PayPalは非常に便利な決済サービスです。PayPalさえあれば海外ショッピングも簡単ですし、取引相手に個人情報を知られる危険もありません。
PayPal利用するためのチャージ方法には、クレジットカードが必要でしたが、今はPayPalで銀行口座やVプリカを用いたコンビニ決済という支払い方法も利用できます。
そこで今回は、PayPalの特徴と注意点、そしてコンビニ決済でのVプリカを用いたPayPalへのチャージ方法を解説します。
PayPalとは?
最初に、PayPalとはどのようなサービスなのか説明します。
PayPal=銀行口座
PayPalとは、対象銀行から入金(チャージ)をクレジットカードなどで行うネット上の銀行口座のようなものと考えてください。そして、PayPalで支払いをするというのは、ネット上の自分の銀行から口座振替するようなものです。
「それなら普通の銀行口座でいいじゃん」と思うかも知れませんが、PayPalには普通の銀行口座には無いメリットがあります。
メリット1:個人情報を伝えずに取引可能
PayPalの1つ目のメリットは、取引相手に個人情報を伝えずに取引ができる点です。
通常、クレジットカード払いや銀行口座払いで決済するとなると、カード情報や口座番号などを取引相手に伝えなければなりません。
しかし、PayPalというネット上の口座を介在させるだけで、上記のような個人情報を相手に伝えずに取引が可能になります。
メリット2:クレジットカードのポイントが貯まる
PayPalの2つ目のメリットは、PayPalでの支払い方法をクレジットカードにすることでクレジットカードのポイントが貯まる点です。
メリット3:手間が省けてしかも無料
PayPalの3つ目のメリットは、手間が省けて、しかも無料である点です。
PayPalで決済すれば、毎回カード情報・口座情報を入力する手間が省けます。
しかも、PayPalは利用料・登録料が一切かかりません。
PayPalの注意点
ただし、PayPalの利用にはいくつか注意点があります。
アカウント乗っ取り
PayPalに限った話ではありませんが、パスワードなどのアカウント情報は厳重に管理する必要があります。PayPalも漏洩した場合、アカウントを乗っ取られる危険があります。
買い手保護制度の悪用
PayPalには買い手保護制度があります。これはPayPalで決済した商品が届かなかったり、破損していたりした場合に、PayPalが全額返金してくれる制度のことです。
買い手としてPayPalを利用する場合は問題ありませんが、もし売り手としてPayPalを利用する場合は、この買い手保護制度を悪用され、商品が正しく配送されたにもかかわらず返金処理される可能性があります。注意してください。
PayPalを装ったフィッシングメール
また、PayPalを装ったフィッシングメールがよく届きます。
PayPalから届く正式のメールアドレスは決まっています。それ以外のアドレスからPayPalを装ったメールが届いた場合は、リンクをクリックしないように注意してください。
PayPalの利用の仕方
次はPayPalの登録方法と支払い方法を解説していきます。
PayPalに登録する方法
PayPalに登録する流れは以下の通りです。
- PayPalの公式サイトで会員登録をする
- PayPalのマイページでクレジットカードや銀行口座などの支払い方法を登録する
- メールアドレスを認証する
- 電話番号の認証をする(スマホの場合)
PayPalの登録はこれで完了です。次回からPayPalのアカウントで決済可能になります。
PayPalで支払いをする方法
PayPalで支払いをする流れは以下の通りです。
- PayPalに対応しているお店で商品を選ぶ
- 支払い方法にPayPalを選ぶ
- PayPalにログインをする
- 内容を確認して「同意して続行」を選ぶ
以上でPayPalを用いた決済は完了です。事前にPayPalのアカウントを作っておけば簡単に決済ができます。
PayPalでコンビニ決済を利用したチャージ方法
ここからはコンビニ決済でのPayPalへのチャージ方法を解説します。
PayPalのコンビニ支払い:コンビニでVプリカを購入する
具体的な支払い方法としては、コンビニでVプリカを購入し、これを使ってPayPalにチャージすることになります。Vプリカとは、PayPalをはじめとしたネットショッピング専用の使い切りクレジットカードのことです。
VプリカギフトとVプリカ
コンビニで購入できるVプリカはアカウント開設不要のVプリカギフトのみとなっています。コンビニで販売している他のプリペイドカードのように陳列棚にあるスクラッチカードタイプのものです。
参考:V-プリカ
