Amazonマーケットプレイスとは、どういうものなのか。初心者や個人でも使えるのか。やってみると意外と簡単なAmazonマーケットプレイスの利用方法を徹底的に解説します。
Amazonマーケットプレイスとは
Amazonには、Amazonが直接販売している商品と、Amazon以外の出品者が販売している商品があります。
このように、Amazonのサイトを使って出品者が商品を販売している売り場のことを、「Amazonマーケットプレイス」と呼びます。
Amazonマーケットプレイスの中にもいろいろな形態があり、発送の形態としてAmazonが発送するものと出品者が発送するものの二つがあります。
Amazonが商品発送する場合
Amazonマーケットプレイスは、販売しているのは出品者ですが、Amazonの倉庫に商品が保管してあり、Amazonが商品の発送をしているものがあります。
こういう商品は販売元は販売者の名前が書いてありますが、発送元には「Amazon」と表記してあり、Amazonが販売している商品と同等のサービスが受けられます。
購入金額が2,000円以上であれば、送料無料であるのはもちろんのこと、Amazonプライムの対象商品にもなっているので、「お急ぎ便」を利用することもできます。
注文から発送までAmazonが行うので、手数料は掛かりますがとても迅速で丁寧で安全です。
出品者が商品発送する場合
出品者管理の商品に注文が入ると、出品者へ出荷をしてくださいというメールが届きます。
出品者は購入者の情報をもとに、保管してある商品を梱包して発送手続きを行います。
このように、出品者が梱包から発送という手続きをするため、Amazonが発送する時のようには迅速にいかない場合もあります。
出品者によっては、出荷のメールを受け取っても、自分の仕事などの都合ですぐに対応できない場合もあるからです。
ただし、Amazonマーケットプレイスでは、出品者は注文から発送までを2営業日以内に行わなければならないことになっているため、それ以上遅くなることは普通ありえません。
それでも、Amazonが発送するより遅いことも多いでしょうし、梱包の仕方も出品者によって変わってきますので、出品者の評価などを確認して注文をする方が多いです。
Amazonマーケットプレイスでの商品購入の仕方
まず、購入者がAmazonマーケットプレイスを利用する場合、使い方はシンプルでわかりやすいです。
通常Amazonで買い物をしているのと同じことをするだけになります。
- 商品を選んでカートに入れる
- 購入の手続きをする
- 購入完了のメールがAmazonから届く
という作業だけですが、マーケットプレイスの商品を購入する際は注意点があります。
- Amazonから発送されるのか、出品者から発送されるのか
- 出品者の評価はどの程度か
- 商品のコンディションのコメントに問題はないか
ということを確認する必要があります。
Amazonから発送される商品であれば、保管も発送も問題はありませんが、出品者からの発送の場合は、評価をよく確認して商品のコンディションも注意した方が良いでしょう。
出品者からの発送の場合は、注文後に「未発送」⇒「出荷準備中」⇒「発送済み」と、商品がどこにあるのか確認できますが、Amazonから発送される場合よりも遅くなることは多いです。
Amazonマーケットプレイスの支払い方法類
Amazonマーケットプレイスでの支払い方法は、出品者によって用意されている支払い方法が違うため注意が必要です。全ての出品者に共通して利用可能な支払い方法は、「クレジットカード」と「Amazonギフトカード」のみです。
コンビニ払い・銀行振り込み・ネットバンキング払いなど、そのほかの支払い方法は、商品購入ページで可能な支払い方法を確認しましょう。ページに支払い方法について、なんら記載も無いような場合には、購入には注意が必要です。
Amazonマーケットプレイスでの出品準備
Amazonマーケットプレイスを利用するためには、まずAmazonの出品用アカウントが必要となります。
Amazonマーケットプレイスのアカウントの準備と種類
アカウントには2種類あり、大口出品と小口出品に分かれます。
大口出品は月額5390円(税込)と固定で、小口出品は1点売れるごとに基本成約料が100円かかります。
1ヶ月に49点以上売れるようであれば、大口出品の方が得をします。
大口出品の場合は、Amazonに掲載されていないオリジナル商品が登録できたり、データ分析レポートが利用可能だったりとメリットもあります。
大口出品と小口出品の違いは以下の通りです。
機能/仕様 | 大口出品サービス | 小口出品サービス |
