Amazonを運営していく際に、Amazonにログインできないという現象が稀に起こることがあります。
単なるパスワード忘れなら簡単に対処可能ですが、Amazonのシステム障害や乗っ取りの被害にあっている場合は、Amazon側に対処してもらう必要があります。
そこでこの記事では、Amazon出品用アカウントにログインできない原因と対処法を探っていきます。
Amazon出品用アカウントにログインできない原因と対処法その①
この項ではAmazonセラーセントラルにログインできない原因と対処法その①を紹介します。
パスワードを忘れた場合
Amazonで物販をやっていると、Amazonからメールがよく届くので、まずメールアドレスを忘れることは無いでしょう。
パスワードを忘れてしまった場合は、再度パスワードを設定し直すことになります。
Amazonセラーセントラルのログイン画面にある「パスワードを忘れた場合」をクリックします。
パスワードアシスタントのページになるので、メールアドレスを入力し「次に進む」をクリック。
Amazonからメールが届くので、そのメール内にあるセキュリティーコードを入力して下さい。
クレジットカードを登録している場合、もう一つ質問されるため必要事項を入力して「続行」をクリックします。
新しいパスワードを入力して、「変更内容を保存し、サインインしてください」をクリックするとパスワードの再設定が完了します。
パスワードは忘れないようにメモ帳などにコピペして保存しておきましょう。
Amazonのシステム障害
この場合は、Amazon側にメッセージを送って対処してもらいます。
Amazonセラーセントラルのログイン画面の「ヘルプ」をクリックします。
下の画像の「お問い合わせ」をクリックしましょう。
メッセージ内容と画像認証の文字を記入して、「メッセージを送信する」をクリックするとメッセージが送れます。
メールアドレスやパスワードが変更されている場合
知らないうちに乗っ取りなどの被害にあって、メールアドレスやパスワードが書き換えられている可能性も否定できません。
急にAmazonからメールが届かなくなるといった現象がある場合は、前述の方法でAmazonにメッセージを送信して対処してもらいましょう。
Amazon出品用アカウントにログインできない原因と対処法その②
この項ではAmazonセラーセントラルにログインできない原因と対処法その②を紹介します。
他国のAmazonでログインを試みている
Amazonセラーセントラルのログイン画面の「ヘルプ」をクリックします。
表示されたヘルプページ上部の「適用されるマーケットプレイス」を確認して下さい。
「日本」という表記になっていますでしょうか。
日本の部分が他国の国名になっているとログインできません。
アカウントを作成した国のAmazonにログインしましょう。
インターネットの利用環境が原因
ブラウザにCookie、キャッシュが長期に渡って溜まっていると、不具合を起こす可能性もあります。
ブラウザのCookie、キャッシュを消去すると共に、インターネットに接続しているデバイスも一度再起動してみましょう。
普段と違う環境でAmazonにログインする場合
普段とは違うデバイスやブラウザでAmazonにログインしようとすると、メールアドレスとパスワードの他に2段階認証の確認コードの入力を求められます。
確認コードを入力すれば普通にログインできます。
まず、ログイン画面でメールアドレスを入力して「次へ進む」をクリックします。
パスワードを入力して「ログイン」をクリックします。
「サインイン」をクリックすると、2段階認証で登録した電話番号にSMSで確認コードが送られるので、その数字を入力しましょう。
ログインできないのはブラウザのせい?
