Amazonの返品方法を解説!返金にかかる日数も紹介

Amazonは、購入者都合の返品も許可してくれるほど「顧客優先」の企業です。とはいえ、返品したい機会というのはさほど多くないので、はじめて返品をする人は勝手がわからず戸惑うこともあるでしょう。

この記事では、Amazonの返品ルール、返品に使う配送業者、返品手順について紹介します。返品依頼のキャンセルや返金までにかかる時間など、返品手続きをするにあたって悩むポイントも、Q&A 方式で回答していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

Amazonで返品できるもの・返品できないもの

Amazonには、Amazon.co.jpが販売・発送を行う商品と、出品者が販売を行う商品があります。出品者が販売を行う市場を「Amazonマーケットプレイス」と呼びますが、このAmazonマーケットプレイスには更に2つの区分があります。

出品者が発送を行う「自社発送」と、Amazon.co.jpが発送を行う「Amazon倉庫からの発送」です。それぞれで返送ルールが異なりますので、それぞれ解説していきます。自己都合であっても返送可能なもの、理由に限らず返送不可能なものまでさまざまなケースがあるので、ご自身の注文品と照らし合わせて条件を確認してください。

Amazon.co.jpが発送する商品の返品・交換ルール

発送元がAmazon.co.jpとなっている商品の返送条件は以下のとおりです。Amazonが販売を行う商品は返品と交換が可能ですが、出品者が販売しAmazonが発送を行う商品に関しては、原則交換を行っていないので注意してください。

《基本返品ルール》
・商品受取後、30日以内に返品・交換を完了する必要あり
・不具合による返品の場合、配送料、手数料を含む全額を返金もしくは同等商品と交換
・30日を経過した返品・交換はできない(2021年1月13日以降)

《自己都合での返品ルール》
・未使用未開封の場合、商品代金全額返金
・開封済みの場合、商品代金の50%返金
・配送料、手数料、返送料、ギフトラッピング料は購入者が負担

《自己都合返品可能なもの》
・Kindle本 ※注文日を含めて7日以内、返金できるか否かはAmazonの判断による
・Prime Video ※注文から48時間以内、ダウンロードやストリーミング再生を行っていない場合に限り返品可能
・Amazonデバイス ※未使用に限り返品可能
・雑誌以外の書籍
・パソコン・周辺機器
・TVゲーム
・服
・ファッション小物
・靴
・バッグ
・30万円未満の時計、ジュエリー

《自己都合の返品・交換が不可能なもの》
・使用済みまたは開封済みの消耗品
・メーカーが初期不良としていない症状を理由とした返品
・拡張機器の増設や、パーツの取り替え、商品自体を改造、調節した商品
・購入者からの要請でメーカーから鑑定書・鑑別書の発行を受けている商品
・車用のタイヤ、ホイール
・法令等に基づき返品・交換が出来ない商品
・Apple製品(beats by dr.dreを含む)
・ソニー(SONY)・ASUSのスマートフォン製品
・雑誌
・植物
・生き物、ペット用品の飲食物およびサプリメント
・医薬品
・医薬部外品
・化粧品
・サプリメント
・医療機器
・食品、飲料、お酒
・開封後のピアス、ボディピアス
・トレーディングカード
・フィギュア、プラモデル、模型、ミニ四駆・スロットカー、ラジコン、鉄道模型、モデルガン、コレクションカーおよび食玩
・材木
・大型の木製建築資材
・発動機付き商品
・トイレ、洗面化粧台、システムキッチン、ドア
・自転車
・原動機付き自転車
・自動二輪車
・カーバッテリー、バイクバッテリー

《理由に限らず返品・交換が不可能なもの》
・Amazonギフト券
・プリペイド式商品
・イベント・サービスチケット
・金庫
・受注生産品
・特注制作品
・刻字入り商品
・サイズお直し品
・メーカーオリジナルの外装で配送した商品を返送する際に外装がない場合や、外装のみに損傷がある場合
・商品ページに返品、交換ができないと記載されている商品

《理由に限らず交換が不可能なもの》
・代金引換で注文された商品
・携帯決済で注文された商品
・在庫切れの商品
・バーゲンブック
・大型家具、家電設置回収サービスの商品

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Amazonマーケットプレイス商品の返送方法は独自ルールの場合があるので確認すること

Amazonマーケットプレイスの出品者の大半は、Amazonと同等の返品・交換条件を設定していますが、一部で独自ルールを設定している出品者もいるため、注意が必要です。出品者別の返品・交換の条件は、出品者ページ「返品および返金について」で確認しましょう。

返送方法は、同じAmazonマーケットプレイスであっても、発送元によって変わります。出品者自社発送の商品は、出品者に連絡後指示に従って出品者へ返送、Amazon倉庫発送の商品は、Amazon.co.jpが発送する商品の返品・交換の条件に従ってAmazon倉庫へ返送してください。

