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中国輸入で発生するEBSとは?サーチャージの種類とトラブル防止法

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中国輸入ビジネスで商品を輸入する際の海上輸送費には、基本運賃とは別にEBSなどのサーチャージという割増料金が発生することがあります。

サーチャージとは一体どのようなものなのでしょうか。また、支払い義務は誰に発生するかなど、詳しく解説していきます。

中国コンテナ船のサーチャージとは?

海外からの輸入品は、ほとんどがコンテナ船によって運ばれてきます。

中国輸入ビジネスでコンテナ船で商品を仕入れる際に、基本運賃とは別に「サーチャージ」という割増料金が発生します。「サーチャージ」の種類や詳細について理解を深めていきましょう。

1.EBS

EBS(Emergency Bunker Surcharge)とは、緊急燃料油割増料金のことです。別称でEBA(緊急Bunker Additional)と呼ばれる場合もあります。

原油価格の高騰によって、荷物を運搬するコンテナ船などの燃料が値上げしたことによる割増料金です。

EBSよりも、BAF(Bunker Adjustment Factor)が使用される機会が増えてきました。しかし、航路によってはEBSとBAFをそれぞれ請求される場合もあります。

2.BAF

BAF(Bunker Adjustment Factor)は、コンテナ船燃料の価格変動が起こった場合に加算、または減算される費用です。

燃料価格が高騰した場合:BAFが加算されます。
燃料価格が低落した場合:BAFが減算されます。

航路によって名称が異なり、BS(Bunker Surcharge)やEEAF(Emergency Fuel Adjustment Factor)などと呼ばれることもあります。

3.YAS

YAS(Yen Appreciation Surcharge)は、円高損失補填料金のことです。円高による損失に対する割増料金が発生します。

為替レートにの変動によって調整されるサーチャージであるCAF(Currency Adjustment Factor)が使用されるのが一般的ですが、東南アジアなどの航路では、CAFにかわってYASが用いられる場合があります。

海上輸送費の種類とは?

海上輸送費の詳細は、輸入品の到着時に発行される「貨物到着案内(Arrival Notice)」という書類で確認できます。

海上輸送費
1.基本運賃(Ocean Freight、ベスレートなど)
2.燃料費に関する割増料金(EBS、BAFなど)
3.為替の変動に関する割増料金(YAS、CAFなど)
4.輸入港での作業に関する割増料金(DDC、T.H.Cなど)
5.危険を回避するための割増料金(ERS、CSSなど)

海上輸送費についての詳細は、World Freight Ratesというサイトで確認ができますので参考にしてみてください。

燃料費に関する割増料金

海上輸送費には、基本運賃とは別にサーチャージという割増料金が加算されます。

サーチャージとは、一般的に船の燃料となる原油の価格の変動を補うための割増料金をさします。航路によってはサーチャージの種類が異なる場合があるので注意が必要です。

荷物を輸入する荷主が費用を負担するサーチャージ

・BAF(Bunker Adjustment Factor)
・EBS(Emergency Bunker Surcharge)
・ECR(Emergency Cost Recovery Charge)
・LSF(Low Sulphur Fuel Surcharge)
・GBF(General Bunker Floating)
・FAF(Fuel Adjustment Factor)
・BC(Bunker Charge)など

為替の変動に関する割増料金

為替レートの変動に関する損失を補うための割増料金です。

・CAF(Currency Adjustment Factor)
一般的に、船の運送料金はドル(USD)を基準に定められています。ドルから各国の通貨に交換する際、為替レートによる損失を補うための割増料金がCAFです。

・YAS(Yen Appreciation Surcharge)
為替の変動に関する割増料金は基本的にCAFが適用されます。しかし、東南アジアなどの航路では、円高による損失を補うYASが用いられる場合があります。

輸入港での作業に関する割増料金

輸入港での作業に対しても割増料金が発生する場合があります。海上輸送費の基本運賃には、輸入港内における作業に関する手数料が含まれていないため、状況によってはT.H.Cなどの割増料金が発生します。

・T.H.C(Terminal Handling Charge)
輸入港内での荷物の移動作業などに関する割増料金です。

サーチャージの金額はどのくらい?

ここまでサーチャージについて解説してきましたが、一体サーチャージの価格はどのくらい加算されるのでしょうか?

