OEMを生産して販売することは初心者でもできます。中国輸入の初心者の人の中にもOEMで商品を生産して市場を独占状態にしたいと思っている方もいるでしょう。
実際に中国輸入でOEM商品を販売している人は多く見られます。しかし、OEMはメリットだけでなくデメリットも存在するのです。
デメリットをきちんと知っておくことが、リスクを回避することにもなります。
ここでは、中国輸入でOEMを利用する場合の方法やメリットとデメリットを解説していきたいと思います。
OEMの意味とは
中国輸入にはOEMがつきものですが、本当の意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。
「OEMでオリジナル商品を生産して市場を独占化」
「OEM生産はリスクがあるのでちょっと……」
などと、巷ではさまざまな情報が飛び交っています。
OEMとは何なのかでしょうか?
OEMとは製造委託すること
OEMの正式名称は、Original Equipment Manufacturer(オリジナル エクイップメント マニュファクチュアラー)です。
意味は、発注元商品の製造会社。
具体的には、自分が生産したい商品を工場に依頼して製作してもらうことです。
あくまでも自分は商品アイデアを提案するだけで、後は工場に一任して商品を作ってもらう方法です。
そのため、自分に製作技術がなくても独自の商品を作ることが可能になります。
自分のオリジナルブランドですね。
このシステムで製造を請け負う会社を、OEMメーカーと呼びます。
アパレルを例に、オリジナルブランドの製造・販売方法を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
OEMの由来
OEMはアメリカのコンピュータ関連企業であるIBMの社内用語が由来とされています。1950年代、IBM社のシステムの一部に他社製の部品が用いられていたことから、IBM社製のものと区別するためにOEMという造語が造られました。
コンピュータや電子部品業界から始まった下請け製造の一部ですが、その後様々な形態に発展していきます。多様化したOEMは自動車・家電製品・衣服など、他業界にも発展・浸透していきました。
OEMとODMは委託工程が違う
OEMとODMは似ていますが、似て非なるものです。
OEM:製造から委託
設計と開発を自分でして、製造のみ依頼する。
ODM:設計・開発から委託
アイデアを話して商品化できれば、設計から開発まで全て依頼する。
つまり、委託する工程が違うということ。
通常はOEMが主流で使われています。
OEM契約とライセンス契約は所有権の帰属先が違う
OEM契約は、委託者(販売元)が自社製品の製造を他社(受託者)に依頼する契約のことです。製品の所有権は委託者にあります。
ライセンス契約は、保有する商標や特許など知的財産の使用や利用を他社に許諾する契約のことです。知的財産の保有者をライセンサー、知的財産の使用・利用を許諾された者をライセンシーといいます。
ライセンシーはライセンス料をライセンサーに支払い、契約に基づいてブランドイメージに沿った商品を自社製品として製造、販売することになります。ライセンスを提供する側のライセンサーは、ブランドが拡散されることによって利益が見込めます。
OEM契約とライセンス契約は、製品の所有権が委託者か受託者のどちらにあるかという点が大きく異なります。
OEMとプライベートブランドは実質的には同じ
プライベートブランドとは、商品の製造のみを他社に依頼し、小売・卸売業者が商品の企画販売をするブランドのことです。最近では、自社工場や製造を依頼した先と共同開発するなど、色々な方法があります。
OEMとプライベートブランドは実質的には同じですが、小売・卸売などの流通業者の商品がプライベートブランドと呼ばれることが多くなっています。
EMSは製造だけではない
OEMは「オリジナル商品の製造業者」の名の通り、他社の商品を代わりに製造する形態です。
EMSとは、electronics manufacturing serviceを略したもので、電子機器の製造やサービスを請け負う企業のことです。
OEMが製造だけを行うのに対して、EMSは他社のオリジナル商品の製造・新商品の企画・設計・部品調達・配送といった流通過程なども一手に引き受けるサービスです。