返品に使う配送業者

Amazon.co.jpが発送を行った商品の返品は、自己都合返品なら元払い、不具合等による返品なら着払いで返送します。着払い返送の際には、日本郵政・ヤマト運輸・佐川急便のいずれかを任意で選択し、返送してください。

3社以外からの着払いは受取拒否をされる可能性があります。出品者が発送を行った商品は、出品者に連絡をして、返品の指示を仰ぎ従いましょう。ここでは、日本郵政を使った返品方法と、ヤマト運輸・佐川急便を使った返品方法を解説します。

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日本郵政での返品

プリンターがあれば、返品リクエストの際に表示された返送用ラベルを貼るだけで返送できます。送り状に手書きする必要がないので楽です。

集荷は、日本郵政公式サイトか電話で申し込みすることができます。梱包ができたらお好きな方法で集荷依頼をかけましょう。返品リクエストページのリンクからも飛べるようになっています。

《集荷依頼》※電話受付時間は担当郵便局により異なります。
集荷依頼電話番号:0800-0800-111
(固定電話・携帯電話ともに無料)

参考:着払いで申し込み

参考:元払いで申し込み

《返品リクエストページからの集荷手順》

(1)返送方法の中央辺りに「日本郵便の集荷サービスを利用」という項目があります。着払いと元払いのうち該当する配送方法を選択してください。

(2)ゆうびんIDを持っている場合はIDでログイン、持っておらず今後も必要ない人は今すぐ集荷依頼をするを選択します。

ヤマト運輸・佐川急便での返品

ヤマト運輸を使う場合は、返品リクエストの際に表示された「ヤマト運輸の営業所に持込(返品用ラベル印刷不要)」を選択し、表示されたQRコードをヤマト運輸の店頭端末にかざすことで送り状を印刷することができます。

佐川急便を使う場合は、返品リクエストの際に表示された返送先住所のラベルを印刷して使うことができません。佐川急便が用意している送り状に、手書きで書き写して使用します。この時住所だけではなく、バーコード下に記載されている番号も一緒に記入してください。お届け先の電話番号欄は空欄で構いません。

《ヤマト運輸の集荷方法》
返品リクエストの際に表示された「ヤマト運輸の集荷(返品用ラベル印刷不要)」を選択し、集荷日時と集荷先住所を入力することで集荷依頼ができます。

《佐川急便の集荷方法》
公式サイトの担当営業所検索から、担当営業所を確認し連絡します。担当営業所のページに辿り着くと、集荷専用電話番号が表示されるので、「集荷依頼です」と伝えましょう。

参考:【佐川急便】営業所検索

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Amazonで購入した商品を返品する手順

ここでは、Amazonで購入した商品を返品する際の手順を、返品リクエストから梱包発送まで丁寧に解説します。

(1)返品リクエストをする

まずはじめに、Amazonアカウントにログインして返品のリクエストをする必要があります。次の見出しから、1工程ずつ丁寧に解説していきますので、この記事を見ながら手続きを進めてみてください。

1-1.Amazonアカウントにログインし、注文履歴一覧を表示させる

Amazonアカウントにログインしたら、左上のメニューバーから「返品もこちら 注文履歴」を選択します。

1-2.該当商品の返品・交換を選択

注文履歴一覧の中から、返品を希望する商品を探して、「商品の返品」を選択します。一回の注文で複数商品注文した場合、更にどの商品を返品するのか訊かれますので、チェックを付けてください。

1-3.返品理由を一覧から選択

返品の理由を一覧から選択し、次に進みます。

《返品理由一覧》
・間違えて注文した
・Amazon.co.jp以外でより安い商品を見つけた
・性能や性質が良くない
・手持ちのアイテムとの互換性がない
・商品がしっかりと梱包されていなかった
・お届け予定日までに届かなかった
・付属品や特典が不足している
・商品に、配送中にできた目立った傷や破損がある
・注文した商品とは違う商品が届いた
・商品に不具合または損傷がある
・注文していない商品が余分に入っていた
・都合により必要が無くなった
・注文した覚えがない
・サイト上の説明と違った

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1-4.返品理由詳細を文章で記入

返品の理由を一覧から選択すると、コメント記入欄が表示されますので、詳細を記入しましょう。返品理由を記入しないと次に進めないようになっています。わかりやすく、要点を絞って記入したら、次に進むを選択します。

1-5.返品リクエストを完了させる

最後に返金方法を選んで次に進んでください。購入した際の支払い方法によって選べる返金方法は異なります。ここまで来ると、返品に使用する配達業者の指定や注意事項が表示されるので、改めて確認しておきましょう。

「返送手続きを開始」を選んで、次の工程に進みます。

(2)返送用ラベルを印刷する

「返送用ラベルと返送手順を表示・印刷」を押すと、返送先住所が書かれたラベルと、返品受付IDが表示されます。現在ページにアクセスしているパソコンやスマホで印刷に進める場合は、印刷を行ってください。

