にとらわれず気長に売れるのを待つ必要があることは考慮に入れておきましょう。
まとめ
今回はメルカリで商品を売りたい人向けに、始め方から商品を効果的に売るコツを紹介しました。
説明ひとつ、画像ひとつで売れる売れないがガラリと変わりますので、テクニックを駆使しつつ最適な売り方を見つけることが、売り手としてのレベルアップにつながるでしょう。