OEMは家電や食品など様々な分野で使用されていますが、EMSは主に電子機器業界で使用されています。
有名企業でのOEM導入例
OEMが導入されているのは、なにも中国輸入だけではありません。
国内の有名企業でも多く導入され、成果を上げています。
こちらでは、具体的な活用例を紹介していきます。
・自動車
自動車業界には多数のOEMの車種があり、軽自動車で特に多く見られます。
スズキのメジャー車種「ワゴンR」は、OEMモデルでマツダが「フレア」という車種を生産販売しました。
OEMを活用することで生産、開発するコスト削減が可能になり、他社と関わることで販売ルートが拡大して販売台数が増加。
また、ロイヤリティも獲得できるなどのメリットがあります。
・携帯電話
Appleは、iPhoneやiPadなどの商品を販売しています。
しかし、商品製造はAppleがしているわけではなく、他社に委託しているのです。
Appleの商品製造業者として有名メーカーに台湾に本店を持つFoxconn(フォックスコン)があります。
Foxconnは電子機器受託製造業者として世界最大手のエレクトロニクスメーカーで、Apple以外の複数の有名企業とも取引があります。
・化粧品
化粧品も多数のOEM会社が存在します。
大手企業の中にはOEM事業展開しているメーカーもあります。
化粧品メーカーで大手企業のカネボウはカネボウコスミリオン株式会社を、同じくポーラは株式会社エクスプレステージとしてOEM事業展開を行っています。
石鹸を例に化粧品のOEMについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:海外から石鹸を輸入・販売する際の注意点!石鹸を輸入・販売するには許可がいる!?
・コンビニエンスストア
コンビニエンスストア商品では販売会社と製造会社が違うことが多々あります。
これらもOEMです。
たとえば、わらべや日洋ホールディングス株式会社は多くのコンビニエンス商品を受託製造していますが、主要取引先はセブンイレブンで全国に25のセブンイレブン専用工場を所有。
セブンイレブン21085店のうち17000店以上にOEM商品を納品しています。(2021.2月時点)
業界別OEM生産の商品例5選
ここでは、5つの業界のOEM生産の商品をご紹介します。
1.自動車
自動車業界では、OEM生産は主流となっています。異なる自動車メーカーが同型の部品等を共有し、別ブランドとして販売する形式です。開発コストの削減や、同型の車体でもブランドイメージに沿ったデザインにすることでアピール力を高めることができます。
例えば、スズキ「ソリオ」をベース車としたOEM車は、三菱「デリカD:2」です。
違うメーカー同士で供給しあって販売されている車や、共同開発車なども販売されています。
2.アパレル
アパレル業界でもOEMは盛んに行われています。アパレル商品は国内・国外問わずOEM商品が非常に多く見られます。制作から納品までをパターン化したりしたり、海外で生産することでかなりコストを抑えることができます。
例えばユニクロの商品は、ほとんど全ての商品が中国などの工場に委託されています。
アパレル業界でもOEMメーカーは欠かせない存在です。
3.化粧品
化粧品業界でもOEMは活用されています。化粧品のOEMは少数ロットから大量生産まで対応できることが多く、限定品や小ロット販売、規模の小さな会社でも企画・販売が可能です。
例としてカネボウでは、「カネボウコスミリオン」の社名でOEM事業の展開を行っています。
4.携帯電話
携帯電話では、Appleが販売している「iphone」はOEM生産されています。代表的なOEM企業としては台湾のFoxconn社です。世界最大級のOEM系電子機器メーカーとして知られ、Apple以外の企業のOEM生産も請け負っています。
5.家電
家電業界でもOEM生産が行われています。部品のコストが抑えられ、生産された製品を安く販売できるというメリットがあります。
例えば
- amadanaの扇風機はツインバードのOEM生産
- ダイキンのガスヒートポンプエアコン室外機はアイシンのOEM生産
などが挙げられます。
OEM委託の流れ
OEM委託する際の、打ち合わせから納品までの流れについてご紹介します。委託の流れを知っておくと、スムーズに進めることができます。ネットショップ開設など、OEM委託を検討している方は参考にしてください。
- 打ち合わせ・見積もり