Amazonセラーセントラルにログインできない原因がブラウザにあることもあります。
この項ではブラウザが原因でAmazonセラーセントラルにログイン出来ない場合の対処方法を紹介します。
別のブラウザを使ってみる
正しいメールアドレスとパスワードを入力してもログイン出来ない場合は、普段とは別のブラウザを使ってAmazonセラーセントラルにログインを試みて下さい。
別のブラウザを使って、ログインできた場合は以下の方法を試してみましょう。
ブラウザに蓄積したCookieやキャッシュが原因
別アカウントにログインしたことなどをきっかけに、ブラウザが誤作動を起こして正しいメールアドレスとパスワードを入力していても、Amazonセラーセントラルにログインできない場合があります。
そのような状態の時は、ブラウザに蓄積したCookieやキャッシュを消去することで解決できます。
ここでは例として、Google Chromeでの方法を紹介します。
まず、ブラウザ右上の設定アイコンから「設定」をクリックします。
「プライバシーとセキュリティ」の項目にある「閲覧履歴データの消去」をクリックすると、オプション画面が表示されます。
チェックボックスはデフォルトのままでOKです。
閲覧履歴データを消去するをクリックしましょう。すると、ブラウザに蓄積したCookieやキャッシュを消去できます。
ブラウザをたまに掃除しよう
Cookieやキャッシュとは、ブラウザに貯まるゴミやチリのようなものです。
たまには、閲覧履歴データを消去してブラウザを掃除しましょう。
定期的に消去しないとAmazonにかかわらず、他サイトでも異常をきたす可能性も考えられます。
Amazon出品用アカウント停止/閉鎖の原因
Amazonセラーセントラルにログインできないどころか、アカウントが停止/閉鎖されてしまう可能性もあります。
この項では、Amazon出品用アカウント停止/閉鎖の原因を紹介します。
Amazon出品用アカウントは停止/閉鎖されることがある
規約違反、パフォーマンス(顧客満足指数)の低下が原因で、Amazon出品用アカウントが停止/閉鎖されてしまう可能性があります。
Amazonというプラットフォームを利用して物販を行っている以上、Amazonの意向には従わなくてはなりません。
ご自身には全く身に覚えもなく、Amazonの規約を犯している場合もあります。
必ず規約をしっかりと読み込んで、Amazonの運営を行いましょう。
規約違反
Amazonには多くの規約がありますが、特に気を付けなくてはならないのは以下の3つです。
・ 禁止商品の出品
・ 複数アカウント
・ 過去に停止/閉鎖されたアカウントとの関連
■ 禁止商品の出品
Amazonでは以下の商品の出品が禁止されています。
・ 非合法の製品および非合法の可能性がある製品
・ 許認可
・ リコール対象商品
・ 不快感を与える資料
・ ヌード
・ 「アダルト」商品
・ アダルトメディア商品
・ 18歳未満の児童の画像を含むメディア商品
・ オンラインゲームのゲーム内通貨・アイテム類
・ Amazon.co.jp限定 TVゲーム・PCソフト商品
・ 同人PCソフト
・ 同人CD
・ 一部ストリーミングメディアプレーヤー
・ Amazon Kindle商品
・ プロモーション用の媒体
・ 一部食品
・ 輸入食品および飲料
・ ペット
・ 動物用医薬品
・ Amazonが販売を許可していないサプリメント・化粧品・成分例品
・ 医療機器、医薬品、化粧品の小分け商品
・ 海外製医療器具・医薬品
・ 海外直送によるヘルス&ビューティ商材
・ ペダル付電動自転車
・ ピッキングツール
・ 盗品
・ クレジットカード現金化
・ 広告
・ 無許可・非合法の野生生物である商品
・ 銃器、弾薬および兵器
・ 不快感を与える商品
・ 制裁対象国、団体並びに個人
これらの商品を間違ってでも出品してしまうと規約違反になってしまいます。
また、コピー商品や偽物ブランド品もNGです。中国輸入転売をしていると知らず知らずの内に、コピー商品や偽物ブランド品を出品してしまう可能性もあるので注意が必要です。
■ 複数アカウント
Amazon出品用アカウントは1人1つしか所持することができません。
そのため、複数アカウントでAmazonを運営していることがAmazon側に知られてしまうと規約違反となります。
基本的には1つのアカウントで運営していくのが良いですが、複数アカウントを作成する場合は以下の事項をすべて違うものにして、全く別人物として登録しましょう。
・ 氏名
・ メールアドレス
・ 住所
・ 電話番号
・ クレジットカード
・ 銀行口座
また、インターネットの接続環境が同じなのも良くありません。できれば、Amazon出品用アカウントにアクセスするデバイスと回線を丸ごと変えるのがベストですが、最悪IPアドレスだけでも変更しましょう。
■ 過去に停止/閉鎖されたアカウントとの関連
過去に停止/閉鎖されたアカウントとの関連性が発覚した場合、芋づる式にすべてのアカウントが停止/閉鎖されてしまいます。
ご自身にアカウント停止/閉鎖された経験がなくとも、ネットカフェのPCやフリーWi-Fiなど不特性多数の人が利用する環境で、Amazon出品用アカウントにログインしてしまうと、このような事態を招く可能性があります。
パフォーマンス(顧客満足指数)の低下
パフォーマンス(顧客満足指数)が低下すると、Amazon出品用アカウントが停止/閉鎖されることがあります。
以下の事項の数値が良くないとパフォーマンスが低下していると見なされます。
・ 注文不良率: 低評価を付けられたり、チャージバック申請や返品されると注文不良率が上昇します。
・ キャンセル率: 注文が入ったのにもかかわらず在庫がなかったなど、コチラから注文をキャンセルすると、キャンセル率が上昇します。
・ 出荷遅延率: 配送予定日を3日以上遅れると出荷遅延扱いとなり、出荷遅延率が上昇します。
・ ポリシー違反: Amazonの規約違反があると警告メールが届きます。そのメールを読んで内容に対して是正措置を行わないとポリシー違反となります。
・ 返品の不満足度: 返品等リクエストへの対応も対象です。対応が不適切(返品対応の低評価率)、48時間以内に解決策を回答しない(回答遅延率)、リクエストを拒否(返品の拒否率)等が参照されます。
キャンセル率、出荷遅延率はFBAを利用すれば悪い数値になることはまずあり得ません。
Amazon出品用アカウントを復活させるには?
