メーカー仕入れは難しくない!直接仕入れる方法を教えます!

せどりをしている人にとっては、メーカー仕入れに踏み込むことは大きな夢だといってもいいのではないでしょうか。問屋ならともかく、メーカーなんて、個人事業者なんか相手にしてもらえない・・・そんな風に思ってあきらめてしまっている人もいることでしょう。

しかし、実は副業レベルの人でもメーカーから直接仕入れることもできます。卸問屋も通さない、メーカー出荷価格で仕入れられればどれだけ利益率を上げることができるでしょうか!

ということで、この記事ではメーカー仕入れの方法や、押さえるべきポイントについてお伝えします。

目次

メーカー仕入のメリットとは?

メーカーから直接仕入をすることには、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?ここではまずはメーカー仕入をするメリットについて解説します。

最初に開拓してしまえばあとは楽ができる!

メーカーと契約ができてしまえば、そのメーカーからはずっと仕入れることができます。よほどのことをしなければ、契約が打ち切られるということはありえません。商品ごとに仕入先を探して、交渉して、ということを続ける必要はないのです。

仕入先となるメーカーを増やせば増やすほど、あなたの商機は増えていきます。つまりあなたの資産が増加していくわけです。

ライバルが少ない!!

大手の小売りならともかく、Amazonなどで個人レベルでせどりをしている人にとっては、メーカー仕入というのはとてつもなく高い壁に感じてしまうものです。ですから、メーカー仕入に参入してくる個人事業者はほとんどいません。

その一方で個人レベルでせどりを行う人は年々数が増えていて、現在では20万人を超えているとも言われています。

ということは、他の人が手を出しにくい仕入先を開拓すれば、それだけ有利になるということです。メーカーとの直接のパイプを持つことで、あなたは他の人とは違う最高の武器を手に入れることになるのです。

仕入れ値が安い

副業の転売事業者にとっては仕入れ値というのは、ライバルと価格差を付けて、勝ち残るためにとても大切なものです。そして仕入れ先というのは、上流を確保すればするほど安くなっていくのはご存知の通りです。

小売りで買えばせいぜい定価の8割程度、問屋を通せば6割から7割程度がいいところでしょう。商品が発送されるおおもとの源流であるメーカーと直接交渉できれば、定価の5割で仕入れられる、なんてこともざらにあります。

また、仕入れを安定させることができるという大きなメリットもあるので覚えておきましょう。

参考:仕入れ先の開拓方法を解説!個人が仕入れをするコツとは?

メーカーからの直接仕入れにはデメリットもある!

メーカーや卸問屋から仕入れるには、メリットもある一方でデメリットも当然あります。個人で仕入をする場合に覚えておかなくてはいけないデメリットについてまとめてみました。

ロット単位の大量仕入れのみ

メーカーや卸問屋から仕入れるには、基本的にロット単位での仕入となります。

回転がいい商品であればいいのですが、売れない商品をうっかりと仕入れてしまった場合には、不良在庫になってしまう可能性もあります。トレンドに乗って爆売れした商品を大量発注したとたんに、流行が過ぎ去ってしまい、捨て値でも売れない、なんていうこともありがちなので、売れ筋商品の見極めはしっかりとしましょう。

資金力が必要

ロット単位での仕入れをするには、ある程度のまとまった資金がなくては仕入れることができません。融資を利用するか、個人の貯金を最初は取り崩して始めるしかないでしょう。

取引先を開拓するのに手間がかかる

Amazonでは2017年以降出品規制が広がっていて、正規の請求書がなければ出品できなくなってきています。

その点、メーカーとの直接取引であれば、偽造や代行利用の危険性はないので、Amazonからの信用も得られます。とはいえ、メーカーと直接取引をするためには、小売りや卸問屋との取引と比べても手間がかかることは言うまでもありません。

基本的に現金仕入が即日でできればいいのですが、なかなか個人のレベルではロット単位での仕入れを現金で行うことは難しいのが現状です。

ただ実際は、何社もメールで直接取引をお願いすれば、契約に応じてくれる会社があるかもしれません。何十通と送れば、1社か2社は即取引に応じてくれるところもあるので、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:「消化仕入れ」「委託販売」の違いとは?仕入れや発注の種類を解説

メーカーからの仕入で覚えておくべき4つのポイント

メーカーから直接仕入れるために、覚えておくべき4つのポイントがあります。

今後はメーカーとの直接取引が基本になる!