- サンプル製作・チェック
- OEMメーカーと製造工場との打ち合わせ
- 契約・発注・生産
- 検品・品質管理
- 納品
1.打ち合わせ・見積もり
商品制作に向けて打ち合わせをし、見積もりを依頼します。限られた時間の中での打ち合わせで適切な提案が出来る様に、以下について明確にしておきましょう。
- 要望やイメージ
- サンプル製作にかかる日数
- 製品の仕様
- 希望する納期
- 製造ロット数
- コスト等
- アフターフォローの有無
2.サンプル製作・チェック
打ち合わせ後、サンプル製作に入ってもらい、届いた製品をチェックします。製品の仕様が確定するまで、繰り返し調整します。
3.OEMメーカーと製造工場との打ち合わせ
OEMメーカーと製造工場とで打ち合わせをします。事前に打ち合わせた内容や仕様から、コスト・納期・品質・ロット数などについて確認をおこないます。
4.契約・発注・生産
サンプルが確定し製造工場との打ち合わせが完了したら、契約・発注・生産へと進みます。単価や品質や納期などの合意がOEMメーカーの管理のもと進められます。
5.検品・品質管理
製品が出来上がると検品・品質のチェックが行われます。仕様の通りか、不備や傷がないか、ロット数に誤りはないかなど、細かくチェックしていきます。
6.納品
検品が終わると納品です。納期に間に合うように発送されます。
納品後はいよいよ販売です。
中国輸入のOEMで失敗しがちな理由とは
中国輸入でもOEMが活用されています。
ライバルと差別化して商品をより多く販売することが目的ですが、大半は失敗しています。
それは、OEMの商品の特性に気づかずに、普通の商品と同じように出店しているからです。
OEM商品は知名度がない
それがどんな商品かユーザーは知らないのです。
知らない商品を普通に出品しても、ユーザーは飛びつきません。
その点に注意を払わない人が多いです。
知名度がないという盲点に気づかないと、知名度のある一般商品と同じように出品して、失敗することになります。
中国輸入はAmazonやヤフオクでの出店になると思いますが、OEMで勝負する場合、価格で勝負するか他の方法で集客する必要があります。
集客は計画的に行うものですが、中国輸入の場合は下記の3点がポイントになってきます。
- ライバルのマネをする
- 商品の差別化をはかる
- 商品に付加価値をつける
次項では、この3点をそれぞれ見ていきます。
1.ライバルのマネをする
世の中の商品は別の商品を参考に開発されていることが大半です。
「成功したかったら、成功者のマネをしよう」
こんなフレーズがありますが、売れているライバルのマネをすることは大切です。
マネ=価格競争という縮図がありますが、OEMの場合、手順で差別化することができるので大丈夫。
売れているライバルが扱っている商品を参考にすることが、OEMで成功するコツです。
2.商品の差別化を図る
そっくりマネをしては、先行販売しているライバルが断然有利です。
したがって、商品に差異をつける必要があります。
画像、商品ロゴ、材質、デザイン、商品説明書など、どこを変更して差別化するのかが重要になってきます。
なんとなく変更しただけでは模造品にしか見えませんから、よく考えましょう。
自分ひとりで考えずにセンスのいい人に相談するのも方法です。
ライバルの商品よりも確実に良いものに仕上げる必要があります。
3.商品に付加価値をつける
物販は見込み客がいて初めて成立するビジネスです。
商品のグレードよりも、ユーザーが求める商品を作ることが売れるコツになってきます。
OEMでマネする商品が決まっても、その商品よりも多く販売するにはさらなる付加価値が必要です。
たとえば、マネする商品がサングラスであれば防水効果やUVカット効果をつけるなどの工夫をすれば、付加価値がついて差別化できます。
そうすれば、付加価値に惹かれるユーザーを新たな見込み客にすることができます。
注意すべき点は付加価値をつけることであり、加工することで別の商品にすることではない点です。
半袖のワンピースを長袖にするのは、別の商品にすることです。
これは付加価値とは違います。
その他の付加価値の付け方をもっと知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:【超重要】Amazon出品で利益を最大化するための価格設定のコツと考え方
中国輸入OEMの5つのメリット
