出品するならAmazon?ヤフオク?どちらが有利か徹底解説!

モノを転売して利益を得る副業を始めた時に、どこで売ればいいのか、というのが最初の課題になるところです。

日本では、だれでも簡単に参入できるネット市場に、Amazonヤフオクがありますが、どちらの方がより簡単にモノを売ることができて、同じ値段のものを出品したときにより多く稼ぐことができるのでしょうか。

Amazonとヤフオクでは、それぞれメリットとデメリットがあります。この記事では、Amazonとヤフオクの違いについて、メリットデメリットもお伝えしながらご紹介していきたいと思います。

目次

Amazonとヤフオクは手数料が違う!出品手数料について徹底解説!

Amazonでもヤフオクでも、何かモノを売るために出品すると、必ず出品手数料というのを支払う必要があります。同じ値段のものを見るのであれば、今手数料が安いほうがいいに決まっていますが、Amazonとヤフオクではどのくらい違うのでしょうか。

手数料については、Amazonではポイントは2つ、ヤフオクでは1つ、それぞれ抑えておけば大丈夫です。それではそれぞれの違いについて具体的に見ていきましょう。

【Amazon vs. ヤフオク】Amazonの手数料について

まずはAmazonの手数料について見ていきましょう。 Amazonのマーケットプレイスで販売をした場合には、 2種類の販売手数料がかかっています。この計算が少し面倒くさいのですが、頑張って計算しましょう。

Amazonで成約した場合に必要になる手数料には、カテゴリー成約料と販売手数料があります。

カテゴリー成約料というのは、Amazonが指定したカテゴリーの商品を出品する場合に必要になる成約料ですね


Amazon出品サービスの手数料
販売手数料というのは、6%から15%の間で、出品しているカテゴリーごとに割合が決まっていて、商品価格の一定の割合が請求されます。

参考:Amazon出品サービスの手数料

45%というカテゴリーもありますが、こちらはAmazonデバイス用アクセサリのみで、転売はほとんどしないものなので、無視して大丈夫です。

このほかに、 Amazonに小口出品をしている場合には、1件成約ごとに100円の基本成約料が、大口出品している場合には、1件ごとの基本成約料は無いものの、月額4900円の月間登録料が必要になります。

【Amazon vs. ヤフオク】ヤフオクの手数料について

次にヤフオクの手数料について見ていきましょう。

ヤフオクに出品するためには、まずは月額税込508円を支払ってYahoo!プレミアムに登録する必要があります。最近ではYahoo!プレミアムに入らなくても出品できるようになりましたが、落札されるたびに取られる手数料が高くなるので、本格的に副業として行うのであれば必ず月額508円は支払うようにしましょう。

その上で、ヤフオクの落札されるたびに必要になる手数料というのは、計算がとても簡単です。ヤフオクではプレミアム会員は落札金額の8.8%が、会員以外は10%が、手数料として必要になります。 Amazonのようにカテゴリによって変化することはないので計算は簡単です。

次の画像のように、出品するだけで手数料がとられてしまうカテゴリーもありますが、いったい誰がどこから用意するのか?!と思ってしまうようなものばかりです。今回は私たちが考える必要がないものです。


ヤフオク!ヘルプ「出品者にかかる利用料」

【Amazon vs. ヤフオク】Amazonとヤフオクの手数料の違いをまとめると?

Amazonとヤフオクの手数料の違いをまとめると次のようになります。

・ヤフオクは一部例外を除いてすべて落札金額の8.8%の手数料が必要になる。
・Amazonは6%から45%の販売手数料と、カテゴリー成約料、基本成約料もしくは月間登録料が必要になる。

Amazonとヤフオク!商品別手数料徹底比較!!

前の方では、Amazonとヤフオクの手数料の違いについて見てきました。
実際に、どのようなモノを同じ値段で売ったときに、手数料にどのくらいの違いが出てくるものなのでしょうか。

ここからは、商品であることにシュミレーションしてみます。

【Amazon vs. ヤフオク】パソコンを売った場合の手数料について

まずは、パソコンを売った場合の手数料の違いについて見ていきましょう。

仮に2万円でパソコンを売ったとします。

ヤフオクは8.8%の手数料なので、1760円の手数料が必要となります。
20000円-1728円=18272円の利益が手元に残ります。送料無料としている場合には、そこからさらに送料が必要になります。

Amazonではどのようになるでしょうか。
Amazonのパソコンの販売手数料は8%なので、1600円の手数料が必要となります。

その他に小口出品であれば100円の成約基本料が、大口出品であれば全ての出品を合わせた月額4900円の登録料がかかります。仮に今回は小口出品だとしましょう。
1600円+100円=1700円

