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Amazonの秘密警察「アカウントスペシャリスト」の正体と対策

出品者としてAmazonで販売していると、アカウントスペシャリストから「アカウント停止」通知が来ることがあります。「アカウントスペシャリスト???」という方にとっては何が起こったのか不安になることでしょう。

そこで今回は、アカウントスペシャリストの正体と、アカウントの停止・閉鎖への対策を解説します。この記事を読んで万一の事態に備えてください。

Amazonアカウントスペシャリストの正体

Amazonアカウントスペシャリストとは、簡単に言うと、Amazon内の警察官兼裁判官のようなものです。

アカウントスペシャリストの仕事

アカウントスペシャリストはAmazon利用者を監視・管理するのが仕事です。

偽物を販売したり詐欺を行ったりなど、Amazonの利用規約に反する行動をとる出品者や購入者を見つけ出し、処分するのが主な業務です。アカウントスペシャリストに目をつけられると警告メールが届きます。

アカウントスペシャリストのメールアドレス

product-compliance-policy@amazon.co.jp

このアドレスからメールが届いたら、アカウントスペシャリストからのメールです。見落とさないように注意してください。アカウントスペシャリストからの通知・警告を無視するとアカウントの停止、もしくは閉鎖処分が課される可能性が高いです。

メールの内容

件名は「Amazon.co.jpからの重要なお知らせ」で、内容は見つかった問題点と修正内容、そして修正しなければアカウントを停止する旨が記載されています。

電話・チャット対応不可

アカウントスペシャリストとのやり取りはメールのみです。電話やチャットでのやり取りはできません。

また、メールに記載された対応をしても、話が通じていないのか、同じメッセージが何度も送られてくることも少なくありません。このことから、Amazonアカウントスペシャリストの所属部署は海外にあるのではないかと言われています(アカウントスペシャリストの人数・メンバー・場所は明らかにされていません)。

Amazonアカウントが停止される原因

アカウントスペシャリストにアカウントを停止される主な原因を9つ紹介します。

(1)偽物の販売

ブランド品などの偽物を本物と偽り販売すると、一発でアカウント停止処分になります。

偽物の販売は法律でも禁止されています。

(2)商標権・意匠権を侵害する

商標登録された商品名・ブランド名を許可なく使用し、相乗り販売すると該当商品は販売停止になります。繰り返すとアカウント停止処分になります。

(3)不良品を出品する

不良品を一度出品しただけで処分されることはありませんが、不良品の割合が出荷した商品の1%以上になると警告メールが届きます。改善されないとアカウント停止処分になります。

(4)注文をキャンセルする

在庫がない・商品が破損したなどの出品者側の都合で注文をキャンセルすることも、アカウント停止の原因になります。これも1,2回ならお咎め無しですが、キャンセル率が2.5%を超えるとアカウント停止処分となる可能性があります。

(5)発送遅延を繰り返す

購入済みの商品をAmazonが決めた出荷日までに発送しないと発送遅延扱いとなります。発送遅延を繰り返し、遅延率が4%を超えるとアカウント停止処分の対象になります。

(6)悪い評価が多い

上記のような明確な違反行為をしていなくても、カスタマー評価が悪ければアカウント停止処分の対象となることもあります。

(7)カスタマー対応が遅い

Amazonに出品していると購入者からしばしば質問が寄せられます。原則として消費者からの質問には24時間以内に返信しなければいけません。返信遅延率が10%を超えるとアカウント停止処分の対象となります。

(8)自演レビュー

自分が販売している商品をよく見せるために、自分で星5つのレビューを書いたり、人を雇って良いコメントを書かせてレビューを操作したことが判明すると、一発でアカウント停止処分になります。

(9)停止アカウントと関連付けられる

アカウント停止処分を受けた人と同じPCやWi-Fi環境でAmazonにログインすると、アカウントを関連付けられて処分の対象となることがあります。

アカウントが閉鎖される原因

アカウントスペシャリストの処分はアカウント停止」と「アカウント閉鎖の2つに分けられます。前者は一時的な処分で、問題が改善されればアカウントが復活します。しかし、後者は完全に閉鎖されます。

一度の軽微な規約違反であればアカウント停止処分で済みますが、重大な違反行為をするとアカウント閉鎖になります。

アカウントが閉鎖される原因を3つ紹介します。

(1)違反行為の繰り返し

上述のアカウント停止の原因となる行為を繰り返すと、アカウント閉鎖処分が下されます。

(2)複数のアカウントを運用

Amazonでは一人が複数のアカウントを運用することが禁止されています。別の人が管理しているアカウントでも、同じクレジットカード番号・銀行口座を登録しているとアカウント閉鎖処分になることがあります。

また、過去に閉鎖処分を受けたアカウントと同じ情報を登録した場合も、閉鎖処分の対象になります。

(3)アカウント停止状態を放置

アカウント停止処分を受けてから、17日以上放置すると自動的にアカウントは閉鎖されます。

アカウント停止後の対応

アカウントスペシャリストからアカウント停止の通知を受けた場合は、すぐに対応する必要があります。

再発防止策の提示

違反行為を確認して、すぐに謝罪と再発防止策を提示しましょう。

必要書類・資料の提出

領収書や請求書などの書類の提出を求められた場合は、速やかにアカウントスペシャリストが指定する形式で提出しましょう。ファイルの形式などが間違っていると、受領してもらえないため注意してください。

客観的な事実だけを述べる

アカウントスペシャリストはAmazonテクニカルサポートのように親身に相談に乗ってくれることはありません。そのため、こちらの個人的・主観的な事情を話しても同情してくれません。

客観的事実だけを淡々と述べ、自分の無実を証明してください。

再発防止策の提示

アカウントスペシャリストに提示する再発防止策を書く際のポイントを3つ紹介します。

5W1Hを明確にする

再発防止策は誰が・いつ・どこで・なぜ・何を・どのように実行するのか明確に記載しましょう。

例えば、商品の不良品率が高いことが原因でアカウントが停止した場合は、「自社スタッフが発送前の工場で商品の状態確認・動作確認をして、その様子を画像・動画で記録する」というように書くのがおすすめです。

再発防止策の内容は具体的に

「スタッフに品質管理を徹底させる」など曖昧な防止策では、再現性が低いため却下される可能性が高いです。

誰が聞いてもすぐ実行できるような具体的な再発防止策を提示しましょう。ただし、あまり長文だと読んでもらえない可能性があるため、端的に箇条書きで書くと良いでしょう。

FBA倉庫の在庫にも言及する

商品の品質などに問題があった場合は、発送前の商品だけでなく、FBA倉庫にある在庫の改善策も提示しましょう。

Amazonアカウントスペシャリストは冷酷

Amazonアカウントスペシャリストの情に訴えても無駄です。アカウントを停止されたら、客観的な事実と具体的な再発防止策だけを提示しましょう。それがアカウント再開への近道です。