海外で通販をしたときに、国内と違って追跡サービスが付かないことがあります。また海外通販は海を越えての配送になるため、国内よりもトラブルが起きやすい傾向にあります。そこで、今回は海外から配送される荷物の追跡方法や便利なサイトなどを紹介していきます。
海外通販を上手に使うためにチェックしておくべきポイントとは?
海外の通販を利用するのに不安を感じる方はたくさんいらっしゃるかと思います。確かに国内の通販と違って「輸入」することになるため、最低限の知識が必要になります。
日本に取り扱いのない珍しい商品を手に入れられる海外通販はとても便利なサービスですので、ポイントをしっかり押さえて安心して使えるようになってください。
この項目では、海外通販を使うにあたって必要な知識やチェックすべきポイントをお伝えしていきます。
安心して使えるサイトを見極めましょう
海外の通販サイトは星の数ほど存在します。Amazonのように幅広いジャンルの商品を扱っているようなものから、アパレルに特化したサイト、ニッチな商品に絞って取り扱っているサイトなど、ジャンルも千差万別です。
しかしながら、海外の通販サイトの中には日本円での購入が出来ないところや、日本へ配送していないサイトなどもあります。数あるサイトの中から安心して使えるところを探すのは非常に大変ですので、まずは利用者が多いサービスを探すとよいでしょう。
有名なサイトを例に挙げると、eBay(イーベイ)やAliExpress(アリエクスプレス)、YOOX(ユークス)などがあり、世界的にも知名度が高く、日本でも利用している方がたくさんいます。
配送日数の長さに気を付けましょう
海外の通販サイトでは、商品を購入してから届くまでの「配送日数」が長く、1~2週間ほどかかるのが通常と考えてください。中には3~5営業日ほどで届けてくれるようなショップもありますが、逆に受け取りまで1か月以上掛かるようなケースもあります。
日本では翌日配達をしてくれるところも珍しくないですし、配送日数は海外通販を使う上で一番ギャップを感じてしまうポイントでしょう。
これは注文する通販サイトを変えることで、ある程度の調整が出来ます。
さすがに翌日配送は難しいですが、出来るだけ早く商品が欲しいときにはAmazonや楽天市場などの国内サービスを使うのがおすすめです。また急ぎではなく、出来るだけ安く購入したいという方は海外販路の通販サイトを使ってみてください。
荷物の位置を追跡できる「追跡サービス」を使いましょう
国内の商品と違って、空路や海路を渡って商品が届けられるため、無事に到着するか心配される方もたくさんいらっしゃるかと思います。実際に税関を通らなくて商品が届かないといったケースもありますので、商品の位置が分かる「追跡サービス」を利用しましょう。
海外通販をしているショップの殆どが郵便物に追跡番号を付けており、その番号を入力するだけで荷物の位置が分かる便利なサービスですので、これを使えば安心して商品を購入できます。
購入した商品をインターネットで追跡する方法とは?
それでは、海外通販などで海外から購入した商品の位置を追跡・特定する方法についてご紹介していきます。
購入時に追跡できる発送方法を選択しましょう
まずは商品を購入する際に、荷物の追跡サービスに対応した配送方法を選択しましょう。無料配送の場合は追跡番号が付かないこともありますので、追跡できる配送方法なのかをしっかりチェックしてください。
追跡番号の「トラッキングナンバー」を受け取りましょう
トラッキングナンバーという、配送サービスを行っている企業が荷物に付ける追跡番号があります。グローバル展開している配送会社の中ではDHL(ディーエイチエル)やFedEx(フェデックス)、USPS(the United States Postal Service)などがトラッキングナンバーの発行をしている代表的な企業です。
商品の購入手続きが完了すると配送案内が届きますので、そちらに記載されている「トラッキングナンバー」を控えておきましょう。
DHL(ディーエイチエル)のトラッキングナンバー
・DHL Express 10桁の数字のみ、または000、JJD01、JJD00、JVGLなどで始まります。例:1234567890、JJD0099999999
トラッキングナンバーを入力しましょう
先述した配送会社には、それぞれ荷物を追跡するときに使う検索フォームが用意されています。この検索フォームにトラッキングナンバーを入力することで、現在地が分かるようになっていますので、先ほど控えた番号を入力してください。
そうして検索をすると、荷物の状態を表しているステータスメッセージが表示されますので、ここで荷物の状況や位置を把握することが出来ます。
日本国内に入ってからは日本郵便に切り替わりますので、同様に日本郵便の検索フォームで確認しましょう。
国際配送業者の検索フォーム一覧
代表的な国際配送サービスを行っている企業の検索フォームをまとめましたので、ぜひこちらから検索をしてみてください。
DHL(ディーエイチエル)の検索フォーム
参考:Track DHL Express Shipments
赤枠のup to 10 codesと表記のあるボックスに追跡番号を入力してください。
佐川急便の検索フォーム
貨物追跡の「海外の貨物追跡」のボックスに追跡番号を入力してください。
NIPPON EXPRESS(日通航空)の検索フォーム
参考:NIPPON EXPRESS 輸送状況検索・Air-Trail
検索種別はHouse Air Waybill NO.にして、検索番号のボックスに入力してください。
FedEx(フェデックス)の検索フォーム
参考:FedEx追跡画面
追跡番号のボックスに番号を入力してください。
USPS(アメリカ合衆国郵便公社)の検索フォーム
- 頭の番号:03、23、91、42などで始まる数字
- 番号の最後:US、HKなどアルファベット2つ
上記のトラッキングナンバーをボックスに入れて「Track」をクリックしてください。
UPS(United Parcel Service)の検索フォーム
参考:UPS Tracking
1zで始まる番号を検索ボックスへ入力してください。
