Amazonで売られている商品には配送料無料のものと有料のものが混在しています。
配送料が無料かどうか、有料だとしたらいくらかかるのか、購入を検討する際にチェックするという方も多いのではないでしょうか。
そのため、出品する際にも購入者目線で配送料の設定をすることは大事なことです。
そこで今回は、Amazonに配送料無料で商品を出品する方法や配送料設定の方法を解説します。
Amazonの配送料が無料に変更される条件とは?
Amazonにおいては「配送料無料」のイメージが強いため、Amazonには配送料無料で出品するのがベストです。
この項ではAmazonの配送料が無料になる条件を紹介します。
【Amazonに出品する際の送料】自己発送の場合
自ら発送作業を行う場合は、購入者に配送料を負担してもらうことになります。
配送料はカテゴリごとに以下のように設定されています。
カテゴリー | 日本国内 |
---|---|
本 | 262円 |
CD・レコード・DVD | 356円 |
ビデオ(VHS) | 398円 |
PCソフト・TVゲーム | 356円 |
おもちゃ&ホビー | 524円 |
ベビー&マタニティ | 524円 |
上記以外のカテゴリー | 472円+53円/kg |
Amazonに大口出品している販売者は出品する際に配送料を自分で設定することも可能です。
ただし、メディア商品と呼ばれる「本/CD/レコード/DVD/ビデオ(VHS)」のカテゴリに分類されている商品は配送料の変更はできません。
なお、設定によっては配送料が商品1つ1つに対して計上されるため、購入者に送料で負担をかけることになってしまうので注意しましょう。
【Amazonに出品する際の送料】Amazonが発送する商品
FBAを利用して、Amazonに発送作業を代行してもらうと、条件によっては配送料が無料になります。
商品の合計代金と届け先の住所によって配送料が決まります。
合計代金 | 配送料 |
---|---|
2,000円未満 【本州/四国(離島を除く)】 | 410円 |
【北海道/九州/沖縄/離島】 | 450円 |
2,000円以上 | いずれの場合も無料 |
※「ご注文金額」は、手数料とAmazonギフト券の注文金額を除く商品小計で、キャンセルで金額が変更された場合は変更後の金額が配送料無料枠かどうかの基準です。
また2か所以上に配送する場合は、配送先ごとのご注文金額が配送料無料の基準となります。
一部のメール便対象商品は100円の配送料が適用され、購入する商品の組み合わせにより追加で100円の配送料がかかります。
保冷お届けサービス/特別取扱手数料の対象商品は通常配送の配送料はかかりません。
【Amazonに出品する際の送料】FBAを利用するとプライム対象になる
FBAを利用している販売者の商品はプライム対象商品になり、以下のような表示がされます。
この表示は、Amazonが発送するという証なので購入者に安心感を与えることができます。
また、Amazonプライム会員は合計代金や届け先に関係なくプライム対象商品を送料無料で購入することができます。
Amazonプライム会員はAmazonを頻繁に使う人が多いので、そういった購入者にアプローチできるのは大きなメリットです。
購入者側から見るAmazonで配送料を無料にする方法とは?AmazonUKなど海外から日本への発送の場合は?
前項でAmazonの販売者はFBAを利用することで、配送料や信頼性の面で優位に立てることが分かりました。
この項では、購入者がAmazonでどのように買い物をすれば送料無料になるのかを紹介します。
合計代金が2,000円を超えた場合
Amazonから発送される商品の合計代金が2,000円以上になると、配送料が無料になります。
ただし、ギフト用のラッピングやAmazon以外から発送される商品(販売者の自己発送の商品)の代金はこの合計代金に含まれません。
Amazonプライム会員は配送料が無料
Amazonプライム会員は、Amazonから発送される商品(プライム対象商品)を配送料無料で購入することができます。
通常配送はもちろんのこと、お急ぎ便や日時指定も使い放題です。
Amazonプライム会員の年会費は4,900円、月額プランは月々500円なので、配送料1件分で元が取れます。
プライム対象商品以外は変わらず、配送料がかかります。
また、Amazonプライム会員は配送料無料のサービスだけでなく、プライムビデオやプライムミュージックで対象の動画や音楽を無料で視聴することが可能です。
Amazonギフト券と書籍は配送料無料
Amazonプライム会員ではなく、また合計代金が2,000円未満でも、Amazonギフト券と書籍は配送料無料になります。
ただし、書籍は新品のみで中古の書籍は、配送料が262円かかるので注意が必要です。
AmazonUKなど海外から日本への発送は送料がかかる
海外のAmazonを利用している場合は、プライム会員であっても送料がかかります。
例えばイギリスのAmazonプライム会員は、イギリス国内やアイルランドへの無料配送の特典を受けることができますが、日本への発送では送料が無料にはならないので注意が必要です。
自己発送でAmazonに出品する場合に配送料・送料を変更する送料設定方法は?