別のアドレスに返送用ラベルを送信することもできるので、プリンターに接続可能な媒体に転送しましょう。家にプリンターがない場合、スマホにデータを送ってコンビニ印刷をすることもでき、手書きで手続きすることもできます。

《プリンターを使わない場合の返送用ラベル準備》
・返送先住所は、該当配送業者の送り状ラベルに手書きします。
・返品受付IDは、代わりとなる情報を用意して同梱します。

《返品受付IDの代わりとなる情報》
・商品配送時に貼られていた「sp」で始まる番号が付いているバーコード
・商品配送時のダンボールに貼られていた、バーコードやお問い合わせ番号が印刷された送り状ラベル
・返品受付IDを手書きで書き写した用紙

《返品時の注意点》
誤った方法で返品を行うと、返金までに時間がかかる・返品を受領してもらえない場合がありますので、注意してください。注意点は以下の4点です。
・返品受付IDの不足や不一致がないこと
・記入した返品理由と一致する商品状態であること
・返品リクエストしていない商品を送らないこと
・返品リクエスト時に表示された場所と異なる返送先に送らないこと
・返品された商品の一部が不足している

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(3)梱包・発送をする

指定の配送業者や配送方法がある場合、必ずそれに従ってください。商品が送られてきた際のダンボール箱があれば、そのまま使用しても構いません。

ただし、入れる商品に対して箱が大きすぎると、配送料金が高くついてしまうので気をつけましょう。また、配送中の傷みを防止するため、緩衝材で隙間を埋めることも大切です。

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Amazonで購入した商品の返品に関するQ&A

Amazonでの返品に関する「よくある質問」をまとめました。返品手続きの進捗確認や返品依頼のキャンセル方法などを解説していきますので、参考にしてください。

返品手続きがどこまで進んでいるのか確認するには?

Amazonの注文履歴から、返品状況の確認が行なえます。

《返品手続きの進捗確認方法》
(1)Amazonアカウントにログインし、注文履歴から返品した商品を選択する
(2)「返品状況を確認」を選択する

返品依頼をキャンセルしたい時は?

商品の返送さえ行わなければ、自動的に返品依頼がキャンセルされます。Amazonへの連絡は不要なので、何もせずに商品を使用し始めて大丈夫です。

送料・手数料がいくらかかるか知りたい時は?

各配送会社に電話問い合わせをするか、公式サイトの送料計算フォーマットに荷物の重量やサイズを打ち込み確認します。不良品等トラブルによる返品であれば、着払い返送かつ送料や手数料も含めた全額を返金してもらえるので、心配はいりません。

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返金はいつされるの?

購入時の支払い方法によって、返金にかかる日数が異なります。

《支払い方法別返金にかかる日数一覧》
クレジットカード払い:返送品受領後、1~3日で返金
代金引換:返送品受領後、1~3週間で返金
コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い:返送品受領後、1~3日で返金
携帯決済:返送品受領後、1~3日で返金
Paidy翌月払い:返送品受領後、1~3日で返金
Amazonギフト券:返送品受領後、1~2日で返金
Amazonポイント:返送品受領後、1~3日で返金

パートナーポイントプログラム:返送品受領後、3~5日で返金

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電話でも返品できる?

電話で返品を依頼することも可能です。(チャットやメールでも可能です)

ただしかけて欲しい電話番号を入力して、Amazonからの連絡を待つという形になります。通常であればすぐにかかってきますが、5分程度待つこともあります。

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返品しすぎるとどうなるの?

あまりにも返品をしすぎてしまうと、警告メールが来たり、アカウントを停止されるなどのペナルティーがあります。

何件返品するとペナルティーが科される、などの詳細は社外秘とのことで分かりませんが、返品のしすぎには注意しましょう。

注文したけどやっぱりいらない・・・受け取らずに返品はできる?

注文したけどやっぱりいらなかった・・・こんな時は受け取らずに返品することも可能です。

この場合配達業者に受取りを拒否する旨を伝えるだけで返品されます。ただしAmazonマーケットプレイスの出品者の場合、返品対応していないことがありますので、購入前に確認しておきましょう。

まとめ

ネットでの買い物は便利ですが、実際に商品を手に取ることができないため、「思っていた商品と違う」「頼んでいない商品が届いた」というトラブルも起こりえます。Amazonは、自己都合返品を許していたり、試着後の返品が可能だったりと、購入者第一で営業しているショップです。返品をしたいと思ったら、理由を添えてリクエストすれば受け付けてもらえます。

購入者の権利と思い、なにか思う所があれば遠慮せずに返品依頼をかけましょう。ただし、Amazonに疑われるほど返品を繰り返せば、アカウント停止になる可能性もありますので、常識の範囲内で利用してください。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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