ヤフオクで出品した商品が入札されないままオークション終了時時間となることがあります。入札率を上げて売上に繋げるには、出品前・出品中・出品後ごとに秘策があります。
今回は、アクセス数や入札ウォッチリストに追加するユーザーが増えない時の対策と、売上アップに繋げる方法について解説します。
出品価格によって終了日時設定を変える
ヤフオクで出品する場合、終了日時の設定次第で売上が大きく変わります。特に1円出品でスタートする商品は要注意です。終了日時の設定を間違うとアクセスが集まらず、相場よりもかなり安値で落札されることがあります。最悪の場合、1円落札でオークションが終了します。
ここでは、特に注意が必要な1円スタートと即決価格で出品する商品の終了日時について解説します。
1円スタートで出品する商品の終了日時
1円スタートのメリットは、商品の落札率が高いことです。中でも、需要が高く相場が安定している商品は、多くのユーザーから注目されるため入札率もアップします。
1円スタートでヤフオクに出品する商品は、アクセス数がものを言います。日曜日の23:00から24:00の間にオークションが終了するよう設定しましょう。この時間帯はユーザーの在宅率が高く、ヤフオクへのアクセス数も高い傾向があるからです。
24時を超えるとアクセス数が減少します。23時台にオークションが終了するよう設定することが、落札価格や落札率をアップさせるコツです。ただし、日曜日が連休の中日にあたる場合は、アクセス数は下がります。連休最終日の23時台にオークションが終了するよう設定してください。
ヤフオクのユーザーは残り時間から入札するかどうかを決める
即決価格のメリットは、出品者が決めた価格で販売することができることです。落札までに時間がかかるのがデメリットですが、終了日時の設定を工夫すれば問題ありません。
即決価格でヤフオクに出品した場合、入札された時点でオークションは終了となります。
ユーザーは入札するかどうかを残り時間から決定します。残り時間が5日ある商品であれば、すぐに落札されることはないので余裕を感じます。そのため、あまり長い期間を設定してしまうと、ユーザーは商品をウォッチリストに追加するだけで、入札することなく他の商品ページへと移動してしまいます。
そこで、即決価格で出品する場合は、出品期間を短く設定するのがポイントです。
例えば、欲しい商品の残り時間が1時間だった場合、ユーザーが入札する可能性は高くなります。
特にレアな商品の場合は、他のユーザーが入札する可能性が高いので、危機感を覚えたユーザーが入札してくれます。残り時間を少なく設定することで、入札へとユーザーを導くことができるのです。
ヤフオクでオークションが終了したら整理整頓を!
終了したオークションの画像は削除しておきましょう。こうしておけば、商品画像を他の出品者に転載されることもなくなります。
画像の削除方法は簡単です。まずは、マイ・オークションから削除する方法を紹介します。
マイ・オークションから、出品終了分のページを開いてください。
次に、[落札者あり]または[落札者なし]を開きます。一覧から、削除したい画像が掲載されているオークションを選びます。左側の欄にあるチェックボックスにチェックを入れてください。
正しくチェックが入っていることを確認したら[一覧から選択して削除]を押して完了です。商品説明を見ることはできますが、商品画像が表示されなくなります。
複数の商品画像を削除する
上記の方法を利用して、複数の商品画像を削除することができます。削除したい画像が掲載されている商品のチェックボックス全てにチェックを入れ、[一覧から選択して削除]を押します。
これで画像を一気に削除することができます。
商品画像を削除する際の注意点
マイ・オークションから画像を削除すると、出品終了分の一覧に表示されなくなります(ヤフオクの通知メールから終了したオークションにアクセスはできます)。そのため、あまり早くに画像を削除してしまわないように注意してください。
落札者がアクセスした際に、商品説明のみで画像がない状態になります。落札者が不安になるので、画像の削除はあくまでも取引完了後にするようにしましょう。
画像が自動で削除されるケース
出品者が同じ商品を再出品した場合、またはオークション終了後から一定期間を経過すると画像は自動で削除されます。
