Amazonで出品するための商品を、中国のタオバオから仕入れている人も多いものです。やはり日本の販売価格とタオバオでの販売価格の価格差というのは、 Amazonでビジネスを展開する上ではとても魅力的なものになります。
タオバオの商品を出品している人の多くが、Amazonから商品をリサーチしていますが、タオバオからリサーチする方法もあるのはご存知ですか?この記事ではまだ実践者が少ないタオバオでのちょっと違うリサーチ方法などについてお伝えします。
Amazonに出品する商品はタオバオから仕入れる!そのリサーチ法とは?
Amazonに確実に売れる商品を出品するためには、リサーチ法が最も重要であることは言うまでもないことです。タオバオでのリサーチ法とは、どのようなものになるのでしょうか?
タオバオについて
まずはタオバオとはどんなものなのかについて見ていきましょう。中国にはアリババという卸専門の超巨大ネットショッピングモールがあります。タオバオというのは、そのアリババが2003年に設立した一般人向けのオンラインのショッピングモールになります。
アリババは卸専門でロット単位でしか商品を購入することができないので、一般人は使うことができません。そこで、一般人でもアリババで扱っている商品を購入することができるように開設されたサイトになります。日本で言えばAmazonや楽天のようなサイトということになります。
中国のネット通販サイトでは最大の規模を誇っていて、ありとあらゆる分野の商品を扱っています。一説によると取り扱っている商品は10億点以上あるとも言われています。
市場規模では日本最大のネットショップ楽天の20倍以上というので、その規模の大きさは計り知れません。
タオバオの最大の魅力というのは、商品の価格が安いことにあります。まだ日本と中国には物価の価格差が大きいうえに、出店料や出品料、受注した際のシステム使用料などが無料なので、その分を価格に転嫁できるので、日本での販売を考えると、かなり安く商品を販売することができるのです。
残念ながら海外からの利用はできない仕組みになっているのですが、仕入れ代行などを使うことで日本人でもタオバオで仕入れることは十分に可能になります。
タオバオでの仕入れ方法について
タオバオの具体的な使い方について見ていきましょう。まずはタオバオのトップページを開きましょう。
参考:タオバオ(淘宝网)
①は商品検索欄になります。こちらに中国語で検索したい商品の商品名を入力して検索します。iPhoneなど世界的に有名な言葉であれば英語でも検索できます。
中国語が分からない時には、 Google翻訳などで検索したい商品の中国語を調べてから入力してみましょう。
②は商品分類になります。商品をジャンル毎に検索することができます。
探している商品が見つかったら、商品の詳細ページに入ってみましょう。
①は商品単価です。¥がついていますが、これは中国元ですので日本円に換算して考えるようにしましょう。
②は月の売り上げ数になります。商品が月にどのくらい取引されているのかが分かります。
③はセラーの評価です。中国輸入では何かとトラブルが起きやすいものなので、こちらは特に注意して見るようにしましょう。セラーの評価は次のように表示されます。
ハート、ダイヤ、クラウンの順に評価が良くなっていきます。
④は中国国内での配送料や配送条件になります。多くの人は代行業者を使うことになるので、タオバオのセラーから代行業者までの配送料になります。
⑤は購入する数量です。
⑥をクリックすると買い物カゴおよび購入画面へと進みます。
決済方法が表示されます。代行業者が決済も代行してくれるのでこちらは気にしなくてもいいです。代行業者への支払いはPayPalが主なものになります。
タオバオのページは中国なので、何が何だかわからない、という人も多いことでしょう。そんな時にはGoogle翻訳やGoogle Chromeの翻訳機能を使うと便利です。
参考:アリババの各ページの見方。商品・出品者ページで注目すべき点は?