中国輸入(OEM)のメリットは5つあります。
- 独占して出店できる
- 低価格で仕入れることが可能
- ブランド化できる
- 設備投資・開発費用がかからない
- 商品販売・新商品開発に専念できる
それでは、具体的に見ていきましょう。
1.独占して出店できる
OEMなら市場を独占化することも可能です。
この点が最大のメリットですね。
一般商品と違いヤフオクやAmazonで相乗りされる、商品ページが争奪戦になることもありません。
商品の選定さえ間違えなければ、収支も安定する可能性が高いです。
2.低価格で仕入れることが可能
OEM生産の場合、商品ロット数が必要になってきます。
それゆえ商品単価は安くなりますが、通常ロット数が500以上とかなり多いことが多く、単価が安くてもトータル的にかなりのコスト高になりがちです。
経験の少ない初心者のうちは、在庫率やキャッシュフローが悪くなる可能性があります。そのため、資金には余裕を持ちたいところ。
この部分をクリアできると、粗利益率が確保しやすくなります。
3.ブランド化できる
OEMで生産した商品が自分のブランドとして認められれば、新商品を作る場合でも強気になれます。
また、業者に商品を卸すことも可能になるのです。
中国サイトで仕入れる商品をそのまま販売していては、差別化が難しく限界がでてきます。
安定した収入を獲得するためにも、OEMは必要です。
4.設備投資・開発費用がかからない
OEMなら自社工場・自社製品など生産能力の不足をカバーすることが出来るため、設備投資や開発費用などの初期費用がかかりません。
自動車業界のOEMでは、違うメーカー同士で供給しあって販売されている車や共同開発車などがあります。製造コストを抑え効率的に製造ラインを回すことができます。
5.商品販売・新商品開発に専念できる
OEMで商品の生産を他社に委託することで、商品の販売や新商品の開発に時間や予算を当てることができます。
商品販売には市場のニーズを素早く反映させ、顧客に届けることが重要です。貴重な時間をプロモーション・マーケティングなどに活かしましょう。
中国輸入のデメリットは4つ
ここでは中国輸入ビジネスで稼ぐための4つのデメリットを見ていきましょう。
メリットとデメリットはどんなビジネスにもつきものです。
ライバルに差別化をはかるためにも、デメリットをちゃんと理解しておくことです。
そうしなければ、利益を得ることはできません。
1.在庫を抱えることになる
1つめのデメリットは、在庫を抱えることになる点です。
物販ビジネスには在庫がつきもの。
在庫というイメージは、売れ残り商品がどんどん蓄積されていくことではないでしょうか。
まず、最初にお話しておきますが在庫をリスクと考え、どうしても抵抗がある人には物販ビジネスは向かないと言えるでしょう。
一見、デメリットに見える在庫ですが、中国輸入ビジネスでは商品到着まで約2週間必要です。
せっかくユーザーが購入してくれても無在庫で取り寄せに時間がかかれば、その間にキャンセルされる可能性がでてきます。
単価の安い中国商品は数多く販売しないと儲けがありません。
1日数百個単位で販売するためにはFBAを活用する必要がでてくるでしょう。
FBAは自分の代わりに梱包や発送を代行してくれるシステムですが、利用する条件として在庫を持つことが必要です。
FBAを利用して販売すると、Amazonでのカート取得率も上がります。
さらに、FBAマルチチャネルを利用すれば、Amazonの倉庫に在庫を置きヤフオクと楽天での同時販売も並行して行うことが可能です。
梱包と発送はAmazonが請け負ってくれます。
また、自己配送よりも販売ルートを拡大していくことにもつながっていきます。
中国輸入ビジネスは、商品単価が安いので長期間売れ残ることはあまりありません。
また、在庫を抱えても仕入れ単価が安いため損害は少なくて済みます。
2.日本と中国の文化の違い
同じアジアでも文化の違いからか、中国は日本と違い、ビジネスに関していい加減な部分があります。
商品を中国から仕入れる際にも、輸入代行業者に検品をしてもらっているにも関わらず、不良品がでます。
中国で仕入れた商品は、Amazonに出品する人が多いと思います。
私の場合、不良品が見つかったときはAmazonの出品を停止してメルカリやヤフオクで価格を安くして販売しています。
Amazonの場合、商品説明書を確認していないと低評価につながるため、このような対策が必要になります。