パソコンはカテゴリー成約料は必要ないので考えなくてもいいです。

実際の利益は次のようになります。
20000円-1760円=18240円

FBA出品をしていたり、送料無料設定にしている場合には、そこからさらに送料などがひかれます。

商品価格と手数料の関係だけ見ればAmazonの方が若干お得に見えますが、その差は微々たるものです。

【Amazon vs. ヤフオク】カメラを売った場合の手数料について

次に2万円のカメラ(パソコン・周辺機器)を販売した場合の手数料について見ていきましょう。

ヤフオクは何を売っても販売手数料8.8%は変わらないので、値段が同じものであればカテゴリーが違っても1760円の手数料にかわりはありません。

パソコンと同じ18240円が手元に残ります。

次にAmazonマーケットプレイスで小口で販売した場合にはどのようになるでしょうか。
Amazonではカメラ(パソコン・周辺機器)の販売手数料は8%になっています。カテゴリー成約料は必要ありません。小口出品であれば100円の基本成約料が必要になりますので、手数料は次のようになります。

20000円×8%+100円=1700円

利益は次の通りです。
20000-1700円=18300円

基本成約料は大口出品にして、 1ヶ月間の販売点数を増やせば増やすほど、商品の1件当たりで換算する金額が小さくなっていきますので、こちらもヤフオクとはあまり差がないと言えそうです。

【Amazon vs. ヤフオク】本を売った場合の手数料について

次に、1000円でを売った場合の手数料について比較をしてみましょう。

ヤフオクは本を売っても8.8%の手数料には変わりがないので、手数料は次の通りになります。
1000円×0.088=88円
手元に残る利益は次の通りです。
1000円-88円=912

Amazonの場合には、15%の販売手数料のほかに、80円のカテゴリー手数料が必要になります。また、小口出品の場合には100円の基本成約料も必要です。
手数料は次の通りになります。
1000円×0.15+80円+100円=330円
手元に残る利益は次の通りです。
1000-330=670円

手数料だけで3倍以上の差がついてしまいました。1冊や2冊であれば大きな差ではありませんが、冊数が多くなってきたら、かなりの差になる事は言う迄もありません。

ヤフオクで落札されてもAmazonから出品できる!

ヤフオク関連の掲示板などを見ていると、ヤフオクで落札したはずの商品が、なぜかAmazonから届いたという人がいます。中には、グレーな手法を使って、そのような方法を使っている人もいるにはいるのは事実です。

しかし、真っ当なビジネスをAmazonやヤフオクでしている販売者が、実は、AmazonのFBAの仕組みを使って、Amazonで販売している商品をFBA倉庫からヤフオクの落札者へ発送することもできるのです。

いったいどういうことなのか、詳しくご説明します。

【ヤフオクにAmazonから発送】FBAマルチチャネルサービスとは?

AmazonのFBA倉庫からヤフオクの落札者へ商品を発送することができるサービスのことを、FBAマルチチャネルサービスといいます。

AmazonのFBA倉庫に納品している商品を、Amazonの購入者以外の指定した住所へも配送してくれるというサービスです。

Amazonに出品してFBAを利用している人は、Amazonだけではなくて、ヤフオクやヤフーショッピングや楽天などにも活用することができます。ネット通販を運営していると、発送の手間がかかるのが大きな悩みでしたが、こちらの仕組みを活用すれば、発送の手間をFBA倉庫に代行してもらえる上に、販路を広く広げることに集中できるのもいいですね!

【ヤフオクにAmazonから発送】FBAマルチチャネルサービスを利用した発送方法について

具体的に、 FBAマルチチャネルサービスを使った発送方法についてご説明します。まずはAmazonのセラーセントラルにサインインしてください。

画面の上のほうにあるメニュータブから在庫か注文を選択します。

在庫を選択した場合には、全在庫の管理を選択し、在庫管理画面でAmazonマルチチャネルで発送したい商品に行いましょう。「選択中の〇商品を一括変更」を押して、「FBAマルチチャネルサービス依頼内容を新規作成」を選択します。

注文を選択した場合は、マルチチャネルサービス注文の作成で発送したい商品を入れて、必要事項を記入します。

ヤフオクで落札された商品の場合には、落札者のメールアドレスはわかりませんので、「顧客のEメールアドレス」には自分のメールアドレスを入力しておきます。

発送されるとAmazonから入力したメルアドに発送通知が送られてきます。 落札者へ追跡番号を伝える必要がある場合には、そのメールに記載されている配送業者と伝票番号を伝えましょう。

中央のコメントは編集することが可能です。必要があれば記入しましょう。

商品の発送についてですが、代引きやお急ぎ便、日時指定など必要があれば設定します。

内容を確認してから「内容確定」を押すと、FBAマルチチャネルでの発送の依頼が完了します。

【ヤフオクにAmazonから発送】納品書の出品者情報も変更できる!

