ヤフオクに出品した後に値段変更をする場合、いくつか注意点があります。
そこで今回は、再出品前・出品中・落札後などの状況別に値段変更する方法とその注意点を解説します。
再出品前の金額変更について
まず最初に再出品前の金額変更について解説します。
ヤフオクでは、入札されなかった、または入札額が最低落札価格を下回った場合、商品を再出品できます。再出品の際は、最低落札価格などの金額変更を含めた修正が必要です。
未入札商品は修正必須
ヤフオクで落札されない原因として考えられるのは以下の6つです。上から順番にチェックして、当てはまる場合は適時修正しましょう。
・商品の需要がない
・タイトルに検索されやすいキーワードが含まれていない
・商品画像が良くない
・商品説明文が説明不足
・開始価格が高い
・余計な独自ルールを掲げすぎ
前半3つがアクセスが集まらない原因、後半3つが入札されない原因です。アクセスがないと入札もありません。したがって、前半の3つを最優先で修正する必要があります。
入札されない原因で最も多いのが「開始価格が高い」ことです。開始価格を下げるだけで、急に入札されるようになることも多くあります。もし原因が思い当たらない場合は、とりあえず値下げしましょう。
入札があっても落札までされなかった場合は、最低落札価格の見直しもするといいでしょう。
自動再出品機能を使う場合は、「自動値下げ」を設定しておきましょう。値下げ率は5%から設定できます。自動再出品機能を使うには、Yahoo!プレミアム会員(税込508円/月)登録が必要です。
価格の値下げ幅
再出品する際の値下げ率は、5%で十分です。少なく感じるかも知れませんが、5%でもかなり印象は変わります。
例えば、2,000円から5%値下げすると100円引いて1,900円になります。30,000円の商品を5%値下げしたら1,500を引いて28,500円になります。
値下げする前に相場調査
ただし、値下げ率が5%で十分であるのは、元々の価格が相場に見合っていることが条件です。
ヤフオクの過去の落札相場は、オークファンというサイトで確認できます。
参考:オークファン
開始価格は相場の半額程度にすると良いです。ただし、ライバルが多い商品の場合は、出品中の商品も確認して、ライバルより10円程度安い価格にしましょう。
出品中に値引き交渉された場合の金額変更
続いて、ヤフオクで出品中(オークション開催中)に値引き交渉された場合の金額変更について解説します。
値引き交渉に応じる義務はない
まず、そもそもの話、出品者には値引き交渉に応じる義務はありません。
フリマアプリ「メルカリ」が台頭している影響で、最近は当たり前のように値引き交渉してくる人が多くいます。しかし、ヤフオクでは値引き交渉に応じる義務はありません。
値引き交渉に応じるつもりがない場合は、商品説明欄に赤文字で「値引き交渉には対応していません」と明記しておきましょう。
値引きの断り方
しかし、「値引き交渉に応じない」と明記しているにもかかわらず、質問で値引き交渉してくる人もいます。
そのような質問は無視しても構わないのですが、未回答の質問があると他の利用者からの印象がよくありません。したがって、断りの返事をしましょう。
また、
「値引き交渉には応じかねます」
など、素っ気ない対応をすると逆ギレする人もいるため、
「値引き交渉のお手間を省くため、常に最安価格で出品させていただいております。どうぞ最後までオークションにお付き合いください。」
などと返答すると良いです。
値引きに応じる場合の対応
前提として、ヤフオクでは出品中の商品代金の修正ができません。商品代金の値引き交渉に応じる場合は、開始価格や最低落札価格を再設定した上で出品し直す必要があります。これだけでも手間ですが、再出品しても交渉相手が落札してくれる保証はありません。したがって、商品代金の値引き交渉に応じる場合は、事前に交渉相手の総合評価を確認してください。総合評価が1桁以下の場合は「総合評価が低い方の値引き交渉には応じかねます」とはっきり断りましょう。
ただし、早期終了設定している場合は、希望金額で入札してもらい、早期終了するという方法で対応することが可能です。