タオバオを利用するときの注意点
タオバオで購入するときには、いろいろと注意しなければならないことがあります。次の注意点を守らずに輸入してしまうと、思わぬ高額な金額を請求されてしまったり、商品を販売できないこともあるので気をつけましょう。
言葉の壁がある
購入前に業者と交渉したいという人もいるでしょう。しかし、外国のサイトなので日本語は通じません。基本的に中国語で、業者によっては英語でのやり取りが可能になります。日本語での対応ができないという事を頭に入れておきましょう。
参考:アリババを日本語に変換して仕入れる方法!中国語不要の翻訳テクニックとは
詐欺にあったり、粗悪品を掴まされる恐れも
中国といえば、しばらく前まで詐欺商品や粗悪品が横行することで知られていました。中国の国際化が進んだことで少なくなってきたとはいえ、タオバオの商品の中にはいまだに詐欺まがいのセラーが混じっていたり、とんでもない粗悪品を掴まされることもあります。販売価格があまりにも低すぎる商品は、粗悪品である可能性があるので気をつけましょう。
税関で引っかかって輸入できないものもある
次の商品は基本的に日本に税関で引っかかって没収されてしまいます。税関での没収は当然商品代金も戻ってこないので、最初から購入しないようにしましょう。
食べ物、食器、赤ちゃんが口にするもの、メイク道具、化粧品、肌に直接塗る商品、液体、ジェル、電気マッサージ器、電気温水器、リチウムバッテリー本体、土、特定の植物
関税や送料も計算してから販売価格を決めること
タオバオからの仕入れの場合、国際配送となるので送料もかなりかかります。また商品によっては関税がかなり取られる場合もあります。 商品価格に送料と関税を計算せずに赤字になるセラーも多いので、その点は気を付けましょう。
詐欺セラーがいる
代金を支払ったのに商品を送ってもらえない、という場合もあります。
Amazonで売れそうな商品をタオバオで見つける逆リサーチ法とは?
Amazonに出品する商品をリサーチするときには、Amazonで商品をリサーチしてからタオバオで販売していないか調べます。しかし、タオバオでのリサーチを先にする逆リサーチという方法もあります。まだあまり知られていない方法なので、ライバルがいないうちに、逆リサーチで稼げる狙い目の商品を見つけていきましょう。
参考:Amazonで販売する商品のリサーチ方法を徹底解説。Amazon販売で結果を出すにはリサーチが命!
タオバオでの逆リサーチの方法とは?
タオバオからAmazonに出品する商品を探すためには、まずはタオバオのサイトで商品を探す必要があります。
タオバオで探している商品名を中国語で入力して検索して探していきます。
タオバオの売れ筋商品からリサーチしていこう!
タオバオで検索すればいいといっても、最初はどこから探したらいいのかわからないものです。そんな時には、まずは最初にタオバオでの売れ筋商品から見ていきましょう。
タオバオトップページから気になるカテゴリーをクリックして、人気商品を見ていきます。
次のページで日本語で「売れ行き」を意味する「销量」を押すと、そのカテゴリーで売れている順番に商品を並べ替えることができます。
検索したい商品画像上で右クリックをして、Googleで画像を検索を押して画像検索をしてみます。
その画像と同じ商品を使っている日本のAmazonなどのサイトがないかを探していきます。後はAmazonに出品した時に利益が取れる商品かどうかを確認していけばOKです。
参考:中国で人気の日本製品ランキング!最新の売れ筋商品を調べる方法
商品ジャンルからリサーチする方法
扱っている商品が10億個以上といわれているタオバオから、日本のAmazonで売れる商品を探すのは、とても困難なことです。
やはり商品カテゴリーごとの人気商品から探していくようにしましょう。
「销量」という言葉が日本語で「売れ行き」を意味する言葉なのだ、ということを覚えておいて、タオバオでカテゴリーページを開いたら、销量を押して人気商品から探していくようにしましょう。必ずAmazonで利益が取れる商品が見つかるはずです。
タオバオで売れる商品はこうやって見つける!検索の秘訣とは?!
Amazonで売れる商品をタオバオから見つけるためには、リサーチの方法に秘訣があります。その秘訣というのは、ルールを決めて検索に臨むことです。いったいどんなルールを作ればいいのか、ここでは見ていきましょう。
検索はこうやったらいい!
1人の人が1日に、1週間に、1か月に、使うことができる時間には限りがあります。何もルールを設けずに、ただダラダラと検索だけしていても商品は見つけることができません。
そこで、タオバオで商品を探すときには、1つのキーワードに対して、何ページまで見るのか、どのくらいの時間をかけるのか、といったことをルール化しましょう。もったいないようでも、そのルールに沿って検索することで、1回に見ることができる商品の数が増えます。最初は探した商品の数が儲けの金額に直結すると思っていいので、ルールを決めるだけでも儲けがかなり変わってきます。
自分なりにできるだけ多くの商品を見つけるためのルールを作りましょう。
売れてる店舗からさらに売れる商品を見つける方法
タオバオにも売れ筋商品をたくさん扱っているお店があります。そういったお店の商品には、ねらい目の商品があるはずなので、お店の売れ筋から商品を探す、という方法もあります。
お店のページに入ると、左下にそのお店での売れ筋商品のランキングがあります。そちらから探していくのもいいでしょう。
中国語でのキーワード検索で使うキーワードはどうやって見つける?