Amazonでの店名と、ヤフオクでの出品者名が違う場合、自分が落札した落札者と違う名前のお店の名前でAmazonから商品が届くと、落札者の中には、まるで詐欺にでもあったかのような疑心暗鬼になってしまう人もいます。

そんなことを避けるために、FBAマルチチャネルサービスでは商品の納品書に記載する出品者情報を変更することもできます。

徹底する方法は次の通りです。

セラーセントラルの設定からFBA設定を押します。

「マルチチャネルサービスの設定」という項目があるのでそちらに入り編集をクリックします。

こちらの出品者名のところで納品書に記載する名前を編集することができます。また、フリーコメントも編集できるので、必要があれば編集しましょう。

【ヤフオク vs. Amazon】結局その違いとは?!

主にここまでは、ヤフオクとAmazonの手数料の違いについて見てきました。商品によっては、ヤフオクに軍配が上がることが多くなりそうですね。

しかし、手数料が少ないからといって、ヤフオクの方が儲かるとは限りません。ヤフオクとAmazonには大きな違いがほかにもあるのです。

ここからはヤフオクとAmazonのそれぞれのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

出品・入金手続きはAmazonの方が楽!

Amazonとヤフオクの両方で商品を販売したことがある人はよく分かると思いますが、出品や入金の手続きというのは、Amazonの方が断然楽にできます。

Amazonは、基本的に相乗出品なので、自分が新規で販売する商品以外は、写真や詳しい商品説明を用意する必要がありません。

しかし、ヤフオクではすべての商品に対して、ひとつひとつ写真を撮ったり商品説明や送料を記載する必要があります。

また、ヤフオクでは個人間での銀行振込が主流となっているので、その点も大きな手間となってしまいます。

Amazonはお金のやり取りも全てAmazonを介してやってもらえるので、安心して取引することができます。

また、Amazonの相乗出品の中でもライバルに負けないコメント作りについては、下記の記事を参考にしてください。

参考:【出品者必見!】Amazonでライバルに勝つためのコメントの作り方とは?!

集客力はAmazonに軍配が!

次に集客力についてです。
やはり来店するお客さんが多いお店の方が、より販売機会が多いことは言うまでもありませんよね。その点でも、Amazonの方がヤフオクよりも集客力がはるかに高いのです。

ヤフオクはどうしても個人間でのやりとりになるので、トラブルや詐欺の報道も多く、その点から敬遠する人も多いのが実情です。

一方で、AmazonはFBAを利用していれば、一見すると個人が出品しているとはわかりにくいので、安心感が全く違います。Amazonの方が平均して梱包のレベルも高く、配送も早いということで安心感という点から、Amazonを選ぶ人が圧倒的に多いのが実情です。

返品・返金トラブルはヤフオクは自分ですべて行う!

物販を行っていると、返品や返金、不具合や故障に関するトラブルに対処する必要が出てきます。

ヤフオクは基本的に個人間でのやりとりなので、すべて自分で対処しなくてはいけません。

一方でAmazonであれば、購入者方法を基本的に掲げており、安心感が違います。またFBAを利用していれば、返品やクレームなどの対応もFBAで代行して行ってくれます。

この安心感がAmazonへの絶対的な信頼感を生んでいる原動力なのです。

ヤフオクのメリットとは?

手数料以外の面では、ヤフオクにはあまりメリットは無いように感じられますが、それでもAmazonではなくて、ヤフオクに出品するメリットも当然あります。いったいヤフオクに出品するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

出品できる商品に制限なし!

Amazonでは、大口出品者でなければ出品できないカテゴリーがあったり、出品する際に申請が必要なカテゴリーがあります。また、カタログに登録されていない商品を出品するのは、初心者にはとても難しく、ハンドメイドなどのオリジナル商品を販売するのには、かなりハードルが高いのが実情です。

一方で、ヤフオクであれば、法律違反や規約違反にならない範囲のものであれば、どんなものでも出品することができます。

また商品に独自のおまけや特典をつけるといったことも、Amazonでは難しいのですが、ヤフオクでも簡単にできるというのもメリットとして挙げられます。

Amazonよりも高く売れる場合も!