コンビニで購入したVプリカをPayPalに登録してチャージする
PayPalにVプリカを登録する方法を解説します。
まずは、PayPalにログインして、上部にある「ウォレット」をクリックしてください。
「カードの登録」をクリックします。
カードタイプはVISAを選択して、カード情報を入力してください。
最後に「カードの登録」をクリックし、登録を完了させてください。これでPayPalへVプリカが登録されました。
Vプリカのアカウント開設・購入方法
続いて、Vプリカのアカウントを開設する方法や購入方法を詳しく解説します。
Vプリカの購入方法は2つ
Vプリカは、ネット上で購入します。アカウントの開設が必要です。
ただし、前述したようにコンビニでVプリカギフトを購入する場合はアカウントの開設は不要です。
Vプリカアカウント開設手順
Vプリカアカウント開設手順を説明します。
まずは、Vプリカのホームページを開いてください。
ページ右上の「アカウント登録」をクリックしてください。
「個人情報の取り扱いに関する同意約款」、「Vプリカ 会員規約」を読み、「上記、約款・規約に同意する」チェックボックスにチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。
次に、メールアドレスを入力して事前登録をします。
メールアドレス宛に認証番号が届くので、確認して入力してください。
次に電話番号宛に認証番号が届くので、電話番号を登録します。
届いた認証番号を確認して入力します。
好きなデザインを登録します。
以下のような本登録画面になります。必要事項を入力してください。
ログインIDとパスワードを設定します。
「アカウント情報を登録する」をクリックするとアカウントの開設が完了します。
ネットでVプリカを購入する方法
ネットで購入する方法は以下のとおりです。
Vプリカのアカウントにログインします。
Myページから、「リアルカード発行」を選択してください。
カードデザイン、支払い方法を選択して、代金を支払ってください。
支払いが完了すると、Vプリカが発行されます。
PayPalへのチャージをVプリカですることのメリット
VプリカとはVISAが発行するネット専用のプリペイドカードです。VプリカでPaypalへチャージすることのメリットは、主に3点あります。
1つ目は手軽さです。ネット専用ですがプリペイドカードの為、審査不要で日本国内在住の18歳以上であれば誰でもコンビニかネットから購入してVプリカを利用することができます。
2つ目はセキュリティーです。銀行からの振込やクレジットカード決済とは異なり、本名で登録する必要はない為、個人名を伏せたまま決済することができます。
3つ目は汎用性です。Paypalが利用できるだけでなく、ネット限定にはなりますが、VISA加盟店のネットショップならどこでも利用可能です。
クレジットカードがなくてもVプリカでPayPalが利用できる
Vプリカはネット専用のプリペイドカードで、VISA加盟のネット決済システムの場合はどこでも利用できる為、クレジットカードが無くてもPayPalを利用することができます。海外のサイトでのネットショッピングなど、セキュリティを考慮するとクレジットカードの使用に抵抗感がある場合などにVプリカが活躍してくれます。
Vプリカ単体でもVISA加盟店1800以上のネットショップで利用できますが、PayPalと連携させるとさらに加盟店が増加するのでオススメの使い方です。
逆に、支払い方法にPayPalを使用したい場合はクレジットカードからチャージするか、Vプリカからチャージするか、自分の残高に入金してもらう方法しかないのでご留意ください。
安心便利な事前チャージ
Vプリカはプリペイドカードのため、浪費を防止できるのもメリットです。
Vプリカはインターネットからのみ購入可能です。チャージはインターネット上でクレジットカードもしくは銀行口座から行えます。これらは100円から1円単位でチャージが可能です。また、チャージ用のコード(チャージコード)はコンビニでも発行することができます。券種は、2000円、3000円、5000円、7000円、10000円があります。購入金額ですが、インターネット(クレジットカード、銀行口座)の場合は一律0円、チャージコードの場合は2000円から7000円だと200円、10000円だと300円の手数料がそれぞれかかります。
また、ローソンやデイリーヤマザキなど、一部のコンビニでVプリカギフトを購入することができます。VプリカギフトもVisa発行のプリペイドカードで、券種は3,000円と5,000円がありますが、ローソンのみこれに加えて300円、500円、1000円、10000円を取り扱っています。年齢制限なしで17歳以下でも使えるため学生の方にオススメです。