---|---|---|
月間登録料 | 5390円 | × |
基本成約料 | × | 成約商品1点につき100円 |
Amazon.co.jpにない商品の登録 | 〇 | × |
出品形態 | 出店 | 出品 |
一括出品ツール | 〇 | × |
注文管理レポート | 〇 | × |
出品者独自の配送料金・お届日時指定の設定 | 〇 | × |
購入者へ提供可能な決済方法 | クレジットカード Amazonギフトカード コンビニ決済 代金引換 Edy払い 請求書払い 携帯決済 あと払い (ペイディ) PayPay | クレジットカード Amazonギフトカード 請求書払い 携帯決済 あと払い (ペイディ) PayPay (FBA出荷の場合、Amazonが提供するその他の決済方法を選択可能) |
プロモ・ギフトオプション・Amazonポイントの利用 | 〇 | × |
出品できるカテゴリー | 書籍/文房具・オフィス用品 ミュージック/ホーム&キッチン ビデオ/DIY・工具・車用品 DVD/おもちゃ&ホビー/PCソフト スポーツ&アウトドア/TVゲーム ベビー&マタニティ エレクトロニクス/楽器 時計/ヘルス&ビューティ アパレル・シューズ・バッグ コスメ/ジュエリー 食品&飲料/ペット用品 | 書籍/文房具・オフィス用品 ミュージック/ホーム&キッチン ビデオ/DIY・工具・車用品 DVD/おもちゃ&ホビー/PCソフト スポーツ&アウトドア/TVゲーム ベビー&マタニティ エレクトロニクス/楽器 |
参考:Amazon出品(出店)サービス・大口出品・小口出品プランの違い-Amazon.co.jp
また、大口出品と小口出品の違いで、大口出品は特定商取引法の表記が義務付けられています。
小口出品の場合は、屋号または個人名の出品者情報が表示されます。
Amazonマーケットプレイスにおける販売手数料の違い
販売手数料は、商品代金の総額にそれぞれのパーセンテージを掛けた金額です。
商品によって、5%〜45%と変わってきます。
販売手数料率 | 商品カテゴリー |
---|---|
6% | ジュエリー10,000円超え商品/シューズ&バッグ7,500円超え商品 |
8% | エレクトロニクス/カメラ/パソコン・周辺機器/大型家電/ドラックストア1,500円以下商品/ビューティ1,500円以下商品/ペット用品1,500円以下商品/食品&飲料1,500円以下商品/ベビー&マタニティ1,500円以下商品/服&ファッション小物3000円超え商品 |
10% | エレクトロニクス、カメラ、パソコンの付属品/楽器/ドラッグストア1,500円超え商品/ビューティ1,500円超え商品/スポーツ&アウトドア/カー&バイク用品/おもちゃ&ホビー/食品&飲料1,500円超え商品/ジュエリー10,000円以下商品 |
12% | 服&ファッション小物3,000円以下商品/シューズ&バッグ7,500円以下商品 |
15% | 本/CD・レコード/ビデオ・DVD/TVゲーム/PCソフト/ペット用品1,500円超え商品/文房具・オフィス用品/ホーム(家具)/ホーム(インテリア・キッチン)/ホームアプライアンス/DIY・工具/産業・研究開発用品/腕時計/ベビー&マタニティ1,500円超え商品/その他のカテゴリー |
45% | Amazonデバイス用アクセサリ |
Amazonマーケットプレイスにおけるカテゴリー成約料に注意
カテゴリー成約料は、本・ミュージック・ビデオ・DVDなどのメディア商品を販売したときにかかる手数料です。
商品カテゴリー | カテゴリー成約料 |
---|---|
書籍 | 80円 |
ミュージック | 140円 |
DVD | 140円 |
ビデオ(VHS) | 140円 |
メディア商品は、ニーズが高い商品ですので、出品すれば売れ易い商品ですが、カテゴリー成約料プラス販売手数料が掛かるので、赤字にならないように料金設定をしましょう。
Amazonマーケットプレイスへの出品方法から商品の梱包・発送方法
Amazonマーケットプレイスは、出品者が自由に商品を販売できます。
自宅で不要になった本やCD、DVD、TVゲームなどを手軽に販売できます。
そのまま捨てれば一銭にもなりませんが、手数料などを考慮して販売すれば収入となります。
そのように個人でもできるAmazonマーケットプレイスの出品方法から紹介していきます。
Amazonマーケットプレイスへの出品方法を写真付きで紹介
では、Amazonマーケットプレイスで自分の持っていた本を出品すると仮定します。
最初に、売りたい本をAmazonのサイトで検索します。