1)同じ商品を再出品した場合
オークションが終了した商品を同じ内容で再出品した場合、終了したオークションの画像は表示されません。終了したオークションの画像は、再出品した商品画像として使われるからです。
2)オークション終了後に一定期間を経過した商品
ヤフオクでは商品ページのデータ保存期間に限りがあります。
■一般からの出品
・落札者あり:2年間
・落札者なし:120日
■ヤフオクストアからの出品
・落札者あり:2年間
・落札者なし:30日
上記の期間に関わらず、マイ・オークションでの表示期間はオークション終了後120日(ストアの場合90日)までです。取引ナビ・連絡掲示板の表示期間は、ともにオークション終了後120日となっています。落札者への評価や商品データの保存はオークション終了から120日以内にするようにしましょう。
出品した商品が入札されない時の対処方法
ヤフオクで出品した商品にアクセスが集まらず、入札されないまま終了時間となることがあります。何もしないでオークションの終了を待っていても、状況は変わりません。
ここでは、入札されない時にやっておきたい3つの効果的な対処方法を紹介します。
商品ページの再チェック
ヤフオクに出品した商品のアクセス数をチェックしてみましょう。アクセス数は順調に伸びているのに入札されていない場合に効果的な対策があります。商品ページの再編集です。
アクセス数があるにもかかわらず入札されないのは、ユーザーにとって知りたい情報が記載されていないことが原因である場合が多々あります。ユーザーが求めている情報を追記しましょう。
1)マイ・オークションの[出品中]を開いてください。
2)出品している商品の右側にある[管理する]をクリックしてください。
3)[オークションの編集]を開いてください。
4)追加説明の箇所にユーザーに伝え忘れていることを入力してください。
ユーザーの立場になって商品情報をチェックしましょう。家族や友人にあなたの商品説明欄をチェックしてもらうのも良いでしょう。発送方法や送料などが記載されていない場合は、入力してください。商品画像が少ない場合は、魅力的な画像を追加することをおすすめします。
5)追加説明に入力して内容を確認してください。
6)問題が無ければ公開して完了です。
PRオプションを設定しましょう
ヤフオクのPRオプションには、あなたへのおすすめコレクションと注目のオークションがあります。有料のサービスではありますが、他の出品商品と差別化を図ることでユーザーにアピールできるので、おすすめです。
■あなたへのおすすめコレクションの場合
1)マイ・オークションの[出品中]を開いてください。
2)操作の下にある[管理する]をクリックしてください。
3)[オークションの編集]を開いてください。
4)任意の数字を入力します。
5)公開して完了です。
■注目のオークションの場合
1)マイ・オークションの[出品中]を開いてください。
2)操作の下にある[注目させる]をクリックしてください。
3)1〜3番目に表示するまたは金額を指定します。
この商品を検索結果の1番上に表示する場合、1日あたり303円以上必要です。
4)金額を確認します。
5)金額に問題がなければ決定して設定完了です。
設定価格とタイトルを見直しましょう
設定価格とタイトルは、出品中には変更できません。オークション終了後、再出品の際にできる対処方法です。ヤフオクで出品した商品がなかなか入札されない場合、アクセス数とウォッチリストに追加された数をしっかり把握しておいてください。チェックポイントは次の2点です。
1)アクセス数・ウォッチリストに追加した数がどちらも順調に伸びている
出品商品に入札したいと考えているユーザーが多くいる商品です。再出品の際には価格を下げてみましょう。価格を下げて再出品するのが効果的です。価格で悩んでいたユーザーが入札する可能性が高くなります。
再出品の際に価格を下げる場合、手動で価格設定を変更する方法と自動再出品機能を利用する方法があります。手動の場合は商品ページを作成する時に下げた価格を入力して終了です。
自動再出品の場合は、自動的に再出品される回数と値下げ率を設定します。商品ページ作成時に、オプション設定欄から選択できます。値下げ率は5%から設定可能です。