荷物の追跡に役立つ3つのおすすめサイト
国際配送サービスをしている企業のホームページからでも荷物の追跡は出来ますが、実はより追跡がしやすいサービスもあります。
海外の通販を利用される方にはとても便利ですので、追跡サービスの中でもおすすめのサイトについて詳しく紹介していきます。
Parcel Monitor (パーセルモニター)
シンガポールに拠点があるParcel Monitorは、世界中の運送会社の荷物の追跡が出来るサービスです。なんと945以上もの運送会社と30か国以上の言語をカバーしており、サイトの案内もすべて日本語対応しています。
日本のヤマト運輸や佐川急便といった世界的にはマイナーな配送会社も追跡できるので、国内外を問わずに通販や商品配送をする方にもおすすめです。
またParcel Monitorで一度追跡番号を入力すれば、次回以降の入力を省くことが出来るようになっています。追跡番号を何度も入力するのは非常に面倒くさいので、とても便利な機能です。この機能はcookieが有効になっていないと利用できないので、設定を確認しましょう。
最初に表示されるのは簡易的な結果だけですが、「詳細」ボタンを押すことでより詳細な配送状況の確認が出来るようになっています。
aftership
aftershipは無料の発送状況確認サービスで、発送した商品の発送状況がひと目でわかります。
世界中の998のキャリアをサポートしており、日本の運送会社もカバーしています。
Tracking numberと表記のある検索ボックスに追跡番号を入れれば検索できます。
17Track
17Trackは、大手の国際配送サービスを始めとした幅広い運送会社をカバーした追跡サイトで、日本語も含めて複数の言語に対応しています。このサイトの便利なところは、アプリを使うと様々な配送業者を一括して検索・管理できる点で、輸入ビジネスなどで大量に商品を輸入される方におすすめのサービスです。
それぞれのトラッキングナンバーを入力することで荷物の登録が出来ますし、「荷物リスト」でそれぞれの配送状況が一目で分かるので非常に便利です。また、WEBサイトでも最大40件まで同時検索が出来ます。
加えてユーザー登録をすることで、複数のデバイスで情報を同期したり、配送状況が更新されたときに通知が来るような設定が出来たりと、本格的に事業を行っている方にも非常に使えるサービスです。
Parcel Monitorに負けず劣らずな数の運送会社の追跡が可能で、日本郵便の検索もできます。
荷物の配送状況が追跡できないのはなぜ?
海外の配送会社では、日本と比べて荷物の取り扱いが丁寧ではないことも多いので、トラブルが多くなりがちです。そうなると荷物の追跡サービスがうまく機能しないケースもありますので、パターンごとに状況を説明していきます。
情報処理が終わっていないケース
まず一番最初に考えられるのは、配送状況に合わせた追跡サービスの情報処理が出来ていないという状況です。
特に国を越えるタイミングでは情報の更新に時間が掛かりやすいので、追跡サービスではなかなか情報が確認できないことが多くなります。
追跡番号が間違っているケース
配送会社が発行したトラッキングナンバー(追跡番号)が間違っていることもあります。そういった場合ではどうやっても追跡は出来ません。
また発行された番号自体はあっているものの、間にショップが入って対応をした際に誤った番号を教えてしまったというケースもあります。
追跡不可能な国や地域にあるケース
海外ではそもそも荷物の追跡が出来ないエリアがあることに加えて、通常は追跡可能な地域でも、国の情勢や自然災害といったトラブルで追跡が出来ない状況になってしまうことがあります。
荷物の追跡が出来ない場合にはどうしたらよいのか?
前項では海外から注文した荷物の追跡が出来なくなるケースについてご紹介しましたが、今度はその対処法について解説していきます。
追跡番号が間違っていないか確認しましょう
まずは記載された追跡番号に間違いがないかを確認してみましょう。購入したショップから配送番号が届いている場合には、ショップに問い合わせのメールを送ることも出来ます。
また国際配送会社や追跡サービスによっても変わりますが、追跡履歴に「引受」と出てきたら追跡番号は正しい可能性が高いです。その場合はただ単に配送ステータスが反映されていないというケースが多いため、反映されるまで少し時間をおいてから再度ステータスを確認してみてください。
情報処理が終わるのを待ちましょう
海外の配送に関しては、国内と比べて配送状況の更新に時間が掛かりがちです。そのため焦らずに追跡情報が反映されるまで待ってみましょう。
ステータスが反映されるまでに1~2週間かかることも珍しくないですし、ステータス更新が間に合わずに先に商品が到着していることもよくあります。海外からの配送は時間が掛かるものだと考えて気長に待ってみてください。
購入した国の郵便局のサイトから確認しましょう
日本郵便のEMS(国際スピード郵便)などで発送している場合は、購入先の国のサイトからも発送状況が確認できます。
EMSの追跡用ページがありますので、お問い合わせ番号を入力して配送状況を確認しましょう。
配送先へ直接確認しましょう
もし自分が配送する側なら、配送相手へ直接確認するのもよいでしょう。最終的には荷物が届けば大丈夫ですので、配送状況の追跡が出来ないことを相手に伝えて、荷物が届いているか確認します。
こうして相手と連携しておけば、何か問題が発生したときにも気づきやすいですし、相手も発送状況をちゃんと気にかけてくれていると安心できますので、確認しておくに越したことはありません。
まとめ
国際配送では国内配送と比べてトラブルが起きやすいので、追跡サービスの重要性が非常に高いです。安心して海外通販を使うためにも、追跡サービスを上手に使っていきましょう。
また、今回ご紹介したように、追跡サービスが機能しなかった場合の対処法を知っていれば、万が一の時にも安心です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして、国際配送を使いこなしてください。