その本の詳細ページを開くと、「カートに入れる」のボタンの下の方に「マーケットプレイスに出品する」というボタンがありますのでそれをクリックします。
これで出品するためのページに移動します。
売りたい本を準備し、本の状態を確認して「その他の項目」設定に切り替えてコンディションを入力します。
写真はたいてい載せませんので、できるだけ詳しく説明を書いた方が売れ易くなりますし、正直に書いた方が評価が良くなります。
画像はコンディションを中古またはコレクター商品にすると1番上に追加画面が表示されます。新品の場合は写真を追加することができません。
画像は自分で追加することもできますが、Amazonの商品写真がありますので、基本的にはそのままで大丈夫です。
一番大切な料金もきちんと入力します。
値段の付け方は、他の出品者の金額を参考に、自分の商品がどの程度のコンディションなのかを踏まえて決めてください。
全て入力が終わったら、間違いがないか確認し、「今すぐ出品」をクリックして出品は終了です。
入力個所は、「コンディション」「説明」「在庫数」「価格」だけですので、簡単にすぐ終わります。
出品後は、Amazonから「Amazon.co.jpへの出品確認」というメールが届きます。
Amazon出品用アカウントの在庫管理画面で確認することができます。
こちらで、後から価格の変更などもすることができます。
Amazonマーケットプレイスに出品した商品が売れてから発送するまで
出品した商品が売れたら、Amazonから「商品を出荷してください」という旨のメールが届きます。
今度は、商品を発送する準備です。
Amazonセラーセントラルにログインします。
左にあるメニューバーを選択し「注文」をクリックします。
未出荷の商品が一覧で表示されます。
右側にある「納品書の印刷」をクリックすると印刷画面になるので、納品書を印刷します。
自宅にプリンタが無い場合は、アプリを使ってコンビニでプリントできます。
納品書は、上の部分が購入者の宛名ラベルとなっていますので、点線で切ってそのまま貼れば宛名を書かなくても済みます。
商品を梱包する手順と出荷通知完了までの流れ
納品書を印刷したら、商品の梱包をします。
使用するものは、商品・商品を入れる封筒・ポリ袋・セロハンテープ・納品書・はさみ・梱包用テープです。
封筒は、商品の本が入るA5~A4サイズの封筒で百均などで売っているもので大丈夫です。
本を傷めないために、クッション入りの封筒があればなお安心です。
雨などで水に濡れるのを防ぐために、本をポリ袋に入れてセロハンテープで止めます。
ポリ袋も百均のキッチンコーナーなどで売っているもので大丈夫です。
封筒の中に本と納品書を入れ、封筒の余分な部分は折り込み封をします。
納品書上部の切り取った宛名ラベルを貼り、差出人を記入して完了です。
クリックポストで発送する場合の梱包はこちらです。
専用のラベルに宛名と差出人がまとめて印刷されます。
ガムテープで封をしてもかまいませんが、梱包用の透明テープがある場合はそれを使いましょう。
宛名ラベルも透明テープを貼っておけば、雨などでぬれてもインクがにじむ心配がなくなります。
こちらも百均などで手に入れることができます。
梱包した商品を発送したら、「出荷通知を送信」をクリックして、出荷が済んだことを伝えましょう。
これで「出荷通知完了」のメッセージが表示されます。
これで商品が無事に届けばすべて完了です。
Amazonマーケットプレイスで中古品を売る方法
自宅で不要になったものなど中古品を売ろうと思ったとき、本であればブックオフなどの店舗もあります。
しかし、店舗で買い取ってもらうと意外と買取価格が安くなってしまいます。
そこで、Amazonマーケットプレイスを利用して売ってみましょう。
方法も簡単ですので、初心者の方でもハードルは低いです。
Amazonマーケットプレイスで売りたい商品をAmazonから検索する
自分で売りたいと思っている商品を、Amazonのサイトから商品名や型番などから検索します。
Amazonマーケットプレイスの出品用アカウントを作成する
検索した商品ページで、「カートに入れる」というボタンの下の方にある、「マーケットプレイスに出品する」のボタンをクリックします。
「新規登録」という画面になりますので、「氏名」・「Eメールアドレス」・「パスワード」・「正式名称/販売業者名」を入力します。
このアカウントは出品用アカウントとなりますので、今まで買い物をしていたときに使用していたアカウントとは別に追加する必要があります。
そして、住所・電話番号・電話認証・クレジットカード番号(初回の認証用)・銀行口座番号・身分証を登録します。