この項では、Amazon出品用アカウントを復活させる方法を紹介します。
アカウント停止/閉鎖はそれぞれ対処法が違う
Amazonからのメールを見て、ご自身の出品用アカウントが停止/閉鎖のどちらに当たるのかを確認しましょう。
停止か閉鎖によって対処法が違います。
アカウント停止でも、停止の場合に対する対処法が認められなかったら、アカウントが閉鎖された場合と同じ対処法をとります。
アカウント停止の場合は「改善計画」の提出をする
Amazon出品用アカウントが停止された場合、停止の旨を伝えるメールの中に改善計画のテンプレートが記載されているので、その項目に沿って記入して提出しましょう。
1.今回発生させた規約違反の内容:
2.今回発生させた規約違反の原因:
3.同じ違反を起こさないための具体的な改善策:
4.改善策を実施した場合の効果:
5.改善策の実施期日:○年○月○日までに実施:
6.改善策の効果が見込まれる時期:○年○月:
7.改善策実施責任者氏名:
記入のコツは各項目に沿った内容を確実に記入することと、既に改善を開始していることをアピールするような文章にすることです。
アカウント閉鎖の場合は新規アカウント作成をする
アカウント閉鎖の場合は新規アカウントを作成することになります。
ただし、以前のアカウントの所有者とは全くの別人としてアカウントを作成することになるので、以下の事項はすべて以前とは変えて下さい。
・ 氏名: 家族の名前を借りましょう
・ メールアドレス: G-mailなどのフリーメールを使って、新規にアドレスを取得します。
・ 住所: レンタルオフィスやバーチャルオフィスの住所でOKです。
・ 電話番号: スマホにIP電話のアプリをインストールして050の電話番号を取得します。
・ クレジットカード: 家族名義のクレジットカードを借りましょう
・ 銀行口座: 家族名義の銀行口座を借りましょう
また、インターネットへの接続環境が原因で、以前のアカウントとの関連性が明らかになってしまう場合もあります。
ベストなのはAmazon出品用アカウントにアクセスするデバイスとインターネット回線をすべて取り替えてしまうことです。
少なくともIPアドレスとブラウザだけでも変更しましょう。
長年放置していた出品用アカウントにログインできない理由とは?