また、送料は落札後に変更可能であるため、送料の値引き交渉には応じても大丈夫です。送料に関しては後で詳しく解説します。
即決交渉された場合の対処法
続いて、即決交渉された場合の対処法について説明します。
即決交渉とは、即決価格が設定されていない商品に対して「◯◯円で即決落札させてください」と交渉を持ちかけることを言います。
即決落札可能にする方法
即決交渉に応じる方法は、値引き交渉に応じる場合とほぼ同じです。
早期終了を設定している場合は、入札してもらった時点で早期終了するだけで済みます。
早期終了を設定していない場合は、指定の価格で再出品する必要があります。また、出品を途中で取り消す必要もあるため、1出品あたり550円(税込)の出品取消システム利用料がかかります。
また、「中古車・新車」などの一部のカテゴリでは、3,080円(税込)がかかります。
即決交渉に応じる場合の注意点
早期終了せずに即決交渉に応じる場合は、値引き交渉と同様、相手の評価を確認しましょう。評価が低い場合、希望の価格で再出品しても即決落札してくれない可能性があります。
また、希望の即決価格で再出品した際、交渉相手とは別の人に落札される恐れもあります。そのため、取引相手に再出品する日時をあらかじめ伝えておきましょう。他の人に落札された場合は、その落札者の評価が良いときは、その人と取引してしまいましょう。
即決交渉の断り方
即決交渉を断る場合は、値引き交渉と同様に丁寧に断りましょう。
「ご提案ありがとうございます。幸い、多くの方にウォッチリストに登録いただいているため、即決は考えておりません。ご希望の価格で入札していただければと思います。どうぞ最後までオークションにお付き合いくださいませ。」
これくらい丁寧に書きましょう。間違ってもきつい言い方をしないように注意してください。
落札後の金額変更について
続いて、落札後の金額変更について解説します。オークション終了後に値引き交渉されることがたまにありますが、落札後も商品代金は変更できません。ただし、送料は落札者側で変更可能です。
Yahoo!かんたん決済は商品価格を変更できない
現在のヤフオクでは、商品代金の支払いは基本的に「Yahoo!かんたん決済」のみ利用可能となっています。
「Yahoo!かんたん決済」とは、落札者が先払いした代金をYahoo!が一時預かり、商品到着後に出品者にその代金が支払われるという仕組みのことです。落札システム利用料は、代金支払い時に差し引かれます。
落札後に商品代金を変更すると、落札システム利用料が正しく徴収できないため、現在のヤフオクでは落札後に商品代金を変更できなくなっています。
Yahoo!かんたん決済以外の決済方法であれば可能
ただし、車両など特定カテゴリ商品が落札された場合や、Yahoo!かんたん決済の決済期限を過ぎて別の方法で決済した場合は、商品代金を変更可能です。
また、送料は落札システム利用料の対象外であるため、送料も変更可能です。
ヤフオクの送料変更について
最後にヤフオクの送料変更について解説します。
送料は変更可能
前述の通り、ヤフオクでは商品代金は変更できませんが、送料は簡単に変更できます。
ヤフオクのシステム上では変更できませんが、出品中・落札後ともに送料は修正することができます。それぞれ具体的な変更手順を解説します。
出品中の送料変更方法
出品中に送料を変更する方法は2つあります。
1つ目は、再出品する方法です。まだ入札されていない場合は、出品取消システム利用料がかからないため、送料を変更して再度出品しましょう。
2つ目は、落札後まで待つ方法です。落札後であれば簡単に変更可能です。
落札後の送料変更方法
続いて落札後の送料変更手順を以下に示します。
1.取引ナビで落札者に送料変更の旨を伝える
2.了承を取る
3.送料を落札者が変更する
商品説明に補足として追記しても気付いてもらいにくいため、必ず取引ナビで連絡しましょう。
ただし、送料を「落札後に通知」と設定していた場合は、特に交渉する必要がありません。決定した送料を通知して、支払い請求するだけです。
ヤフオクは金額変更が面倒くさい
今回解説したように、現在のヤフオクは金額を変更するのに手間がかかります。値引き交渉などをされた際は、よく考えて対応しましょう。