商品を出品登録する
売りたい商品を準備し、「コンディション」・「コンディション説明」・「在庫数」・「販売価格」・「フルフィルメントチャネル」を入力していきます。
「コンディション」は、新品・中古品・コレクター商品などの中から選択します。
「コンディション説明」は、準備した商品を確認して、購入者に状態がわかるようにできるだけ詳しく書きます。
「在庫」は、出品したい個数を入力します。
「商品の販売価格」は、出品する商品と同じ商品が中古品でどのくらいの価格で売れているのかを参考に、自分の出品する商品のコンディションを考慮して設定します。
あまり安く設定すると利益が出なくなりますし、高すぎると売れにくくなりますし、評価も下がります。
「配送方法」は、「私はこの商品を自分で発送します(出品者から出荷)」を選択します。
Amazonマーケットプレイスの場合、出品するだけでは手数料は何も掛かりませんが、売れた場合にいろいろな手数料が発生します。
例えば、本を出品して売れた場合で言うと、基本成約料100円、カテゴリー成約料80円、販売手数料15%という手数料が発生します。
別途、発送費用は出品者負担になりますが、Amazonから発送費用分として262円もらうことができます。
例)500円で本を売った場合
商品売上 +500円
基本成約料 -100円
カテゴリー成約料 -80円
販売手数料(15%) -75円
発送料 +262円
入金合計額 507円
ここから自分で発送する費用を差し引いたものが利益となります。
ここまでの手数料を考えて赤字にならないように、最初に販売価格を設定してください。
商品によって、カテゴリー成約料や販売手数料は変わってきますので、注意が必要です。
Amazonマーケットプレイスに出品した商品が売れたら発送する
今度は受注処理をします。
出品した商品が売れたら、「商品を出荷してください」という旨のメールがAmazonから届きます。
出品用アカウントにログインし、セラーセントラルのページの注文管理画面で、「納品書の印刷」のボタンをクリックし、納品書と宛名ラベルを印刷します。
そして、受注確認のため、購入者名のリンクをクリックし、購入者に確認のメールを送ります。
次に、配送手続きに入ります。
梱包用の封筒は、百均などで安く手に入れることができます。
梱包の際に、印刷した納品書を裸のまま同封するようにしてください。
梱包が済んだら発送ですが、本の場合、安いのは「クリックポスト」か「スマートレター」でしょう。
発送が済んだら、注文管理ページから「出荷通知を送信」します。
これで全ての作業は終了ですので、無事に商品が届いたら料金が入金となります。
Amazonマーケットプレイスに商品を出品するメリット
個人でも簡単で手軽に利用できるAmazonマーケットプレイスですが、マーケットプレイスを利用するメリットは何でしょうか。
商品の出品がとても簡単
まず一つ目に、出品の手続きがとても簡単です。
Amazonマーケットプレイスでは、小口出品の場合、もともとAmazonに登録されている商品を出品することになります。
そのため、Amazonの画像を利用すれば、商品をカメラで撮影する必要がありません。
コンディションを説明したり、在庫数や価格を入力するだけで出品登録できます。
写真が無い分、コンディションの説明は詳しく書く必要がありますが、他の出品者のものを参考に書けば問題ありません。
大口出品の場合、月額5390円(税込)が掛かりますが、小口出品と違いAmazonに登録されていない商品も出品することができます。
お金のやり取りの手間が省ける
次に、料金の受け取りなどに関しては、Amazonのシステムで処理してもらえます。
出品者は、商品を出品した後、購入者と値引き交渉などをする必要がありません。
出品した商品が売れたら、Amazonが回収した売上金額から手数料を引いた金額を指定した銀行口座に振り込んでくれます。
ただし、商品が売れるたびに振り込まれるわけではなく、14日間での売上をまとめて振り込む形になっています。
他のサイトのように、毎回振込先を連絡したり、値下げ交渉をしたり、きちんと入金になったかを確認したり、という手間が省けてかなり楽になります。
送料の計算をしなくても済む
三つ目に、Amazonマーケットプレイスでは、商品ごとに送料が決まっています。
これは購入者が負担する料金ですが、複数の商品を購入しても各商品にそれぞれ送料が掛かるので、その決まった送料以内で発送費を抑えればいいわけです。
例えば、本は262円、CDは356円、DVDは356円などと決まっています。