Amazonで出品規制が強化されているように、偽ブランドや怪しい商品に対するECショップの規制や監視は年々厳しくなっていくのが現状です。そして、この流れは今後、強まることはあっても、弱くなっていくことはないでしょう。Amazonや楽天といったECショップ側も低レベルな出品者を淘汰し、信用のおけるショップだけにしていきたいというのが本音だからです。

今後規制が厳しくなっていくであろう、ネットせどりの世界で生き残っていくためには、正規品を正しいルートで確実に仕入れられるメーカーからの直接取引が、仕入れの基本となっていくのは言うまでもありません。メーカーからの請求書や領収書など正規な書類が手元にある、というのはせどりを行う上で最強の強みになるからです。

中小メーカーを狙え!

メーカーからの直接仕入れといっても、ソニーやパナソニックなどといった超有名メーカーは絶対に相手にしてくれないでしょう。直接仕入れを申し込んで、良くても卸問屋を紹介してもらえるだけですし、そのような大企業と取引しているような大手の問屋さんが、個人を相手にしてくれるとは思えません。

そこで、メーカー仕入を狙うのであれば、ターゲットは中小メーカーがいいでしょう。Amazonで売れているけれどもそれほど名前が知られていない中小メーカーというのはたくさんあります。中小メーカーなら、少しでも販路を広げたいと思っているので、個人事業者でも話を聞いてくれる可能性があります。

積極的に中小メーカーを開拓していきましょう。

取引先のメーカーは資産になる!

メーカーと一度契約をしてしまえば、よほどのことがない限り契約を解除されることはありません。半永久的に契約し続けることができます。

ということは、取引先のメーカーを増やせば増やすほど、あなたの資産は増えていきます。いち早くメーカーとの取引にシフトしていけば、資産をより増やしていくことができるのです。

参考:個人事業主が選ぶべき仕入れサイトと活用方法について

1つのメーカーと「深いお付き合い」がおすすめ

メーカー仕入れをする場合は、複数のメーカーと取引をするのではなく1つのメーカーと契約して多ジャンルの商品を仕入れるのがおすすめ。理由は営業マンとのやり取りが最小限で済むからです。

ここで、おすすめのメーカー仕入れのやり方を紹介します。

  1. メーカーと契約して商品を仕入れる
  2. 1に近いジャンルの商品を仕入れる
  3. 1〜2を繰り返して仕入れる商品を増やす

上記のように、1つの商品を仕入れて、その商品だけを永久的に取り扱うのではなく、類似商品も仕入れて品揃えを増やしていく方法が望ましいです。

このようなケースの場合、複数のメーカーと取引をすると上記で紹介したサイクルを同時に複数個回していくことになり、営業マンとのやり取りだけで1日が終わってしまいます。

メーカー仕入れの上級者になれば、複数のメーカーと契約しても上手にサイクルを回せるかもしれません。しかし、初心者のうちは1つのメーカーと「深いお付き合い」をすることが成功の秘訣と言えるでしょう。

メーカーとの契約はどうすればいいのか?

実際に、メーカーに問い合わせをする方法はどうしたらいいのでしょうか?

問い合わせは電話よりはメールの方がいいでしょう。そしてメーカーさんがどのように対応してくれるのか、その出方を待ちます。メールで返信がある場合もあれば、電話をしてくれる場合もあります。

その時に質問されることは決まっているので、その答え方は用意しておきましょう。

メーカーとの取引をするための条件とは

メーカーからのお返事の中で、次の項目は聞かれることが多いです。

  • あなたの会社が行っている事業
  • どうしてこの商品やメーカーの商品を仕入れたいのか、その理由
  • 販売方法、販売場所
  • 支払い条件

こちらはよく質問されることなので、詳細に答えられるようにしておきましょう。

会社の紹介について

まず質問されることは、どんな会社やお店なのか、ということです。

法人でも個人事業主でも、現在どんなビジネスを行っていて、今後の展開はどのように見通しているのか、ということは必ず聞かれることなので、的確に答えられるようにしておきましょう。

商品に興味を持った理由

メーカーさんが知りたいことには、どうして商品に興味を持ったのか、という理由があります。メーカーさんとしては、一生懸命に作ったものを、正しい意図で誠実な販売者に販売してもらいたいと思っていることは言うまでもありません。

ストーリーが大切になってくるので、メーカーさんの心を掴めるように、しっかりと用意しておきましょう。

参考:仕入れの新規取引をお願いする有効なメールは?国内・海外向けともに解説!

メーカーとの仕入れ交渉は本当は難しくない!

メーカーとの取引には、腰が引けてしまう個人事業者も多いものですが、実はそれほど難しくはありません。この令和の時代にあって、IT化の波に完全に乗り遅れていながらも、ものすごく良い商品を作っているメーカーさんも多いものです。

メールで話ができるかどうか、見極めが大切!