タオバオを使う上での一番のネックというのは、すべてのページが中国語である、という点です。英語ができる人なら、英語に対応しているセラーのページも見られるでしょう。しかし日本人は語学が苦手だといわれているので、言葉の壁でタオバオを諦めてしまう人も多いものです。
しかし、Google翻訳で訳すことで、検索キーワードを見つけることができます。Amazonで自分が出品したいカテゴリーのキーワードをピックアップして、それをGoogle翻訳で中国語に翻訳してみましょう。
こうすることで、タオバオでも検索できるようになります。
タオバオリサーチはプロにお願いすることもできる!
中国輸入でAmazonで販売をするためには、作業時間の8割から9割はリサーチに割く必要があります。というのは、探しても探しても、利益が取れてライバルがいない商品を見つけるのは困難だからです。
そこで、自分である程度リサーチができるようになったら、リサーチを外注化してしまうことを考えましょう。ここからはリサーチの外注化について見ていきます。
タオバオ検索の代行サービスを使うメリット
中国輸入でAmazonで稼いでいる人といない人の大きな違いは、リサーチを外注化しているかどうか、といっても過言ではありません。
大きな時間を割かれるリサーチを外注化してしまえば、自分で100商品探すのがやっとだという人でも同じ時間で300商品探すことができるのです。
稼げる人はどんどんと外注化して、ビジネスをスピードアップさせていますし、稼げない人はいつまでも稼げない状態を続けています。
時間をどのように使うのかが、成功を分ける秘密になるのです。
参考:中国輸入に必須!タオバオでの安全な仕入れ方法と代行業者の選び方
代行業者の募集方法と募集のタイミングについて
リサーチを代行して行ってくれる人を探す方法と、外注化するタイミングはいつがいいのかお伝えします。
まず、外注化するための方法は、クラウドソーシングサービスのサイトで人材募集するといいでしょう。クラウドワークスやランサーズ、シュフティなどのサイトで、在宅で作業を行いたい人ということで募集をかけて集めます。その際にはマニュアルをしっかりと完備しておきましょう。
外注化を図るタイミングですが、2つのポイントがあります。1つは事業として継続して拡大を図っていくことが決定化した時期です。継続的にある程度の量のリサーチ結果を受け取って、販売に生かしていけるだけの余裕ができてからにしましょう。
2つ目のポイントは、自分自身にまだ余裕があるうちです。自分ではわかっているつもりの作業でも、外注を頼んだ人が同じようにやってくれるとは限りません。教育などにかなりの手間を取られてしまいます。
自分に余裕がなくなってから慌てて頼んでも、外注の人の教育の手間も加わり、ますます悲惨なことになっていきます。そんなことにならないように、余裕があるうちに外注化を進めていきましょう。
代行業者の料金はどのくらい?
外注化にかかるお金ですが、どのくらい支払うのがいいのでしょうか?やはりクラウドソーシングでは高くすればするほどいい人材が集まりますが、こちらの資金の限界もあります。
例えば10商品の調査に3000円使うとして、そのうち実際に仕入れる商品が2商品、1個当たりの利益が300円で10個ずつ仕入れるとしたら、2種類×10個×300=6000円となり、十分に利益が出ます。
この商品は繰り返し販売できることを考えたら、1個当たり600円でも1000円でも十分です。
この場合には、他の募集者がどのくらいの金額で募集をかけているのかを調べてみるといいでしょう。いくらくらいの金額での募集で、どのくらいの応募があるのか、それを調べていけば、自分が求める人材が応募してくれる金額がわかってきます。
タオバオを使った中国輸入を効率化!
タオバオでのリサーチをする上で、やはりツールを使った効率化というのは大切なものになります。
ツールとはいっても決して難しいものではありません。
導入することでリサーチの効率が一気にアップするので、リサーチを始める前に絶対に入れておきましょう。
【中国タオバオ輸入の秘密道具】Keepa
Keepaというのは、商品のリサーチが効率よくできるようになる、Google ChromeとFireFoxの拡張機能です。スマホアプリ版もあります。
こちらを入れておくと、Amazonの商品ページに商品の価格推移などが表示されるようになります。販売ランキングの推移も確認出来る為、商品の売れ行きや売れるタイミングの参考になります。Keepaを入れておくことで、リサーチが効率化します。
リサーチからの仕入れで注意するべきポイントについて
タオバオから仕入れをするときには、日本の国内で仕入れをするときとは違う点がいろいろとあります。特に注意するべき点にはどんなことがあるのか、ここでは見ていきましょう。
商品が見つからないときには?