自動再出品を設定した場合、落札されずにオークションが終了しても自動で再出品してくれます。価格も自動で値下げ率に沿って下がりますので、手間がかかりません。
2)アクセス数・ウォッチリストに追加した数がどちらも少ない
アクセス数を増やす工夫が必要です。オークションが終了した後、再出品の際にはタイトルの変更・終了日時の変更をしてみましょう。
ユーザーが最初に見るのが商品画像と商品タイトルです。商品タイトルを見て、興味を持てば商品ページを開きます。商品詳細を確認するのは最後になります。つまり、商品タイトルが的外れの場合は、ユーザーが商品ページにアクセスすることはありません。商品タイトルを工夫することが最優先です。良いタイトル名が思いつかない時は、ヤフオク内の同種商品をリサーチしてみてください。
即決希望には早期終了の検討が必要
即決価格以外で出品している商品に対して、即決希望の問い合わせをされることがあります。「_____円で即決はできますか?」という内容です。提示された金額が予想外に高額な場合は、詐欺の可能性もあるので注意してください。また、法外な値下げ交渉の場合はお断りすることをおすすめします。
提示される金額やオークション終了までの残り時間などを考慮し、即決でも良い場合は対応しましょう。その際は、早期終了をするかオークションを取り消して再出品することになります。確実にそのユーザーに落札してもらうように段取りしてください。
オークションを早期終了する場合
即決希望に応じてオークションを終了する場合に大切なポイントがあります。出品した商品に「早期終了」を設定しているかどうかです。
■早期終了を設定している場合
希望価格で入札するよう相手に伝えます。入札後は、入札者を確認してください。即決希望者のIDであることが確認できたら、オークションを早期終了します。
■早期終了を設定していない場合
出品商品に入札者がいないことを確認し、オークションを取り消します。再出品する際には、即決希望者の希望落札価格で設定してください。再出品前に、他のユーザーが落札しないよう、即決希望の方に再出品する時間を伝えておきましょう。
*注意事項
早期終了を設定していないオークションに入札者がいる場合、オークションを取り消すには取消システム手数料がかかります。即決希望があっても、お断りすることをおすすめします。
早期終了しない場合のお断りメッセージ
ヤフオクで即決希望を受けつけない場合は、お断りすることになります。文例は下記を参考にしてください。
文例1)
こんにちは。この度は、当オークションに興味を持っていただきありがとうございます。ご意向に添えなくて申し訳ございません。最後までオークションを楽しみたいと思っておりますので、即決は考えておりません。入札者数や訪問者数、ウォッチリストに追加された数などを日々眺めながら楽しんでおります。ご理解いただけましたら幸いです。もしよろしければ、ぜひオークションにご参加ください。最後までお付き合いいただけたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
文例2)
こちらのオークションをお気にとめていただき、誠にありがとうございます。大変申し訳ございません。現在、ウォッチリストに追加してくださっている方が多くいらっしゃいますので即決は考えておりません。オークション終了までお付き合いいただけましたら幸いです。
文例3)
この度は、こちらのオークションに興味を持っていただいた上に、ご質問までいただき誠にありがとうございます。たいへん申し訳ございません。現在、入札してくださっている方もおられますし、ウォッチリストに追加してくださっているユーザー様も多数おられますので、即決は考えておりません。オークション終了までお付き合いいただけましたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
文例4)
ご質問ありがとうございます。当オークションに興味を持っていただき、感謝しております。現在、多くの方からアクセスをいただいておりますので、最後までオークションを楽しみたいと思っております。早期終了の設定もしておらず、即決は考えておりません。どうぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
ヤフオクの出品作業にはオークタウンがおすすめ