PayPalでVプリカが使用できない場合
PayPalにVプリカを連携しても使用できないときの対処法を解説します。
まず使用・支払できない原因としては2点挙げられます。
1つ目がサブスクリプションサービスの支払に利用している場合です。Vプリカは、使い切りのプリペイドカードという性質上、定期的に支払が発生する場合は利用できないのでご注意ください。
2つ目が残高200円以下の場合です。残高が少なすぎて利用できないケースもあるため確認しましょう。
上記が原因ではない場合、次に取るべき対処法が、カード情報の確認、有効期限の確認です。
PayPalでVプリカが使用できない:正しいカード情報を入力しているか確認
PayPalにVプリカが登録できない時に多いのが、入力情報を誤っているケースです。
カードタイプでVISAを選択しているか、カード番号16桁は正しいか、有効期限の入力は誤ってないか、3桁のセキュリティコードを正しく入力しているか再度確認しましょう。
入力情報に誤りがなければPayPalから確認用コードが送信されてきます。ただし、エラー表示がある場合は残高が不足している可能性があるため注意が必要です。
カード情報を登録する前にもう一度Vプリカ残高が200円以上あるか確認が必要です。
PayPalでVプリカが使用できない:Vプリカの有効期限の確認
PayPalにVプリカを連携し、問題なく利用できていたのに突然使用できなくなった場合は有効期限を確認しましょう。Vプリカにもクレジットカード同様に有効期限があるため、残高があるのに利用できなくなった場合は有効期限が切れてしまっている可能性が高いです。有効期限が切れてしまっても、有効期限が切れていないVプリカを別途登録し、残高をまとめることで再度利用可能になります。
paypalでVプリカ利用時の注意点
最後にpaypalでVプリカを利用する時の注意点を紹介します。
カード情報は正しく入力する
VプリカをPayPalに登録する際は、カード情報を正しく入力してください。間違って入力すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。特にCSC(CVC / CVV)コードに注意しましょう。
また、カード情報が正しくても残高がマイナスの場合はエラーが表示されます。
Vプリカで直接購入できない場合もある
VプリカはPayPalに登録しなくても、直接決済に使えます。ただし、海外のサイトでは使えない場合が多いため、PayPalに登録した上での利用をおすすめします。
Vプリカのカード名義
paypalを利用する際のVプリカのカードの名義は、Vプリカ作成時に設定したニックネームを入力してください。
Vプリカには有効期限がある
Vプリカには1年間の有効期限があります。期限が過ぎると残高の有無にかかわらずカードが利用できなくなります。
ただし、期限前に新しいVプリカを購入して残高をまとめれば有効期限はリセットされます。
Vプリカを使おうとpaypalを見たらチャージ残高がない!理由と対処法
前述の通り、Vプリカには1年という有効期限があります。これを超えると、カード自体が使えなくなるうえにチャージしてあった残高も消滅してしまうので注意しましょう。一点間違えないようにしておきたいのが、有効期限カウントのスタートタイミングです。
Vプリカは、購入してから1年ではなく最後にチャージした時から1年が有効期限となります。ゆえに、チャージを繰り返せばその分期限も伸びていくのです。一回ですべて使う予定がある場合はいいですが、少しだけ使って残高を残しておきたい方は、定期的に少額をチャージするようにしましょう。
Vプリカは少し高い
Vプリカの販売価格は、利用金額より200円ほど高いです。安く買いたい場合は、ライフカードをご利用ください。ライフカードを使えば、利用金額と同じ値段でVプリカを購入できます。
新しいVプリカをpaypalに連携・チャージする前に合算しよう
Vプリカはコンビニなどで気軽に購入できたため(現在は不可)、過去に必要な時にその都度購入し、気づいたら残高のあるカードを数枚所持していたなんて事もあるかもしれません。そういった時はまず、「クレジットカードチャージ」の機能を使ってVプリカへチャージしましょう。
方法としては、Ⅴプリカのマイページから「チャージ」を選び、「クレジットカード」から希望するカードの番号を入力するだけでOKです。
PayPalとVプリカの組み合わせは最強
以前はクレジットカードがなければPayPalを利用できませんでしたが、今は会員登録をすれば誰でも買えるVプリカで代用できます。ぜひ一度Vプリカを購入し、これをPayPalに連携させた上で買い物に使ってみてください。