リサーチを頑張っているのに、いい商品が見つけられない、という人がいます。
そんな人には次の5つの理由のどれかが当てはまります。
リサーチ法を毎回変えている
今日は画像リサーチをして、明日はキーワードで調べて、次はランキングから調べて、このように毎回リサーチ法を変えている人はいい商品を見つけられません。どのリサーチ法も大切ですし、リサーチ法によって見つけられる商品は変わってきます。しかし、最初のうちは特に1つだけに絞って行わないと、どれも中途半端になってしまいます。
手動での方法も身についていないうちから外注化やツールを使いすぎている
最初からある程度ツールを使うことはいいのですが、最初のうちはやはり手動リサーチで体感覚を養うことが大切になります。どんな商品が、どんなタイミングで売れるのか、というのは自分の感覚で掴むしかない部分なのです。これは最初は自分で掴むしかありません。
それなのに最初からツールや外注を使ってしまう人がいます。基礎基本が理解できていないのにツールや外注を使っても、明後日の方向へ行ってしまうだけです。最初はしっかりと手動リサーチで基本を身に付けましょう。
参考:中国輸入初心者がビジネスを始める前に知っておきたいポイント
どうせ見つかるわけがないと思いながら検索している
どんなリサーチ法でも必ず商品は見つかります。ところが見つかるわけないと決めつけて検索している人がいます。こういう人は不思議なくらい必ず、いい商品があってもスルーしてしまうのです。チャンスは信じている人のもとにしかやってこないといわれますが、いい商品もそれを求めている人のもとにしか降ってきません。Amazon出品を始めるのであれば、何が何でもいい商品を見つけてやる、という気持ちをもって探すことが大切です。
実は作業をしていない
自分ではパソコンに向かって作業をしているつもりでも、実は動画を見ていたり、ネットサーフィンをしていたり、という感じで実は作業している時間がほとんどない、等の人もいます。そんな人に商品が見つかるわけはありません。
参考:Amazon(アマゾン)転売で売れない原因はリサーチ不足!
目移りしていく
タオバオを見ていると、売れそうな商品が次から次へと見つかります。どんどんと目移りしていき、最初に何を探そうとしていたのか、忘れてしまうのです。あれもこれもとみていると、結局何を見つけていいのかわからなくなります。目的をもってリサーチするようにしましょう。
日本への発送ができない商品に要注意!
中国輸入では、日本へ輸入できない商品もあるので注意しましょう。
液体/ジェル
液体やジェルは危険物を含むものが多く、航空法に抵触する物は航空便での輸入が禁止されています。
医薬品
薬機法で輸入が制限されており、所定の手続きが必要です。
銃器
これも法律で輸入禁止です。
知的財産権を侵害するもの
キャラクター品やブランド品の偽造品はNGです。
ブランド品
正規のものでもメーカーの輸出入許可がないと輸入して販売できないものもあります。
次の商品は輸入はできても国内で販売できないので注意が必要です。
技適認証
無線機器やBluetooth搭載商品など。
コンセント使用品
中国のコンセント電源と日本では規格が違うので使えません。
幼児向け商品
幼児の安全に配慮する必要がある食器やおもちゃなどは検査が必要になります。また輸入が禁止されているものもあります。
食品
食品を販売目的で輸入する場合には検疫所等に届出をする必要があります。
中国仕入れではトラブルも続出!
中国輸入では次のようなトラブルが頻発しています。よく注意しましょう。
税関で没収される
ブランドやキャラクターのコピー品、食品衛生法に引っかかるものなどは特に注意が必要です。
注文と違うものが届く
代行会社に検品をお願いしたにも関わらず、違うものが届く、ということはよくあります。
粗悪品や箱潰れが送られてくる
中国製品にはよくあることです。
時間がかかる
検品や税関などで思ったよりも時間がかかることがあります。
送料が高い
国際配送なので意外に高くつきます。
タオバオリサーチの方法にしっかりと慣れましょう!
この記事ではタオバオリサーチについてみてきました。タオバオリサーチは最初のうちはなかなか難しいかもしれません。しかし、中国の漢字の特徴がわかってくれば、意外と日本の漢字に当てはめて見えるようになってくるものです。
また、画像リサーチなら、タオバオなどの中国のサイトの画像をそのまま使っているセラーも多いので、リサーチは簡単でしょう。
逆リサーチはまだ手を付けている人が少ないので、ぜひ今のうちに身に着けて、狙い目商品を見つけてください。
参考:【必見!】中国輸入初心者のための説明書。鉄板の流れとは