Amazonの利用歴が長くなってくると、トラブルに遭遇することは避けられません。中でも、発送の遅れはよくあるトラブルです。
この記事では、Amazonで起こり得る発送遅延の問題や出荷遅延によるペナルティについて解説します。
Amazonで発送遅延が生じる原因
Amazonで発送遅延が生じる主な原因を紹介します。
Amazonセール開催中は発送が遅れがち
テレビコマーシャルでも宣伝しているように、Amazonでは定期的に大規模なセールが開催されます。セール開催中は通常よりも多くの人がAmazonを利用するので、商品の発送も遅れがちになります。
発送元が海外
Amazonの出品者の中には海外から出品している人もいます。このような出品者から商品を購入した場合、海外から届けられることになるため、必然的に日本に到着するまでに日数がかかってしまいます。
加えて、通関トラブルが生じると、予定よりもさらに商品の到着が遅れてしまいます。
入荷未定の商品を購入してしまった
入荷未定の商品を購入してしまうと、発送の遅延は避けられません。特に人気商品やトレンド商品は、すぐに入荷未定になる傾向にあります。この手の商品の発送が遅れるのはよくあることです。
お急ぎ便を選んでも発送遅延はあるのか?
発送元がAmazonの商品であれば、お急ぎ便を選んだ際の発送遅延はほぼありません。
Amazonではカスタマーサービスに問い合わせを行えば、配送状況について詳細に教えてもらうことができます。もし遅延メールが届いた場合は、カスタマーサービスに問い合わせすることで配送状況を把握することができます。
また、お急ぎ便では遅延メールが届いた場合でも、遅れない場合があるので気になる方はカスタマーサービスに問い合わせを行うようにしましょう。
1つ注意する点として、発送元がAmazon以外の商品の場合は上記の限りでは無いので注意が必要です。
また、Amazonの配送状況を追跡する際には、AmazonのトラッキングIDを活用した確認方法があります。下記記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
出荷準備中の状況
Amazonではまれに注文ステータスが「出荷準備中」のまま変わらないことがあります。この「出荷準備中」の状況について解説します。
注文ステータスの「出荷準備中」
「出荷準備中」とは、注文の受付は正常に完了したけれど発送は未了という意味です。
実際には、発送後に注文ステータスが変わるまでに若干の時間を要するので、発送されたにもかかわらず「出荷準備中」と表示されている場合もあります。
注文ステータスの「発送済み」
Amazonでは、商品が発送されると、注文ステータスが「出荷準備中」から「発送済み」に変化します。
「発送済み」になっていれば、Amazonから配達業者に商品が手渡されているため、各配送業者のホームページからも配送状況を確認できるようになります。
「発送済み」に変わるまでの時間
通常は、商品が発送されるとすぐに注文ステータスが「出荷準備中」から「発送済み」に変わりますが、稀に2日ほど変わらないことがあります。
特にセールの時期は「発送済み」に変わるまで時間を要するケースが増えがちです。焦らずに待つようにしましょう。
「発送済み」になってから届くまで
注文ステータスが「発送済み」に変わると、海外配送や北海道や沖縄、離島を除き、通常1日か2日後には商品が届きます。中には、「発送済み」に変わってから2、3時間で届くこともあります。
発送準備中が続く場合は問い合わせる
「発送準備中」のまま注文ステータスが何日も変わらない場合があります。例えば、配達の日時を指定している場合は、すぐに「発送済み」にならず、配達日の前日になってやっと「発送済み」のステータスになることが多いです。
配達日時を指定しているわけでもないのに「発送準備中」のステータスが何日も続くようであれば、Amazonヘルプ&カスタマーサービスに問い合わせてみましょう。
発送を急いでもらう方法
Amazonの出品者からの発送が遅く「発送準備中」のステータスが続く場合は、直接出品者に問い合わせるのがおすすめです。問い合わせることで迅速に発送してもらえる場合があるからです。
しつこく問い合わせない
ただ、出品者に対する問い合わせは、本当に急いでいる場合に限定しましょう。何度も発送を急かせてしまうと、他の仕事や発送作業に追われている出品者に迷惑が掛かってしまいます。
Amazon商品の宅配業者
以前はAmazon商品の配達はクロネコヤマト・佐川急便・日本郵便といった大手の運送業者が受け持っていましたが、現在は他の業者も担当しています。
ここからは、知名度の低い運送業者にありがちなトラブルを紹介します。
中々配達されない