不良品の他にも色違いなどがありますが、この場合は、Amazonでページをリニューアルして販売しています。
色違いの商品が思いの外売れることもあるので、品質に問題がなければ気にしなくてよいでしょう。
3.中国の休日を頭に入れておく
日本や西洋のほとんどの国では、グレゴリオ暦を起用しています。
しかし、中国は現在でも旧暦を起用しているので、日本と毎年祝日が違ってきます。
毎年、1~2月にある中国の旧正月は特に注意が必要です。
この期間は店舗と配送業者が稼働しないため、商品を仕入れることも日本に配送することも難しいでしょう。
中国の祝日も同様です。
この業者が休む時期は普段よりも多めに商品を仕入れておきましょう。
ライバルが在庫切れになっていることが多いため、普段よりも多くの商品を売りさばくことが可能になります。
4.納品されるまで時間がかかる
OEMの生産を依頼すると、工場では通常生産の合間に組み込まれることになります。そのため、通常よりも納期が長くなってしまうことがデメリットになります。
生産を依頼した商品が技術が必要だったり手間がかかる上、予算や数量が少なければ、引き受けてくれる工場を見つけるのは難しくなります。
品質の良い商品を製造してもらうためにも、工場探しは重要になります。予算などは抑えすぎないようにしましょう。
中国輸入でOEMするメリットとやり方
中国輸入で商品をOEMする。
自身のブランド商品を販売できれば、相乗りされず独占販売でき、価格も自由に設定できます。
OEMをまったくの初心者が企画から販売まで手掛けるのは難しいですが、OEM商品の作り方にいろいろあります。初心者でも比較的に活用できる方法も存在するのです。
OEMのメリットを最大限に活用できれば、1商品だけで月に数十万円相当の利益が見込めます。
Amazonで普通の商品を出品しているだけでは、相乗り販売があり価格競争が起きてしまうため、OEMのように大きく利益を確保することは難しいと言えるでしょう。
説明書をつけることで独占販売が可能になる
中国輸入商品に日本語の説明書をつけることも売上を伸ばすコツです。
通常の中国商品には、日本語の説明書は添付されていません。
一般的には中国語や英語の説明書なので、読めない人も多いでしょう。
商品によっては説明書を読まないと不安になることもあります。
そういう点から日本語の説明書をつけることはOEMにはなりませんが、商品売上を伸ばすことにつながります。
しっかりとOEMするには、商品に付加価値をつけた上で、説明書が必要です。
たとえば、ガラス製のチェスセット。
こちらは中国商品でOEMとして紹介されていますが、説明書がついています。
説明書は商品説明ではなく、チェスのルールを解説したものなので、OEMとは言い切れません。
それでも、相乗りを防止する効果はあり、市場を独占化していました。
このようにすれば、Amazonでは独占販売が可能なのです。
ただし、ガラス製品は輸送中に破損するリスクもあるので商品としては避けたほうがいいでしょう。
日本語説明書を作る
日本語の説明書の有無が売れるかどうかの分かれ道になることもあります。日本語の説明書は自分で作ってみましょう。簡単なものなら翻訳しなくても自分で作ることができます。
英語や中国語の翻訳が必要となった場合、翻訳ツールを利用したり翻訳を依頼する方法もあります。
地道な作業ですが販売に繋げるためにも作ってみましょう。
セット販売する
次は、中国の輸入商品を複数まとめてセットにしてオリジナル商品として出品する方法です。
この方法は、既製品をまとめてセットにするだけなのでOEM商品とは言えませんが、市場を独占できるだけの効果はあります。
同じ複数の商品を探して仕入れから販売まで行うのは、とても労力を使います。そのため、相乗り防止対策としては効果があるのです。
たとえば、複数の商品のうち1点だけオリジナル商品として製作して商品にセットすれば、完全にOEM化されていなくても、相乗り防止にはなります。
複数の出品で使用できそうなものなら、使い回しができるので効率的です。
また、商品に化粧箱や化粧袋を製作して添付する方法も効果的です。
仕入れた商品にタグやロゴをつけてOEMする
独自の商品をアピールするときに一番わかりやすいのが、独自のロゴを商品につけることです。
有名メーカーの商品かどうか確認するのに、その会社のロゴを確認しませんか?
