無在庫転売はノーリスク?無在庫転売のメリット・デメリットと稼ぎ方

転売では商品が売れ残れば赤字になります。このリスクがあるため、転売を始めるのを躊躇している方も多いことでしょう。

そんな方には赤字のリスクがない無在庫転売をおすすめします。ただ、赤字とは別のリスクがあるため注意が必要です。

今回は、無在庫転売の特徴と無在庫転売で稼ぐコツを解説します。

目次

無在庫転売とは?

最初に無在庫転売の定義と、一般的な転売との違いを解説します。

在庫を持たない

一般的な転売(有在庫転売)は、商品を仕入れてから出品します。

これに対して、無在庫転売は、先に商品を出品しておき注文が発生してから実際に商品を仕入れて発送するという販売手法です。

赤字のリスクがない

有在庫だと売れ残り商品の在庫を抱えるリスクが常に付きまといます。しかし、無在庫転売は売れることが確定した商品のみを仕入れるため、不良在庫を抱えて赤字になる心配がありません。

必要資金0円

商品の仕入れ時にクレジットカード決済を利用すれば、カードの支払い請求日がくる前に売上金が入るため、無在庫転売は初期費用0円でも始められます。

ブルーオーシャンを見つけやすい

有在庫転売の場合、仕入れた商品をすべて売り切ってしまわないと、残った在庫の分だけ赤字になってしまいます。そのため、取り扱う予定の商品が本当に売れる商品なのか見極めるために念入りなリサーチが欠かせません。

これに対して、無在庫転売は不良在庫を抱えるリスクがないため、商品のリサーチはほぼ必要ありません。結果として、様々な商品を気軽に出品できるため、ブルーオーシャンを見つけやすくなります。

中古品を扱う場合は許可が必要

無在庫転売することに資格や許可は必要ありません。

ただし、中古品を転売する場合は、在庫の有無にかかわらず古物商許可が必要です。

古物商許可がない状態で中古品転売をした場合、古物営業法違反により3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられます。

古物商許可は所轄の警察署に19,000円を払って申請すれば取得できます。申請に必要な書類は役所でもらえます。

無在庫転売の違法性

無在庫転売をすること自体は違法ではありません。

その証拠に、BUYMAなど、公式に無在庫転売を認めているプラットフォームも存在します。

しかし、以下のケースでは違法となります。

商品未発送+返金遅滞

商品の仕入れに失敗したにもかかわらず商品代金を返金しないまま放置していると、債務不履行責任としての損害賠償を請求される恐れがあります。

仕入れが困難な商品を出品

仕入れが困難、または非常に難しいと分かっている商品を出品した場合は、債務不履行責任だけでなく詐欺罪に問われる恐れも生じます。

詐欺罪で有罪になると10年以下の懲役が課せられます。事前にリサーチをしっかりして、仕入れが可能な商品のみ出品するようにしましょう。

アカウント停止後に無在庫転売を繰り返す

Amazon・ヤフオク・メルカリなどの大手ECモールでは「手元にない商品の出品」が固く禁じられています。無在庫転売がバレると規約違反により販売停止・アカウント凍結などの処分が下されます。

とはいえ、アカウントが凍結されても、最近のプラットフォームは簡単に新規アカウントを作成できるため、転売自体は継続できます。

しかし、一度ペナルティを受けたにもかかわらず、新規アカウントでも再び無在庫転売を継続した場合、偽計業務妨害罪や不正アクセス禁止法違反になる可能性があります。偽計業務妨害罪の場合は3年以下の懲役か50万円以下の罰金、不正アクセス禁止法違反の場合は3年以下の懲役か50万円以下の罰金が課せられます。

無在庫転売のデメリット

無在庫転売には赤字リスクがありませんが、そのかわり以下のようなデメリットがあります。

ライバルが多い

無在庫転売はリスクがない分ライバルが多いことが最大のデメリットです。そのため、無在庫転売で大きな利益を上げるには他の出品者との差別化が必須です。

クレームが多い

注文が発生してから仕入れるため、どうしても発送が遅れがちになります。場合によっては、クレームや悪い評価の原因となってしまいます。Amazonなどの大手ECモールでは、悪い評価をつけられるとその後の売上への影響は避けられません。

仕入れに失敗する可能性がある

無在庫転売では、出品時には仕入先に在庫があった商品が注文を受けた時には完売していたというケースがしばしば起こります。その場合は、出品者都合で取引をキャンセルしなければいけません。当然自分には悪い評価がつきます。

無在庫転売のコツ

ここからは、無在庫転売で安定して稼ぐコツを紹介します。

無在庫転売OKのプラットフォームで販売する

数は少ないですが、無在庫転売を公式に認めているプラットフォームはあります。海外ブランド品に特化した通販サイト「BUYMA」がその代表例です。

参考:BUYMA

BUYMAでは無在庫転売が公式に認められています。発送期限は注文発生から18日以内に設定されています。仕入れ先の在庫切れなどの理由で発送まで18日以上かかる場合は、延長申請も可能です。

大量出品しない

Amazonやヤフオクなどの無在庫転売が禁止されているプラットフォームを利用する場合では、新規アカウントを作成してから最低でも3ヶ月経過しないうちは、商品数が3,000点や5,000点になるような大量出品はしないようにしましょう。

新規のアカウントや、評価がほとんどない状態での大量出品や同一商品の複数出品は無在庫転売を疑われる原因となります。

お届け日数を明記する

発送に時間がかかる場合は、クレームをつけられないように、あらかじめ商品説明欄の目立つところにお届け日数の目安を書いておきましょう。

仕入先から直送しない

商品を早く届けるために、仕入先のサイトから購入者へ商品を直送する人がいますが、これはおすすめできません。なぜなら、直送してしまうと、仕入先のサイトの外箱で届くため、無在庫転売していることが相手に伝わるからです。購入者に通報されれば即刻出品停止になります。

それでも商品を直送したい場合は、下記の無在庫転売に特化したサイトを利用しましょう。

参考:NETSEA

参考:トップセラー

上記のサイトでは、無地のダンボールで商品を梱包した上で購入者に直送してもらえます。そのため、購入者に無在庫転売がばれる危険も少なくなります。納品書もあなたの名前で作成してもらえます。

在庫切れに気をつける

無在庫転売の一番のリスクは仕入先の在庫切れです。
無在庫転売をするなら、仕入れ先は複数確保しておきましょう。

無在庫転売は注意点がたくさん

無在庫転売自体に違法性はありません。赤字リスクもないため、初心者でも稼ぎやすい販売手法です。しかし、扱う商品や対応を誤ると違法になりますし、そもそも無在庫転売を禁止しているプラットフォームは多くあります。十分注意してください。

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この記事を監修した人

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