自己発送でAmazonに出品する場合、大口出品なら配送料をデフォルトから変更することができます。
出品前に、北海道/九州/沖縄/離島から注文が入った場合に備えて、配送料設定で配送料を変更しておくことをオススメします。
この項では、Amazonに出品する際に配送料を変更する設定方法を紹介します。
Amazonセラーが配送料の設定を選択する手順
Amazonセラーセントラルのトップページ右上の歯車マークから「配送設定」をクリックしましょう。
現在の配送料の設定を確認することができます。「配送パターンを編集」をクリックして配送料の設定を変更します。
「購入金額制」、「個数・重量制」の2パターンの配送設定の方法を選択することになります。
購入金額制/個数・重量制いずれの場合もまずは、発送対応地域および発送所要日数を設定します。
【Amazon配送料の設定方法】購入金額制の場合
購入金額制に設定すると、購入金額の合計代金によって配送料の設定を変更することができます。
例えば、5,000円未満の注文は配送料700円で、5,000円以上なら配送料無料にするといった設定が可能です。
ホビー用品の本体とパーツを取り扱っている場合や、衣類などを取り扱っている場合などは、出品した商品の合わせ買いを促すことができます。
個数・重量制の場合
Amazonの出品では、個数・重量制は商品あたり/重量1kgあたり、もしくは配送1件あたりに配送料設定をすることができます。
出品している全商品を配送料無料にする場合や、全商品一律の配送料を設定する場合は個数・重量制を選択すると良いでしょう。
商品あたり/重量1kgあたり、もしくは配送1件あたりの配送料を届け先の地域ごとに設定します。
「商品あたり/重量1kgあたり」、「配送1件あたり」のどちらかは「0円」にしておかないと、配送料を2重に請求することになるので注意が必要です。
また、商品あたりに配送料を設定すると、複数商品を買ってくれた購入者に余計な負担をかけるのであまりオススメできません。
配送料を有料にする場合は配送1件あたりにするのが最も良いでしょう。
Amazon購入者がお急ぎ便や日時指定を使うと配送料はどう変更になる?
Amazonプライム対象商品は、お急ぎ便や日時指定をしても配送料はかわりませんが、自己発送の場合、自身で宅配業者の手配や、宅配業者の最短で届く配送料を考慮した送料設定や、配送の遅延などで、購入者とトラブルになりかねないため、自己発送でお急ぎ便や日時指定に対応することはあまりオススメしません。
この項では、FBAを利用したお急ぎ便や日時指定の配送料について紹介します。
FBA商品のお急ぎ便
FBAの商品でお急ぎ便を利用すると以下のような配送料になります。
- 本州/四国(離島を除く):510円
- 北海道/九州(離島を除く)/沖縄(離島を除く): 550円
※離島など、お急ぎ便の対象外地域があり、その場合は配送オプション選択時にお急ぎ便が選べない仕様になってます。
FBA発送商品の日時指定
FBA発送の商品で日時指定を利用すると以下のような配送料になります。
- 本州/四国(離島を除く):510円
- 北海道/九州: 550円
※沖縄/離島など、お届け日時指定便の対象外地域があり、その場合は配送オプション選択時にお届け日時指定便が選べない仕様になってます。
FBA発送商品の当日お急ぎ便
FBA発送の商品で当日お急ぎ便(本州一部地域で利用可能)を利用すると以下のような配送料になります。
- 本州(離島を除く):610円
自己発送で、お急ぎ便、日時指定、当日お急ぎ便に対応する場合は宅配業者の送料を考慮したうえで、割安にして利用を促すか、利用されたときの利益を高めるかをよく考えて設定しましょう。
また、Amazonの配送業者については、下記記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
関連記事: Amazon配送業者の悪評3選|回避策と上手な付き合い方も紹介!
Amazonの送料・配送料の設定・変更について まとめ
Amazonは、かつて全商品配送料無料でしたが2016年4月6日の改定で、Amazonプライム対象商品でもAmazonプライム会員以外は2,000円未満の購入だと、配送料が350円になりました。
そして2020年5月1日の改定では、その配送料が410〜450円にまで値上がりになりました。
Amazonプライム会員の年会費は4,900円、月額プランは月々500円なので、配送料1件分で元が取れるようになったため、今後Amazonプライム会員に加入する人が増加する可能性があります。
販売者が生き残るには、FBAを利用してAmazonプライム対象商品を出品するのが必須になるでしょう。