サーチャージは、積み地(輸出側)または揚げ地(輸入側)のどちらかを選択して支払いができます。サーチャージは、揚げ地よりも積み地で支払った方が安くなるケースがほとんどです。

積み地の方がサーチャージが安くなる場合は、輸出業者に輸出国でのサーチャージの支払いを依頼しましょう。

サーチャージの価格を実際の例をあげて確認してみましょう。

GBS(General Bunker Floating)の金額例

緊急燃油に関するサーチャージのGBS(General Bunker Floating)の金額例です。

・GBS(General Bunker Floating)
20フィートコンテナ:100.00ドル
40フィートコンテナ:200.00ドル

(2012年6月時点、三栄海運株式会社の上海発日本着、上海での支払価格)

BAF(Bunker Adjustmenr Factor)とFAF(Fuel Adjustment Factor)の金額例

燃料費調整係数であるBAF(Bunker Adjustmenr Factor)と、燃料調整費であるFAF(Fuel Adjustment Factor)の金額例です。

・BAF(Bunker Adjustmenr Factor)
20フィートコンテナ:100.00ドル
40フィートコンテナ:200.00ドル

(三栄海運株式会社の日韓航路、2011年3月時点、揚げ地での支払い価格)

・FAF(Fuel Adjustment Factor)
20フィートコンテナ:80.00ドル
40フィートコンテナ:160.00ドル

(三栄海運株式会社の中国発日本着、2018年4月1日〜4月31日まで適用)

YAS(Yen Application Surchage)の金額例

為替調整金であるYAS(Yen Appreciation Surcharge)の金額例です。

・YAS(Yen Appreciation Surcharge)
20フィートコンテナ:30.00ドル
40フィートコンテナ:45.00ドル

(三栄海運株式会社の中国発日本着、2018年4月1日〜4月31日まで適用)

その他のサーチャージとは?

これまで代表的なサーチャージを解説してきましたが、他にも多くのサーチャージが存在します。

さまざまなサーチャージの理解を深めていきましょう。

1.CFS Charge

CFS ChargeとはContainer Freight Station Chargeの略称です。

輸入港ではさまざまな荷物が混載されているため、仕分け作業が発生します。CFS Chargeは、混載している荷物の仕分け作業などに関する割増料金です。

2.DDC

DDCとはDestination Delivery Chargeの略称です。

到着港に届いた貨物を、所定の場所まで移動する作業に関する手数料を指します。

3.DOC Fee

DOC Feeとは、Documentation Feeの略称です。荷物の持ち主に対して船会社が発行するB/L(船荷証券)の発行手数料です。DOC Feeは荷物の持ち主に請求されます。

B/L(船荷証券)は、船会社が船に荷物をのせる時点で荷物を受け取ったこと、また、到着港で受取人に荷物を渡したことを証明する有価証券です。荷物の所有権を証明することができます。

中国輸入ビジネスにおけるサーチャージで知っておきたいこととは?

中国輸入ビジネスを行う際に発生するサーチャージに関して、知っておきたいポイントを解説していきます。

中国側のサーチャージに対する意識

海外から商品を輸入する場合、CFRという条件が用いられることが一般的です。

CFRとは、海上運賃は輸出者側が負担をするという契約です。さらに、本来であれば、YASやBAFなどのサーチャージは輸出者側が支払うケースが一般的です。

しかし、中国輸入ビジネスの場合は、海上運賃やサーチャージは輸入者側(日本)が支払うものとされている場合がほとんどです。

ほぼ同じ条件での輸入であっても、海上運賃やサーチャージの金額にばらつきがある、聞いたこともないようなサーチャージを請求されてしまうという例も珍しくありません。

原因としては、中国の船会社は、代理店の下にさらに下請けの代理店が存在するなど複雑な階層をとっていることがあげられます。

多くの荷物を一度で運ぶと海上運賃が安くなるため、親となる船会社はなるべくたくさんの荷物を集めようとします。

そのため、中国の船会社では頻繁に海上運賃の値引きや無料などのキャンペーンがよく見受けられます。

キャンペーンで負担した分を、日本に請求して補おうとする慣例があるため、注意が必要です。

もし、トラブル回避のため信頼できる業者に頼みたいなら、下記の記事を参考にしてください。

参考:中国輸入の強い味方!信頼できる代行業者一覧

日本人がサーチャージで起こしやすいトラブル例

輸入ビジネスは、為替レートの変動などによって影響を受けることがあるため、スピードが重要です。輸入した荷物をできる限り速く受け取ろうと、海上運賃の明細をしっかりと確認せずに精算してしまう日本人もいます。

