初心者でもできる!Amazon輸出のやり方を簡単に解説
Amazon輸出をやってみたいけど、具体的なやり方が分からないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、Amazon輸出の概要や具体的な方法を紹介します。
Amazon輸出の概要
まずはAmazon輸出の概要を見ていきましょう。
Amazon輸出とは
Amazon輸出とは、国内で買い入れた商品をインターネットを使って外国のAmazonで売ることです。日本語が通じない人を相手にするため、参入ハードルが高いと言われていますが、ポイントさえ押さえれば誰でも可能です。
販売する商品
海外のAmazonで販売されているのは、日本特有の商品や評価の高い日本製品などが多いです。代表的なものを紹介します。
・ソニーやパナソニックなどの有名メーカーの製品
・折り紙
・漫画
・駄菓子
・スライサー
・砥石
・ポケモン
仕入先
海外のAmazonで販売する場合でも、仕入先は国内転売の時と同じで構いません。ネットショップやメーカー、卸業者など好きなところから仕入れて下さい。
Amazon輸出の事前準備
ここでは、Amazon輸出をするにあたっての事前準備について紹介します。
インターネット接続環境
海外の人と取引する以上、インターネットに接続できる環境は必須です。発送のお知らせ通知を出したり、トラブルの解決や運送状況を確認したりするだけでなく、販売する商品や仕入先を調べるのにも欠かせません。スマートフォンでは画面が小さすぎるので、パソコンを活用しましょう。
クレジットカード
クレジットカードは、海外のAmazonの出品者登録の際に必要です。国内のネットショップやメーカー・卸業者などで仕入れる際の支払い方法としても活用できます。
日本の銀行口座
日本の銀行口座は、海外のAmazonで販売した商品の売上金を受け取る時に必要です。すでに一口以上保有している方は別途用意する必要はありませんが、振込手数料や引き落とし手数料などを気にする方は、新たに口座開設するのもよいでしょう。
Amazon輸出用の口座をひとつ持っていれば、プライベート用とビジネス用に使い分けもできます。
振込手数料や引き落とし手数料を安くしたい場合は、インターネットバンクがおすすめです。名前や住所など必要最低限の情報を入力するだけで簡単に口座が開設できます。
海外Amazonの出品アカウント
海外のAmazonで商品を販売するためには、海外Amazon出品アカウントが必要です。アカウントがあって初めて、海外のAmazonセラーとして認められます。
海外のAmazonアカウントと言っても、アカウントが別なだけで基本的なことは国内のアカウントと同じです。
海外で使える法人口座
海外で使える法人口座は、海外のAmazonで販売した商品の売上金を、日本の銀行口座で受け取るために必要です。取得方法は簡単ですので、初めての方も安心してください。
ほとんどのAmazon輸出者は、「ペイオニア」という海外法人口座を利用しています。ペイオニアで法人口座を作成すれば、アメリカだけでなく世界各国のAmazonで得た売上金を取得できます。
余裕のある仕入れ資金
国内で商品を仕入れる時に必要です。仕入れはクレジットカードで行うことがほとんどですので、カードの利用上限枠がそのまま「仕入れ上限額」となります。複数のクレジットカードを持っていれば、その分上限額も上がります。
海外Amazonの売上金は、入金されるまでに一定の期間がかかります。そのため、資金がショートしないようある程度まとまった仕入れ資金を用意しておきましょう。
英語でのコミュニケーション能力
日本語が通じない方々を相手にするので、最低でも英語を使用したコミュニケーションが必要です。
とはいえネイティブのように、英語ができなくても大丈夫です。挨拶ができ、発送日時・梱包方法などの基本的な情報を伝えられれば十分です。
Google翻訳を使えばコピペするだけで、それなりの英文が完成します。誰でも無料で利用できるので、英語力に自信がない方は活用してください。
特にAmazon輸出で重要な英文は、ほとんど定型文になっています。英語力に不安がある方でも、回数を重ねれば簡単に使いこなせるようになるので安心してください。
少々文法が間違っていても、単語を並べるだけである程度の意味は伝わります。Amazon輸出セラーは英語が達者な人ばかりではありませんので、英語が苦手だからと不安になる必要はありません。
Amazon輸出の具体的なやり方
ここでは、Amazon輸出の具体的なやり方を紹介します。
Amazonは様々な国で展開していますが、ここではAmazon.com(アメリカ版Amazon)の出品アカウントについて紹介します。
海外の法人口座を登録
海外Amazonの出品アカウント取得には、海外の法人口座が必要です。
海外の法人口座を作る時は「ペイオニア」と呼ばれる、レンタル法人口座サービスを利用します。
レンタルサービスを利用すると、海外の法人を設立することなく法人口座を作れます。為替変換の際に取引金額の2%以下の手数料がかかりますが、維持費は無料です。
ペイオニアアカウントを取得すれば、Amazon以外からの売上金も直接取得できます。自動的に日本の銀行口座に振り込むシステムもあるので、Amazon輸出する場合はぜひ活用しましょう。
登録は、住所、氏名、メールアドレス、電話番号、身分証明書番号を入力するだけです。審査が終わればすぐに利用できます。
同様のサービスに「Worldfirst」もありますが、ほぼ違いがないので初めて利用する場合はペイオニアで良いでしょう。
海外Amazonの出品アカウントを取得する
レンタルサービス法人口座を作成後、Amazon.comの出品アカウントを作成します。
法人口座出品アカウントの利用料は、国内の場合と同じです。商品が売れるたびに成約料が発生する小口出品の他、月額39.99ドルの大口出品を利用できます。Amazon輸出におすすめなのは大口出品です。
小口出品は配送日程を自由に選べないため、発送距離が長い海外発送には向きません。初期設定の2~3日では、比較的早めの発送方法でも間に合うかどうか微妙なところです。
成約料もカテゴリ別に高くなることもあるので、Amazon輸出する時は大口出品を利用しましょう。
まず、Amazon.comのトップページに移動してください。
参考:Amazon.com
下にスクロールし「Sell products on Amazon」をクリックします。