IT化の波に乗り遅れているメーカーさんとのやり取りは、電話が主なものになります。

この時代、さすがに簡単なホームページと代表メールくらいは小規模メーカーでも用意しています。しかし、ITが苦手な担当者は電話で話をする方がいいのです。

最初の1本目はメールで問い合わせをしても、その後は電話が主なやり取りになるのか、メールでいいのか、その見極めを間違えると、コミュニケーションのミスマッチになってしまいます。

先方のコミュニケーションスタイルに合わせることが大切です。

訪問営業は下準備がポイント

訪問営業を成功させるには、下準備が重要です。下準備をしっかりとしておけば、交渉もスムーズになります。

訪問営業をする際に必要な準備は次の2つです。

  1. 説明資料の用意
  2. 仕入れたい商品のリスト作成

上記の2つは必ず用意する必要があります。説明資料は、個人・法人を問わず事業の現状がわかるものを用意してください。

例えば、Amazonや楽天などでの売り上げを証明できるものなどです。売上を証明できれば、メーカー側も「どれくらい実績がある企業なのか」を把握できるため、商談が成立しやすくなるでしょう。

ここで、メーカー仕入れの「成立しやすい交渉手順」を紹介します。

  1. メーカーに説明資料を手渡し、事業内容を説明する
  2. 月間・年間の売上を提示して現状を報告する
  3. 2をもとに、メーカー仕入れをした場合のメリットを提示する
  4. 3と同時に、実際に仕入れた場合の予測売上を提示する
  5. 契約成立

上記のように、月間売上や年間売上を提示することで、メーカーは「この企業と契約することでどれくらい販促につながるのか」を計算しやすくなります。上記の手順で交渉を進めていけば成立する可能性が高くなるので、覚えておきましょう。

また、訪問営業するときは、事前に電話やメールでアポをとってから訪問しましょう。いきなり許可もなしに事務所に押しかけるような人に対して、メーカーはマイナスイメージしか持ちません。

アポを取らずにいきなり訪問するのは非常識な人になってしまうので、必ずアポを取ってから訪問しましょう。

会社なら仕入れ担当は営業マンが多い

会社組織がきちんと出来上がっているメーカーの場合には、仕入れは営業担当の人が担当しています。ですから、仕入れに関することは営業担当に聞いてみるのがいいでしょう。

代表番号に電話をかけたら、まずは営業担当の人を呼んでもらいます。とはいえ、基本的に営業マンの人は外回りをしてることが多いので、後から折り返し、ということになるものです。

帰社する予定の時間を聞いて、その時間にしっかりと対応できるようにしておきましょう。

カタログをもらおう!

営業担当の人につながったら、商品に興味がある旨を伝えてから、カタログがほしいことを伝えてみましょう。

ほとんどのメーカーは、取引先用のカタログを用意しています。まずはそれを送ってもらうことから始めます。

参考:仕入れ交渉のコツを解説!有利に交渉を進める方法

展示会に参加してみよう!

定期的に行われるメーカーの展示会に参加してみましょう。展示会ではメーカーの開拓ができますし、特に中小のメーカーの展示会は契約率が高いと言われています。

展示会というのは、メーカーが個人向けではなく個人事業主や法人向けに商品を紹介して販売してもらうために行われています。そのため、通常仕入れる側が「営業をかける側」になりますが、展示会ではその構図が逆転するので契約がしやすいのです。

上記のように「展示会」で検索すると全国の展示会に関する情報が表示されます。展示会の規模や扱われる商品は幅広いので、自分が仕入れたいジャンルの展示会に参加するといいでしょう。

展示会は、展示されている商品を見学にいくのではなく、「本気で契約を取りに行く!」という強い気持ちを持って参加する必要があります。メーカーも販促につながらないような契約は結んでくれないからです。

訪問営業と同じように、自社の月間売上など具体的な売上を提示できる資料を持って展示会に挑むようにしましょう。

仕入先を理解しておこう

一般的に小売りが仕入れをするための仕入先は、メーカー、問屋、商社の3つになります。商社というのは貿易会社のことです。メーカーには国内メーカーと海外メーカーがあります。商社には総合商社と商材ごとに扱うものが違う専門商社があります。

仕入は、どんなものをいくらで仕入れるのか、ということが大切になります。したがって、同じ商品でも1円でも安く仕入れられるところを見つけるのがベストです。しかし、業界の人とコンタクトをとる上で、企業の性質などは知っておくべき基本事項になります。

メーカー、問屋、商社について

国内での仕入れは主にメーカー、商社、問屋から仕入れることになります。

メーカーはその商品を製造している企業のことですね。商社には三菱物産、伊藤忠商事などの大手の総合商社があれば、それ以外の専門商社があります。専門商社には、食品専門の三菱食品、バーバリーで有名なアパレル中心の三陽商会などがあります。

日本には専門商社の方が圧倒的に多いので、自分が扱いたい分野の商社を当たっていきましょう。ちなみに、とあるメーカーの商品だけを扱う商社というのは、商社とは言わずに代理店といいます。

流通というのは?