また、中国側から請求された料金を確実に支払わないと通関できないという思い込みから、たとえ理不尽な請求額であってもそのまま支払ってしまう場合もあるのです。

対策方法

サーチャージの意味をしっかりと理解していれば、たとえ中国側に理不尽な請求をされたとしても対処できます。

もし、法外な金額や理不尽なサーチャージなどが請求に含まれていた場合は、代理店名が貨物到着予定通知書(Arrival Notice)に記載されているのでしっかりと抗議をしましょう。

抗議を行えば、金額やサーチャージなどが訂正された貨物到着予定通知書が送られてくる事例が多く存在します。理不尽な請求をされた際は、諦めずに一度連絡をとってみましょう。

また、稀に起こる例ですが、中国側でYASやBAFなどのサーチャージを事前に支払っているにも関わらず、日本側にもYASやBAFの金額を二重で請求するケースがあります。

二重支払いのトラブルを防ぐためには、中国側にB/L(船荷証券)にサーチャージなどの支払い明細をしっかりと記載するように伝えましょう。

万が一サーチャージが二重請求されている可能性がある場合は、中国側がサーチャージを支払っているか否かの確認をとります。

もし二重請求されていた場合は、貨物到着予定通知書(Arrival Notice)に記載されている代理店に連絡して、正しい通知書を送り直してもらいましょう。

もしトラブルを起こした中国の船会社が親会社でなく、子会社や孫会社などの下の階層であった場合は、確認が取れるまでに日数がかかってしまう場合があります。

サーチャージの知っておきたいポイント

サーチャージの種類や詳細を解説してきました。

ここからは、サーチャージの値段の変動や明細確認方法など、サーチャージに関する知っておきたいポイントをチェックしていきましょう。

サーチャージの値段は変動するの?

・FAF(Fuel Adjustment Factor)
・BAF(Bunker Adjustment Factor)
・YAS(Yen Appreciation Surcharge)
・EBS(Emergency Bunker Surcharge)

これらのサーチャージの価格は協定によって定めらています。頻繁に大きく変動をすることはまずありません。

度々サーチャージの価格が変動して請求される場合は、中国側にしっかりと確認を行いましょう。

海上運賃諸費用の確認方法

輸入品の到着時に発行される「貨物到着案内(Arrival Notice)」という書類で、海上運賃諸費用の詳細が確認できます。

「貨物到着案内(Arrival Notice)」に記載されている海上運賃諸費用の課金単位には以下のようなものがあります。

・B/L:船荷証券一枚あたりに課金される金額です。
・20’DRY:20フィートコンテナに課金される金額です。もし40’DRYであれば、40フィートコンテナをさします。
・VAN:コンテナ一つに対して課金される金額です。
・RT:1トンあたりに課金される金額です。

「貨物到着案内(Arrival Notice)」に記載されている金額を支払うと「荷渡し指南書(D/O)」が船会社より発行されます。

税関で輸入許可が得られたら、「輸入許可証」と「荷渡し指南書(D/O)」を提出して荷物を受け取れる仕組みです。

海上運賃諸費用に消費税は発生するのか?

海上運賃諸費用に対する消費税は発生しません。

海外から輸入した貨物は、輸入許可を得られるまでは外国貨物として扱われます。外国貨物は免税となるため、海上運賃諸費用に対して消費税は発生しないのです。

サーチャージのまとめ

中国輸入ビジネスにおいて、サーチャージの理解を深めておくことはとても重要です。

サーチャージの意味や、正しい支払い義務は誰にあるのかを知っていれば、万が一不正な請求をされても対処できます。

大きなサイズや数量の荷物を取り扱う輸入ビジネスでは、海上運賃だけでも大きな金額になる場合があります。

二重請求や理不尽な請求などのトラブルを防ぐためにも、サーチャージについてしっかりと理解しておきましょう。

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