画面左下の「Sing up」をクリックすると、大口出品用のAmazonのセラーアカウント作成に移ります。
「Create your amazon account」をクリックします。
名前、メールアドレス、パスワードを半角英数字で入力して「Next」をクリックします。日本の出品アカウントと区別するために、Amazon輸出用の専用アドレスを取得することをお勧めします。
登録メールアドレスに認証コードが届くので、入力して「Create your Amazon account」をクリックします。
次の画面で電話番号を入力します。国際電話番号は通常の電話番号の先頭に「+81」をつけるだけです。先頭の0は省略されます。「080-1234-5678」なら「+818012345678」です。
届いたコードを入力し、「Create your Amazon account」をクリックします。
海外Amazonのアカウントが作成されました。画面下部の「Begin」をクリックします。
続いて、今登録したアカウントを大口出品用アカウントとして登録します。
この項目では業種の選択を行います。月額39.99ドルかかることに同意をします。
「Business Location」で企業が所属する国を選択します。個人の方は居住している国を選択してください。「Business type」では個人事業主を選択、名前を入力後、上記内容に同意する旨のチェックボックスにチェックを入れ、「Agree and countinue」をクリックします。
続いて出品者情報の登録です。赤枠内に出品者の名前、出生地、生年月日、住所、身分証明書を英語表記で入力します。英語表記の住所例を挙げておきますので参考にしてください。
【日本語住所】
郵便番号100-0014
東京都千代田区永田町1-7-1
山田一郎
【英語表記住所】Ichiro Yamada
1-7-1, Nagatacho, Chiyoda Ku, Tokyo To, 100-0014, Japan
次にクレジットカード・銀行口座の登録です。
まずアカウント利用料を決済するクレジットカード情報を入力します。各項目の意味は以下の通りです。
・Credit card Number : クレジットカード番号
・Expiers on : 有効期限
・Cardholder’s Name : 名義人
続いて、先に作成済みのペイオニアの海外法人口座情報を入力します。この段階で海外法人口座を持っていない場合、「Bank Location」を日本に変更すると、Amazonが提供している海外銀行口座レンタルサービス「Hyperwallet」の登録に進むことになります。
Hyperwalletはカスタマーサポートが日本語非対応なので、先にペイオニアでレンタル口座を作っておくことをおすすめします。
全て入力が終わったら「Next」をクリックします。
次にストア情報と商品情報を入力します。「Store name」にはストアフロント上に表示される名前を記載します。
次に、出品予定の商品に関しての質問に回答します。該当するものにチェックを入れた後、「Next」をクリックします。
・Do you have Universal Product Codes(UPCs) for all your products?:
販売予定商品のUPCを持っているかの質問です。
・Are you the manufacturer or brand owner (or agent or representative of the brand) for any of the products you want to sell on Amazon?:
自社製品を出品予定かどうかの質問です。
最後に、入力情報の確認と選択した身分証明書の画像、銀行口座またはクレジットカードの取引明細をアップロードします。以上でAmazon.comの出品アカウント作成は完了です。
手作業での商品リサーチ法
Amazon.comで商品をリサーチするときは、基本的に他のセラーの商品を参考にした方が良いでしょう。商品ページから出品者の一覧画面に移動して、セラー情報を確認します。評価が少し上の出品者を中心に、販売ページにある商品をチェックしましょう。
トップセラーは資金力や組織力があるため、初心者には参考になりません。また、価格が異常に高いものは、リサーチ対策として出品している見世物商品なので除外して下さい。
販売ページには、「Visit the 〇〇(ショップ名)」からアクセスできます。
「japan import」と検索すれば、日本からの出品商品を確認できます。検索結果には人気の商品が優先されるので、上位から確認していけば、ある程度売れる商品が見つかるはずです。入力していくと表示される「予測候補」も活用しましょう。
リサーチには、商品ページの下にある「Compare with similar items」もおすすめです。これは関連商品を確認できるページです。売れる商品と似ている商品を、効率的に探すことができます。
無在庫販売と自社出品の方法
無在庫販売をするときは、出品画面で「Fulfillment Latency(発送期日)」を設定しましょう。通常は2日後に設定されていますが、長めに取るのがおすすめです。
商品購入後は 「Orders⇒Manage orders」へと進み、該当の注文をクリックして「Ship by」を確認します。Ship byには発送期限が記載されているので、その期日までに商品を発送しましょう。自社出品する場合も同様です。
Amazon輸出の出品方法には、手動とCSVファイルを使う方法があります。大量に発注する場合はCSVファイルを利用するとよいでしょう。
FBAでの販売方法
FBA販売は、Sell on Amazonが表示されていれば商品ページから行えます。この場合は通常の出品ページで、「Shipping speeds you want to offer」⇒「I want Amazon to ~」を選ぶだけです。
商品ページを利用できない場合は、管理画面から出品しましょう。「Add a Product」から該当商品のASINコードを入力・検索して、出品ページに進んでください。通常の出品作業の後、Fulfillment Channelで「I want Amazon to ~」を選べば完了です。
まとめ
Amazon輸出は、海外の出品アカウントや国内外の口座・クレジットカードなどが必要です。発送方法や期日などに注意して、自分に合った輸出方法を確立しましょう。慣れれば誰でも簡単にできるので、英語力に自信がない方もチャレンジしてみてください。