それほどロゴは、商品をアピールするときに効果を発揮します。
商品にロゴを入れることでOEM商品として販売することができるのです。
ロゴを入れる方法も、商品にスタンプする方法、印字してもらう方法があります。
印字はコストがかからず、仕入れた商品に自分のロゴを入れるだけでOEM商品として出品できるので手軽です。
しかし、Amazonではロゴに関する以下の規約があります。
“ノーブランド品に対し、不適切に商標を付して商品画像に掲載する行為、及び、ブランドとの不適切な関連付けの言葉を商品ページに含める行為:出品者が保有している商標を、恒久的でない方法(例:シール、ラベル、タグ等を貼付する等)でノーブランド品に付して商品画像を掲載することは原則禁止されております。
また、ノーブランド品(シールの貼付等恒久的でない方法で商標が付されたものも含む。)の商品ページにおいて、出品者が保有している商標に言及すること(商品タイトルに商標を付すことを含む。)は禁止されております。
Amazon.co.jpは、本規約に抵触する商品、商品ページ、又は商品画像を削除又は修正する権利を留保します。”
引用元:出品者の禁止活動および行為
要約すると、「簡単にとれるロゴはロゴして認めませんよ」ということです。
上述したスタンプなどは、とれやすいと判断されて規約違反になる可能性があるので注意したいですね。
たとえば、服にはタグでしっかりと縫いつけてあることが必要です。
すぐにはがれてしまうシールなどはダメということですね。
中国輸入のOEM商品をAmazonで販売する場合、規約を事前に確認しておき、規約違反にならないようにしましょう。
ロゴをもっと活用する方法を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:Amazon出品者ロゴを作成してライバルを出し抜く方法
専門性や知識を生かす
専門性や知識があれば、その知識を活かした説明書をつけたりするだけでオリジナル商品を販売することができます。
例えば、スマホの修理キットを販売するなら、説明書に修理方法を記載したり工具をセットにしてオリジナル商品にして販売すれば、他の商品と差別化ができライバルと差をつけて販売することができます。
OEMで独占販売する方法
ここでは、以下のような悩みをもつ人へのアドバイスを書いていきます。
- 相乗り商品に限界を感じている
- 既存品を仕入れるのではなく自分の商品を出品したい
この2点の問題をクリアするには、OEMで自分の商品を製作して販売していくことです。
しかし、多くの人がOEMで商品を作ることに失敗しています。
確かにオリジナル商品を製作すれば、相乗りされることなく市場を独占化できます。
この点はメリットです。
ただし、OEM商品は知名度がありません。
ユーザーは商品名さえ知らないのです。
ここで勘のいい人は気づくと思うのですが、通常の方法で出品していては集客できないのです。
OEM商品を販売していくには、OEMに合った集客方法が必要です。
プレイヤーがコントロールできるのはAmazonレビューだけ
口コミと言うと、アフリエイト、友人紹介、SNS、Amazonのレビューなどがあげられます。
しかし、Amazonでの物販を前提にした場合、プレイヤーが使えるのはAmazonのレビューだけです。
Vineを使うと商品サンプルを提供すればレビューを受け取ることは可能ですが、一部のメーカーとユーザーのみ対象です。
SEOで上位にランキングさせる
Amazonで商品を上位ランキングさせるには、SEOを実践しなくてはなりません。
AmazonもGoogleと同様、特定のキーワードを仕込むことで集客数が変わってきます。