しっかりと販売戦略を練って臨めば、 同じ商品がAmazonよりもヤフオクよりも高い値段で売れる可能性は高いでしょう。

というのは、Amazonでは最安値付近での攻防が激しく、価格競争になってしまいます。

逆にヤフオクでは入札者が競り合うことで値段が高くなっていく仕組みなので、商品ページをしっかりと作りこめば、Amazonの最安値よりも低い値段で出品したとしても、最終的な落札価格はAmazonよりも高くなることが多いです。

また、出品手数料はヤフオクの方が断然安くなるので、しっかりと戦略を持って臨めばヤフオクの方が利益を出しやすいといえるでしょう。

販売戦略が立てやすい

ヤフオクは、自分で商品ページを作らなければならないので、Amazonに比べると断然手間がかかります。

しかし、一方で手間がかかるということは、それだけ差別化しやすいということでもあります。

相乗りが基本のAmazonでは、差別化をはかれるのはコンディション説明のコメントしかありません。しかしヤフオクでは、写真や商品説明、セット販売やおまけなど、消費者の心をつかむための販売戦略をいろいろと得ることができます。

Amazonでは商品ごとに購入を決める人が多く、出品者名を考えて商品を選ぶ人はまずいません。しかし、ヤフオクではリピーターになる人も多いのが特徴です。

自分のお店のファンを増やすことができるかどうか、という戦略を練りやすいのがヤフオクのメリットなのです。

Amazonで出来るセット販売もありますので、気になる方は下記の記事を参考にしてください。

参考:【Amazon出品】確実に稼ぐ人と稼げない人との違いは何?

Amazonのメリットとは?

次は、Amazonに出品するメリットについて見ていきましょう。ヤフオクにもメリットがいろいろとありますが、Amazonにもヤフオクに負けない位の大きなメリットがあります。いったいどの様なメリットがあるのでしょうか。

Amazonは効率がいい!

ヤフオクとAmazon、両方に出品したことがある人なら実感できると思いますが、ヤフオクはとにかく手間がかかります。

商品ページの作成や、落札者との連絡もしなくてはいけません。

Amazonは確かに手数料が高いのですが、その代わりにそのような手間をかける必要がありません。基本的に購入者との連絡は全てAmazonが行ってくれるので、購入者といつでも連絡しなくても取引を完結することができます。

FBAを利用すれば、在庫をすべてFBA倉庫に預けておくだけで、売れたら勝手に発送して、入金をしてくれます。

FBAを利用すれば、商品を選んで仕入れて、納品作業をして納品してしまえば、その後の作業は必要なくなる、という半自動的に販売できるのは大きなことです。

Amazonは初心者でも始めやすい!

転売を始めたばかりの人は、ヤフオクではなくてAmazonから始めた方が挫折しにくいと言われています。

というのは、AmazonにはヤフオクにはないFBAというサービスがあるからです。

ヤフオクでは商品が売れた後で次のような流れで落札者とやり取りをする必要があります。
・振込先を伝えるご挨拶メール
・振込確認
・商品の梱包、発送
・クレームがあればクレーム対応

1つ1つの作業は一見するととても簡単そうなのですが、実は商品が売れるたびにこの対応をしなくてはならないのは、かなり面倒くさいことなのです。

その点、FBAを使ってしまえば、この流れをすべてAmazonが行ってくれるので、初心者でも続けやすいのです。

Amazonには圧倒的な集客力による安定性がある!

集客力というのは、ヤフオクよりも絶対的にAmazonの方が高いのは言うまでもありません。

実際に商品を買おうとしている購入希望者だけではなく、何か商品に関するキーワードを検索すると、必ず上位にAmazonのページが表示されるように、SEO対策(検索エンジン対策)もしっかりと行っています。

物販で大切なことは、お客さんがたくさんいる場所にお店を出すことです。

この点で、Amazonという超巨大市場は、それだけで大きなメリットになるのです。

Amazonとヤフオク どちらがいいのかはあなた次第!!

この記事では、ヤフオクとAmazonの違いについていろいろと見てきました。ここまで読んできて、結局、どちらを選んだらいいのか、かえって分からなくなってしまった、という人もいることでしょう。

というのは、どちらにも捨てがたいメリットと、考えるのも面倒くさくなるデメリットがあるからです。

でも、どちらを選んだらいいのか、というのはあなたの販売スタイルや、扱う商品によって変わってきます。いったいどちらから始めたらいいのか、しっかりと自分が扱いたい商品を考えた上で、選ぶことをおすすめします。

また、ある程度軌道に乗ってきたら、FBAのマルチチャネルサービスを利用して、両方に出品するという方法も取れれば、より販売のチャンスが広がっていきますね!

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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