長年使わずに放置しているAmazon出品用アカウントはアクセス権限がなくなって、ログイン不可能になることがあります。
この項では、長年放置していた出品用アカウントにログインできない理由を紹介します。
アクセス権限がなくなる理由
長年放置していたAmazon出品用アカウントにアクセス権限がなくなる理由は主に以下の2つです。
・ 2段階認証の未設定: 2段階認証の設定をせずに長年ログインしていないと、アクセス権限がなくなることがあります。
・ 出品用アカウントの凍結: 長年ログインしていないと、アカウントが凍結されることがあります。
2段階認証を設定する
まずは、2段階認証の設定を確認して、未設定なら設定し直してみましょう。もしそれでもログインできない場合は、アカウント凍結を疑います。
その出品用アカウントと紐付いている購入用アカウントから2段階認証を確認すればOKです。
2段階認証には「Google認証システム」もしくは「Microsoft Authenticator」というスマホの認証アプリが必要です。
Amazonトップページ右上の「アカウントサービス」から「アカウントサービス」をクリックしましょう。
ログインとセキュリティをクリックします。
二段階認証設定の「編集」をクリックします。
「開始する」をクリックします。
認証アプリの方にチェックを入れて、スマホの認証アプリでQRコードを読み取りましょう。認証アプリで生成されたコードを入力して「ワンタイムパスワードを確認して続行」をクリックします。
最後に注意事項を確認し「わかりました。2段階認証を有効にする」をクリックします。
すると2段階認証が完了します。
出品用アカウントの凍結
2段階認証の設定を行っても、出品用アカウントにログインできない場合は、アカウント凍結の恐れがあるのでカスタマーサポートに問い合わせましょう。
しばらく待つと、Amazonからメールが返ってきます。
システム障害などの可能性もありますが、2段階認証の設定を行ってもダメな場合はアカウントが凍結されている可能性が高いです。
長年放置されているアカウントは、Amazon側が整理する目的で凍結する場合があるようです。
特に、連絡もなく実施されることも多いようなので今後、使う可能性がありながら長年放置してしまっているアカウントをお持ちの方は注意して下さい。
また、Amazon物販を再開したい場合は新規アカウントで始めることになります。
Amazonアカウントの乗っ取りの原因と対策法とは?
Amazonアカウントが乗っ取られると、メールアドレスとパスワードを書き換えられてしまうので、ログインできなくなってしまいます。
この項では、Amazonアカウントの乗っ取りの原因と対策法を紹介します。
パスワードの使い回しはNG
他サービスで使っているパスワードを流用するのはやめましょう。
Amazonよりもセキュリティが甘いサービスからユーザー情報が不正流出した場合、Amazonアカウント乗っ取られてしまうことがあります。
Amazonアカウントが乗っ取られてしまうと、氏名、住所、電話番号、銀行口座情報、クレジットカード情報などが抜き出されてしまいます。
購入用アカウントが乗っ取られた場合は、「Amazonギフト券を大量購入して、そのコードをメルカリなどで転売」といった被害を受ける可能性があります。
出品用アカウントが乗っ取られた場合は、「売上金の銀行口座を変更した上で、自動出品ツールを使い商品を勝手に出品する」といった被害を受ける可能性があります。
いずれの場合も、不正ログインがあった場合はAmazonカスタマーサポートに連絡して対応してもらいましょう。
Amazonアソシエイトも狙われる
Amazonアカウントが乗っ取られた際には、Amazonアソシエイトの報酬受け取り口座を確認しましょう。
書き換えられていることに気が付かないでいると、他人のためにアフィリエイトサイトを運営することになってしまいます。
また、Amazonアソシエイトの報酬は現金ではなく、Amazonギフト券で受け取ることも可能です。
受け取り方法が、Amazonギフト券での受け取りに変更されていないかも確認しましょう。
Amazonギフト券での受け取りに変更されて、メールアドレスも変更されていると気が付かない可能性があります。
Amazonアカウント乗っ取りへの対策法
まず、Amazonアカウントの2段階認証を必ず設定しましょう。
そして、他サービスの使わないアカウントは削除する癖を付けましょう。
パスワードは使い回していなくても、メールアドレスは共通していることはよくあるでしょう。
使わない他サービスのアカウントを削除することで、少しでも乗っ取りの可能性を潰しておきましょう。
商品の売買など、金銭の取引が発生するサービスの場合は2段階認証を採用していることが多いですが、金銭の取引が無いサービスには2段階認証が無いことも多いです。
2段階認証が無いサービスのメールアドレスとパスワードが不正流出してしまったら、裏社会で売買されてしまう可能性があります。
もし、乗っ取られたらAmazonの責任にはできません。
パスワードの使い回しや2段階認証を設定していなかったユーザー側に責任が問われるので注意しましょう。
Amazon出品用アカウントにログインできない原因と対処法 まとめ
Amazonにログインできない原因はシステム障害など、Amazon側に原因がある場合もありますが、基本的にはユーザー側にあることが多いです。
特に乗っ取りなどの被害にあった場合は、気がつくのが遅れると取り返しのつかない被害を受けることになるかもしれません。
あまり頻繁にAmazonを利用していなくても、2段階認証の設定やパスワードの使い回しをやめるなどして、ご自身のセキュリティ意識を高めましょう。
もちろん、基本的なログインできない原因であるパスワード忘れが発生しないように、メモ帳などにコピペしておくのは当然のことです。