キーワード検索により、表示されるページが1ページになったり、3ページになったりするのです。
上位にランキングさせるには、この特定キーワードを活用することが必要になります。
しかし、関連キーワードを使い全て上位ランキングさせるのは至難の業です。
あくまでも、達成できるのはベスト10にランキングされるような、特定のカテゴリーです。
集客できるキーワードは限られおり、ここの点が集客を難しくしている点です。
一時的に無関係なキーワードで上位表示できても、成約率が下がることで表示順位は下がります。
出品する商品がもし既製品なら、どういうキーワードで検索して購入されるか考えてみましょう。
これがOEMでも生きてくるのです。
単純に売れている商品をマネしても対抗できません。
同じ商品では売れた個数、レビュー数などが多い商品が上位ランキングされます。
先行販売しているプレイヤーが有利なのは、このためです。
目安としては、レビュー数が30以上の似た商品がある既製品のマネは行いません。
広告を活用、Vineを駆使することで上位ランキングをさせることも可能ですが、既存品と同じ商品を作ることはありません。
既存品を参考にしながらオリジナル商品を作り、それに合ったキーワードを設定する必要があります。
また、OEMはブランド作りとその工程自体を面白いと思えない人は向いていないと言えるでしょう。
物販ビジネスを1人で行うつもりなら、Amazonでの集客、web集客、商品開発のマーケティング、通関方法やロジスティクスなどを一通り学ぶ必要がありますが、これだけでも数年以上かかります。
税務や法務などの専門知識も含めると、数年では不可能かもしれません。そういう意味では、専門的分野はプロに任せることも必要になってきます。
あなたに必要なスキルは、集客方法とどんな商品が売れるのか。
この2つのみです。
この2つを業者に依頼するのか、自分で習得するのかはあなた次第です。
新商品を売るには広告は必須
次の集客方法は広告を利用することです。
広告の効果は抜群で、掲載したその日に商品を売ることも可能です。
一方、SEO効果には即効性がありません。
そのため、OEMで新商品をすぐに売るには広告が必要になってきます。
Amazonの広告はスポンサープロダクトになります。
本気で商品を販売したい人は、マニュアルターゲティングで販売しましょう。
オートターゲティングでは、購買に関係ないワードも表示するのでCVRが下がってしまいます。
どんなキーワードで出稿するかは、コンバージョンを意識するといいでしょう。
中国でOEM生産・発注するときに気をつける点
中国も習近平政権後、海外の景気低迷や経済引き締め政策の影響で二極化しています。
中国でも実力のある会社しか生き残れなくなってきています。
中国で商品を調達している日本人にとっても、取引がしやすい時代になりました。
中国でOEM商品を生産する場合、既製品にロゴ印刷をする簡単な加工が多い中、品質と納期管理には苦戦している人が多いのが現状です。
次項では、中国でOEM生産発注をするときの注意点を見ていきましょう。
ちゃんと対応してくれる工場や卸業者を選ぶ
納期や品質管理に悩みたくないのであれば、その工場の受注先を確認しましょう。
アメリカ、中東、アフリカを顧客にしている工場は候補から外します。
日本やヨーロッパから主に受注している業者や工場を選びます。
日本人向けの商品品質やオーダー数を確保するには、日本かヨーロッパの仕事を主に手掛けている工場であることが必要です。
中東とアフリカは、注文数の規模が違いますし、アメリカは品質がよくありません。
数量が多い場合は工場とやり取りし、少なくて種類が多い場合は卸業者経由で依頼したほうがスムーズです。