自分で発送した費用がいくらかかったかをAmazonに報告する必要もないので、その手間も省けます。
スマートレターならA5サイズ(25㎝×17㎝)、厚さ2㎝、重量1kgまでで180円、クリックポストなら34㎝×25㎝、厚さ3㎝、重量1㎏までで185円(2022年7月20日以降)で送れますので本やCD、DVDなら最安値で送ることが出来ます。
ただし、離島や国外発送は赤字になるかもしれませんので注意が必要です。
出品から発送までの面倒な手続きがワンクリックで済む
最後に、管理が楽ということです。
Amazonに出品した商品は、全てAmazonのセラーセントラルという管理画面で一括管理しています。
商品の出品は、先程書いたように簡単ですが、商品が売れた後の手続きも簡単です。
商品が売れたら、購入者の情報を確認して商品を発送する。
発送通知をクリックして、配送日時を記入して通知ボタンを押す。
と、ただこれだけで終了です。
集客の必要がない
Amazonへの月間訪問者は、パソコンから約1,000万人以上、スマホから約4,000万人以上の訪問者があると推計されています。
出品した商品を売るためには、集客が必要になりますが、Amazonのような某大な集客力を利用することで、自身で集客をする必要がなくなります。そのため集客はAmazonに任せ、商品選びなどに集中ができます。
Amazonが提供するFBAサービスが利用できる
出品した商品が注文されたら注文処理や梱包、配送まで自身でおこなう手間がかかります。
そのような場合には、Amazonが提供しているFBA(Fulfillment By Amazon)サービスを利用すれば、Amazonの倉庫に商品を送るだけで、その後の注文処理から配送、クレーム対応までAmazonがやってくれます。
FBAを利用することで、商品を出品する際に必要な作業が大幅に削減できるなどAmazonだから利用できるFBAサービスが利用できます。
Amazonマーケットプレイスに商品を出品するデメリット
Amazonマーケットプレイスは、出品者の手間を軽減してくれるなど、優れたサービスでメリットがたくさんあります。しかしその反対に、デメリットも少なからずあります。ここからは、Amazonマーケットプレイスのデメリットについてご紹介します。
各種手数料が掛かる
「Amazonマーケットプレイスでの出品準備」でもご紹介したとおり、Amazonに商品を出品する際には、各種手数料が掛かることがデメリットです。
しかし、自身でゼロから商品を出品することはできるのか。このように考えればほとんどの方ができないと答えるでしょう。Amazonの集客力と出品に必要なサービス提供を考えれば、各種手数料が掛かるのは、仕方ありません。
Amazonに限らず他の楽天などECサイトでも、出品する際には手数料が掛かるのが一般的です。手数料を払う引き換えに、Amazonのサービスが利用できると考えましょう。
価格競争が起きる可能性が高い
Amazonマーケットプレイスは、だれでも簡単に出品できることもあり、出品者の数も年々増加しています。そのため、同じ商品を出品するライバルも多くなり、価格競争が起きやすいです。
ライバルの多い商品の出品を避けることや少額な利益で多数出品するなど商品が売れ残らないために、ある程度の戦略が必要です。
リピーター戦略に向かない
Amazonマーケットプレイスで、小口出品アカウントを利用した場合には、リピーターを作ることが難しいことがデメリットです。
楽天市場などの「出店型」のECモールであれば、品揃えや独自のサービスなどを展開することができます。そのため、他との差別化がしやすく、さらにサービスが良ければ、購入者から「また同じ出店者から購入したい」と思って頂き、リピーターを作っていくことが可能です。
しかし小口出品は、「出品型」に属するため、独自のサービスを売りにするような「出店型」と違い、リピーターを増やしていく販売戦略に向いていません。独自のサービスを展開していきたい方は、大口出品アカウントで契約し、出店型でリピーターを増やすことが可能です。
しかし、Amazonマーケットプレイスは、Amazonが出店者として販売している商品が多いため、出店型としての認知度が低くなりがちです。そのためAmazonでは、リピーター戦略に向きません。
マーケットプレイスでよくある疑問
誰でも取り組みやすいAmazonマーケットプレイスですが、やっていくと疑問に思うことも多くあります。そこでここでは、Amazonマーケットプレイスを利用していくうえで、よくある疑問についてお答えしていきます。
購入者からマーケットプレイス保証を申請されたらどうなる?