オークタウンの一括出品ツールを使えば、出品作業も時間がかかりません。しかも、一括出品・予約出品・一括再出品・一括評価機能など多機能な上に無料で利用できます。ただし、Yahoo!プレミアム会員の登録が必要です。
参考:Yahoo!プレミアム
オークタウンはYahoo! JAPAN IDがあれば簡単に登録できます
オークタウンの登録方法はとても簡単です。
1)オークタウンのページを開いたら、[ログイン]ボタンからYahoo! JAPAN IDとパスワードでログインしてください。
2)オークタウン経由でヤフオクへ出品するための同意を求められます。[同意してはじめる]をクリックしてください。
3)オークタウンの利用規約が表示されます。内容を確認後、[利用規約に同意する]をクリックしてください。
4)メールアドレスの登録画面が開きます。オークタウンで使用するメールアドレスを記入してアンケートに回答し、登録ボタンをクリックしてください。
5)設定完了です。ヤフオクの出品が反映されます。
さっそく、再出品機能を使ってみましょう。
■一括再出品する方法
[出品後管理]にカーソルを合わせると[出品終了分(落札者あり・落札者なし)]が出てきますのでクリックしてください。
再出品したい商品にチェックを入れたら、[一括再出品]をクリックします。開催期間・自動再出品・自動値下げ・出品間隔を設定したら[すぐ再出品する]をクリックしてください。
オークタウンを使うと、効率よくヤフオクの出品作業を進めることができるようになります。
参考:オークタウン
出品はターゲット層を絞った上で終了時間を設定
ヤフオクには、様々なユーザーがいます。サラリーマンやOL、主婦、学生などです。中でもサラリーマンや大学生がユーザーの大半を占めます。
一般的には、ヤフオクに最もアクセスが集中する日は、日曜日または祝祭日の最終日で、時間帯は20:00から24:00です。もっとも、ターゲット層によって、ヤフオクユーザーが集まる時間帯は異なります。出品商品を求めるユーザー層とそのアクセスが集まる時間帯を推測した上でオークションの終了時間を決めるのが、落札率を上げるためのポイントです。
サラリーマンやOLがターゲットのオークションは?
ヤフオク出品商品のターゲットがサラリーマンやOLの場合、終了時間として狙いたいのはスキマ時間やリラックスタイムです。
1)就寝前
仕事が終わり、家でリラックスしている時間帯や就寝前のひとときにヤフオクにアクセスするユーザーを対象とします。入札するユーザーが多い時間帯です。
2)通勤時間
電車やバスで通勤しているユーザーです。移動中にヤフオクへアクセスするユーザーが対象です。
3)お昼休憩
昼食を食べながら、または昼食を食べた後にヤフオクにアクセスするユーザーです。お昼休憩が終了する間際も、入札するユーザーが多い時間帯です。
主婦がターゲットのオークションは?
ターゲットが主婦の場合、アクセスが集まるのは11:00から15:00です。オークションの終了時間は15:00までを目安に設定しましょう。
午前中に終了時間を設定してしまうと、アクセスしてもらえる可能性が低くなります。お子さんや旦那さんの朝食の用意や送り迎え、洗濯、掃除と忙しい時間帯だからです。15:00を過ぎた後も同様です。今度は、夕食の準備やお子さんの習い事の送り迎えなどで忙しくなってしまいます。
大学生がターゲットのオークションは?
ターゲットが大学生の場合、アクセスが集まるのは10:00から16:00です。オークションの終了時間は16:00までを目安に設定しましょう。
大学生は講義中や休み時間にヤフオクにアクセスする傾向があります。講義が終了した後は、サークルやアルバイトで忙しく、ヤフオクにアクセスする時間がありません。
まとめ
ヤフオクに出品した商品を売上につなげる秘訣について解説しました。最大のポイントはオークションの終了時間です。出品する商品のターゲットを見極め、アクセスが集中する時間帯を狙って終了時間を設定しましょう。
入札がなかなか集まらない、または入札されずにオークションが終了してしまった場合は、オークタウンを利用して効率良く再出品しましょう。そうすれば、時間が節約でき、余った時間を次の仕入商品や売上対策の検討に充てることができるようになります。
効率よく出品して売上アップにつなげていきましょう。