卸業者は工場を使い分けて発注をしているため、工場により金型サイズが異なっていることも把握しています。
また、コスト的に1ヵ所の工場に依頼するのか複数に分けて依頼したほうがいいのかを見極めてくれます。
ただし、誠実に対応してくれる業者を探すことがとても大切になってきます。
担当者の人間性を見極める
思った通りの商品を作るには、担当者がとても重要になってきます。
理想としては、賢く、臨機応変に対応でき、責任感のある人です。
中国は国が広く、人口も多い国。人間性も多様性に富んでいます。
日本人とは感性や捉え方が違うので、理解してもらうには人柄と理解力が大切になってきます。
最初の打ち合わせが肝心
中国に商品を依頼する場合、うまく内容が伝わっていないと、まったく違う商品が完成してしまうことがあります。
中国人と日本人では感性が違うことが大きな原因として考えられます。
「これくらい」「あれくらい」などのあいまいな表現は避けて、具体的に説明を行うことが行き違いを防ぐコツです。
具体的には、イラスト化する、数値化することが必要です。
中国輸入OEMに代行業者を使う
OEM商品を一から販売まで個人の力で行うのは難しいと感じる人も多いです。
まず中国語で現地の工場と交渉しなければなりません。
中国語で細かい仕様を説明したり、トラブルの際の対応などで大きな労力を使います。
ようやくOEM商品を作っても、その商品のリサーチが充分でなければ市場に需要がなく売れませんし、販売方法を間違ってもなかなか売れずに在庫を抱えてしまうことになります。
そこで頼りになるのがOEMのサポートをしてくれる代行業者です。
中国輸入OEM代行業者のお勧めはイーウーパスポート
中国輸入ビジネスをするなら代行業者は必須です。
しかし悪質な業者も多いので、代行業者を選ぶ際には本当に信頼できる業者を選ばなければなりません。
今回は信頼できる代行業者としてイーウーパスポートを紹介します。
下記はイーウーパスポートのサービスの一部です。
- OEMのサポートが標準サービスに組み込まれている
- 日本人スタッフが常駐、発注もトラブル時の対応も全て日本語可能
- 品質に不安のある中国製品の検品を日本基準で
- Amazonへの直送が可能
- OEM商品の販売方法のアドバイスも
手厚いサポートでOEMでのオリジナル商品の制作から販売までを一貫してサポートしてくれるので、OEMを依頼する代行業者としてピッタリです。
輸入ビジネスでは何かとトラブルも起こりやすいですが、100%日本語で対応してくれるというのも安心して使うことが出来る要素です。
中国輸入で稼ぐ方法を無料のメール講座で配信
さらに中国輸入で稼ぐための方法を全7回の無料メール講座で詳しく読むことができます。
OEMをこれから始めようと考えているなら、売れる商品のリサーチ方法や出品方法のテクニックなど役に立つ情報が手に入りますよ。
中国輸入で稼ぐにはOEMが必須
すでに現状がそうなりつつありますが、今後、Amazonで中国輸入ビジネスを行う場合、OEM化することが大前提になってくるでしょう。
OEM商品は他のライバル相乗りされることもなく、価格競争もありません。
売上を伸ばすには実に有効な方法ですが、工場に依頼するため商品のロット数も多く、コストがかかります。商品を選び間違えれば在庫リスクも高くなります。
売れる商品を見極めて、効果的な集客方法が大切です。
自分の得意なカテゴリーを確立するのも、一つの必勝法です。
また、OEM商品は中国だけでなく韓国やタイで製作することもできますし、ここで紹介した方法の他にもやり方はいろいろあります。
OEMは自分のオリジナル商品を開発できる楽しさがあります。
難しく考えず、ぜひ楽しんで挑戦してみてください。