Amazonの配達業者の中には、大手3社のようにきっちりしていない業者もあります。
例えば、注文ステータスが「発送済み」になっているにも関わらず何日経っても配達されないケースもあります。
接客態度が悪い
運送業者の中には従業員の教育が不十分な業者もあります。商品を乱雑に扱ったり不愛想であったりするため、Amazonへもよく苦情が寄せられます。
不在通知票を入れない
配達先が不在だった場合、通常の業者であれば不在通知票をポストに入れますが、これをしない業者もあります。再配達で時間指定されるのが嫌なのではと勘ぐりたくなるぐらいです。
コールセンターに繋がらない
再配達の依頼をしたいのに、コールセンターへ電話しても通じないこともよくあります。大手3社の場合はありえませんが、地域の小さな配送業者だとこういう事も起こります。
乱雑な取り扱い
前述のとおり、マイナーな配達業者は十分な社員教育ができていないため、乱雑な配達員だと配達物を無理やりポストに押し込むなんてことも平気でやります。
玄関前に放置
ポストに入りきらない商品を玄関前に放置されることもあります。これでは、雨や雪の日は濡れてしまいます。
ここまで悪質な方法で配達されると、その業者だけでなくAmazonにも苦情を入れざるを得ません。
しつこいインターホン
しつこくインターホンを鳴らしてくる業者もあります。不在を理由に持ち帰ると、再配達の手間がかかってしまうからでしょう。
Amazon出品者として発送遅延や出荷遅延のペナルティを防ぐコツ
Amazonで出品者として商品を販売する場合、商品の発送が遅れてしまうなど出荷遅延を起こしてしまうと、購入者に迷惑が掛かるだけでなく、悪い評価を付けられる原因にもなってしまいます。
ここからは、発送遅延や出荷遅延によるAmazonのペナルティや発送遅延・出荷遅延を避けるためのコツについて解説します。出品者側ならAmazonで発送・出荷遅延でペナルティを受けないように気を付けましょう。
Amazon商品の発送・出荷遅延のペナルティ
商品の発送が遅れてしまうなどの出荷遅延は、クレームが発生するだけでなく、最悪の場合Amazonのアカウントを停止されるペナルティをうけることもあります。
出荷通知を必ず出す
Amazonでは、商品を発送した出品者は出荷通知を送信しなければなりません。出荷通知を出し忘れてしまうと、購入者は不安になってしまいますし、下手をするとクレームに発展してしまいます。出荷通知の出し忘れには注意しましょう。
カートボックスが取得できない
Amazonにはカートボックスという便利な機能があります。カートボックスを取得すると自分の出品した商品がユーザーの目につくようになるので、他の出品者よりも売れやすくなります。
しかし、カートボックスの取得要件の中には出品者としての評価が含まれているため,商品の発送が遅れ、出品者としての評価が下がるとカートボックスの取得が困難になってしまいます。
Amazonに出品するなら出荷遅延でアカウント停止のペナルティを受けないように注意
Amazonヘルプには「Amazonで出品するためには出荷遅延率を4%未満に抑える必要がある」と記載されています。この基準を満たしていない出品者はアカウントを停止される、というペナルティを受ける可能性があります。
アカウントの停止措置というペナルティを受けないよう、Amazonの出品者情報を定期的にチェックするとともに出荷遅延を起こさないよう迅速な発送を心がけましょう。
余裕を持った出荷予定日を設定する
予定より商品の発送が遅れてしまわないように、後述の方法で余裕を持った出荷予定日を設定しておくとよいでしょう。
出荷作業日の変更
Amazonでは出荷作業日数を変更できます。
この作業により出荷予定日も変更されるので、商品の発送までに時間がかかりそうな場合は出品後に変更しておきましょう。
出荷遅延率を下げる
商品の発送が遅れてしまうとAmazonからの評価が下がってしまいます。前述のとおり、出荷遅延率が高まるとアカウント停止のペナルティをうけるリスクがあります。
出荷遅延率を下げるよう普段から意識しましょう。
FBA出品を利用する
FBA出品を利用すれば、商品管理から発送作業まですべてAmazonが代行してくれるため、出品者は発送通知を送信する必要がありません。
商品管理や発送作業を効率化したい方は、FBA出品を活用してください。Amazonで発送・出荷遅延でペナルティを受けないように気を付けましょう。
Amazonで発送・出荷遅延でペナルティはある!原因と対処法まとめ
Amazonで発送・出荷遅延でペナルティがあります。購入した商品の到着が遅れて喜ぶ人はいませんよね。出品者としてAmazonを利用する場合は、できる限り迅速に発送作業を行いましょう。