流通という言葉もせどりをするのであれば理解しておきましょう。流通というのは、商品の流れを言います。

通常の商品の流れは、メーカーでつくられたものが、卸問屋に下ろされ、問屋から小売りが仕入れて消費者に届きます。お金の流れはこの逆になります。

消費者に商品を販売して届けるお店のことを流通業というのは、この流れの中にあるからです。副業転売者が多いネットショップも流通業のひとつといえます。

ネットショップの普及で流通の世界は大きく変わった!

流通というのは元来、「メーカー → 問屋 → 小売店舗 → 消費者」という流れでした。しかし、ネットショップが盛んになったことで、メーカーから消費者というダイレクトな流れも簡単にできるようになりました。

その一方で、問屋がいくつも間に入る昔ながらの流通も維持されてはいます。それでも、メーカーと消費者との距離は大きく縮まっているのは確かなことです。徐々に問屋やブローカー、小売店舗が意味を持たない時代になりつつある、ということは言えるでしょう。

メーカー仕入れのQ&A

ここでは「メーカー仕入れ」を始めようとしている人のために、よくある質問を紹介していきます。1問ずつ回答していくので、参考にしてみてください。

物販ビジネス初心者でも契約できますか?

答えは、「実績がない状態では契約は難しい」です。

物販ビジネス初心者が何も実績がない状態でメーカー仕入れを契約するのは、とても難しいです。この記事でも何度か述べているように、メーカーは「販促につながるのか」という部分を判断基準とします。そもそも販売実績がないのは大きなマイナスといえるでしょう。

ただし、メーカーによっては実績がなくても対応してくれるところがあるのは事実です。交渉をする際に根拠のある説明をすれば契約の可能性が上がります。

例えば、「販売方法を提示する」「類似商品の月間売上個数と比較する」「予想売上を示す」など、具体的な販売見込みを提示してみましょう。反対に、このような提案ができなければ、商談は成立しないと考えてください。

はじめから諦めるのではなく、メーカーから信頼を得られるような販売根拠を示すことが大切です。

事前準備に必要なものは何ですか?

メーカー仕入れで必要な準備は次の4つです。

  • 自分のホームページ
  • メーカー仕入れ専用アドレス
  • 名刺
  • キャッシュでの仕入れ資金

上記の4つを準備できれば、商談に挑むことが可能です。例えば小売販売している実店舗があれば信頼性が確保できますが、そうでない場合はホームページが実店舗の代わりと言えます。ホームページを作成しておけば、信頼性が増すのでおすすめです。

メーカーからの連絡にいつでも対応できるように専用のアドレスがあると便利です。例えば、Gmailであればすぐにアカウントを作成できます。プライベート用のアドレスと分けて使用するようにしましょう。

また、仕入れ資金はほとんどのメーカーがキャッシュでの支払いを求めてくるので、現金を用意しておいたほうが安心です。クレジットカードでの支払いに対応しているメーカーもありますが、「現金で支払える」というのが信頼の証にもなるため、まとまった現金を用意しておくようにしましょう。

名刺は必要ですか?

答えは、「名刺は必ず用意する」です。

メーカー仕入れをするなら、必ず名刺を用意しましょう。個人事業主だとしても、屋号入りの名刺があるだけで信頼性が違うからです。

例えば展示会によっては、名刺がないと入場できない場合もあります。ビジネスの場において、名刺交換は必須です。個人でも法人でも契約する際に「名刺がなくて交換できない」では話になりません。

名刺交換は最低限のビジネスマナーです。物販ビジネスもひとつのビジネスなのでしっかりとマナーを守りましょう。

メーカーからの仕入を確立してしまおう!

この記事では、メーカーからの仕入を個人事業者が始めるために必要なことについてまとめてきました。
メーカーからの仕入というと、難しそうだと思ってしまうでしょうが、実はそれほど難しいわけでもありません。どんどん行動して、資産となる仕入れ先を増やして、厳しいせどり業界で確実に生き残っていけるようにしていきましょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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