届いた商品に不具合等があれば、購入者はAmazonマーケットプレイス保証を申請することができます。Amazonマーケット保証が申請されると、Amazonより取引状況の調査が行われます。
調査の結果、出品者に落ち度がある場合には、出品者のペイメントから購入金額の全額を購入者に返金する処置が行われます。また、出品者に落ち度がない場合は、申請は却下されるため返金の必要はありません。
しかし、マーケットプレイス保証が申請されると、出品者の評価が下がります。評価が下がると商品が売れづらくなったり、評価が下がり過ぎるとアカウント停止や閉鎖されることがあります。商品内容を偽ったりなど、マーケットプレイス保証を申請されないようにすることが大切です。
評価を上げるためには?
出品者の評価は、購入者の購買行動を促すために大きく影響するところです。評価を上げるためには、どうするのか。それは、商品や配送の品質を向上させることです。購入者の方に満足して貰えれば、カスタマーレビューで高評価を貰うことができ、出品者評価も上がっていきます。
Amazonのカスタマーレビューは、意図的に書くことや依頼は禁止されていますが、購入者の方に投稿をお願いすることは、問題ありません。そのため、Amazonには購入者へ「フォローメール」を送信する機能があり、購入のお礼と共にレビューの投稿をお願いすることができます。
評価の高いレビューは、出品者の評価を上げてくれます。評価を上げるためにフォローメール機能を活用し、多くの評価の高いレビューを獲得していくことがおすすめです。
「マーケットプレイスに出品する」ボタンが表示されない
出品したい商品の出品ボタンがない場合には、商品登録が必要になります。商品登録はセラーセントラルより登録ができます。手順は以下の通りです。
- 出品したい「商品のASIN」をメモ
- セラーセントラルにログインし、「商品登録」をクリック
- 検索フォームにメモした「商品のASIN」を入力
- 該当商品が表示され「出品する」より登録
商品登録が完了すると、出品ボタンが表示されるようになります。
領収書を発行したい
領収書が必要な場合には、購入者が注文履歴から印刷する必要があります。出品者側の発行手続きは、必要ありません。また、コンビニ払いや代金引換などの一部の決済は、各会社より領収書が発行されます。
注文後にキャンセルされた場合はどうなる?
注文のキャンセルは、出荷前と出荷後で対応が違います。商品出荷前であれば、注文者は注文履歴からワンクリックでキャンセルが可能です。そして商品の出荷後は、「返品リクエスト」より連絡が必要です。返品リクエスト確認後、返品・返金処理が行われます。
FBAを利用している場合には、Amazonが返品処理を代行して行ってくれます。出品者が注意しなければいけないことは、返品リクエストを受け取った際、48時間以内に返答しないとAmazonマーケットプレイス保証を申請されてしまい、出品者評価が落ちてしまうので、注意が必要です。
個人出店で注意しなければいけないことは?
Amazonマーケットプレイスは誰でも簡単にはじめることができるため、個人でも出店できます。しかし、注意しなければいけない点があります。
手数料を含んだ利益率の計算です。計算をしなければ、利益がマイナスになってしまうため注意が必要です。
また、仕入れる商品が利益の見込める商品なのか。出品しても「価格を下げなければ売れない」このようなことになれば、当初の予定販売価格から下げることになり、利益がマイナスになる可能性があります。
その他には、税金関連も注意しなければいけません。副業としてAmazonに出品する方は、年間20万以上の所得が見込まれる場合は、納税義務が発生します。そのため確定申告も忘れずに行う必要があります。さらにビジネスとして拡大し、売上を伸ばすなら、個人事業主の開業届けを出しましょう。
Amazonマーケットプレイスは初心者でも大丈夫?
Amazonマーケットプレイスの出品は簡単にできるため、初心者でも取り組めます。しかし近年では、参入者の増加により競争が激しい状況のため、ある程度の知識や戦略が必要になります。
不安がある方は、Amazon以外のネットショップでの開業方法を検討してみましょう。どのサービスを選んでいいか悩んでいる方は、ECサイト構築サービスMakeShop(メイクショップ)がおすすめです。
10年連続ショップ売上高No.1の売れるサービスで、出店サポートも強化しており、15日無料体験からアドバイザーに無料相談も可能です。初心者の方のサポートをしてくれるため、まずはサポートを受けながら始めてみるのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自宅に何か不用品があったら、そのまま眠らせておいても邪魔になるだけです。
Amazonマーケットプレイスを利用すれば、手軽で簡単に個人でも販売できます。
最初は、難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単です。
皆さんも試しに小口出品から始めてみるのもいいのではないでしょうか。