お金を稼ぐ方法として、一番手っ取り早いのは、自分が持っている服やバッグなどをオークションなどで売る方法です。
ただこの方法だと、手持ちの売り物がなくなってしまったらそれで終わってしまうため、長期的に稼ごうと考えているならネットショップで色々な商品を販売する方法があります。
そうなると単なる個人の売り手ではなく、販売事業者としてプロの事業者と渡り合っていかなければなりません。
さらに自分が好きなものばかりでなく、買い手が必要としている商品を販売していかなければ、在庫の山に悩まされることになってしまいます。
こういった商品を販売する場合、まず仕入れ業者から商品を仕入れなければなりませんが、卸会社や商社などと仕入れ額を交渉し、ある程度の数を仕入れなければならないので、その最初の資金がかなりかかってしまいます。
さらにこういった会社と取引するためには、信用や実績が必要で、なかなか個人の相手をしてくれるところはありません。
そこでおすすめしたいのが、中国の仕入れ業者を探し、取引をする中国輸入によるネットショップです。
今回は中国輸入でネットショップをこれから始めたい場合、どんな手順で始めればいいのか、その方法や注意点、継続していくにあたっての戦略を詳しくご紹介します。
中国輸入ネットショップの始め方<3つの準備から始めよう>
会員登録をすれば簡単に始められるメルカリやヤフオクと違い、ネットショップで本格的に販売を始めるのであれば、事前にチェックしたい点や注意したいポイントがいくつかあります。
後になって慌てることのないよう、始める前に知っておくべきこと、確認しておくべきことをご紹介します。
中国輸入ネットショップを始める前にチェックしておくべきことは?
ネットで自分の不要品を販売するのではなく、商品を販売するためには様々な許可が必要となってきます。
ネットショップでは実店舗はありませんが、取り扱う商品によっては注意が必要です。
古物商許可証
中古品や新古品などを販売し、利益を得る場合には必要となります。
利益を得るというのは自分の判断ではなく、客観的な判断で決められます。
食品衛生法
ネットショップで食品を販売する場合には、保健所に届け出て許可を取る必要があります。
自分で食品を作って販売する場合は、食品衛生責任者の免許が必須ですし、食品衛生法に基づく営業許可も取得しなければなりません。
酒類を取り扱う場合には、アルコール度数が1度以上の場合には、一般酒類小売業の免許と、ネットで販売するための酒類の通販の免許が必要となります。
食べ物でも缶詰やスナック菓子は許可は必要ありませんが、外国製のお菓子などを輸入して販売する場合には許可が必要です。
さらに口に付ける可能性のある食器や、衣料品については品質タグが必要となります。
その他、ネットショップを開設するにあたっては、特定商取引法により販売者の住所や氏名、連絡先などを表記する必要があります。
そのため個人の連絡先とは別に、電話番号やメールアドレスをビジネス用に取得したり、個人事業主として開業届を出して、屋号を取得するといったことも必要となります。
それだけでなく、ネットショップで収益を上げた場合は、確定申告が必要となります。
副業でネットショップを始めたとしても、その所得が年間20万円以上になると申告が必要なので、税務署で確認をしておきましょう。
中国輸入ネットショップ開設で必要となる機材は?
スマホでも入札ができるフリマアプリもありますが、ネットショップを始めるにあたってはパソコン環境が必要となります。
その他ネットショップを始めるにあたって、最低限必要となる機材には以下のものがあります。
パソコンとスマホ
商品紹介のページを作成したり、顧客や業者との連絡など、パソコンとスマホは最低限必要となる機材です。
インターネット環境
ネットカフェなど外でもネットにつなぐ環境は多くありますが、ネットショップでは商品の画像をアップするなど、様々な作業が必要となりますので、自宅で快適なインターネット環境を整えておく必要があります。
また個人情報をやり取りしますので、できればネットカフェなど多数の人が利用する環境で作業するのはやめておきましょう。
セキュリティソフト
個人情報やクレジットカードのやり取りなども行うため、セキュリティソフトは必須です。
常に最新の状態にしておくためにも、毎年更新するタイプなどを選びましょう。
デジタルカメラ
スマホでも写真は撮影できますが、商品によっては小さな写真や大きな写真なども必要となるためデジタルカメラでの撮影が、加工もしやすく便利です。
画像編集ソフト
商品の写真を加工するために必要となります。
様々なソフトがありますが、画像を明るくする、また周りのいらない部分をカットするなど、最低限の機能が付いたものを購入してみましょう。
無料で試用できるソフトをいくつか試して、自分に合うものを探す方法もあります。
プリンター
宛名ラベルや領収書の印刷など必要となることが多いので、印刷する紙などに対応したプリンターを選ぶようにしましょう。
最初の時点では元から持っている物を活用しましょう。
梱包材
緩衝材や段ボール、封筒など商品を送る際に必要となります。
ネットでまとめ買いもできますが、ホームセンターや100均なども活用しましょう。
クレジットカード
仕入れの他、備品購入など様々なところで必要となります。
個人事業主の場合、審査が厳しくなりますので会社員の時などに申請しておくか、審査が厳しくない会社を選ぶなどして早めに取得しておきましょう。
準備段階では新たに購入するよりは、今持っている物で対応し、売り上げが出てきてから新しく購入することを考えるといいでしょう。
ネットショップを開設する前にしておくべきことはある?
ネットショップは誰でも始めることができますが、本格的に始めて継続するつもりであるなら、ネットショップでどのような流れで商品がお客さんの元に届くのか、まず自分で体験してみるのが一番です。
自分でもネットショップで購入する機会は多いと思いますが、自分が売り手となる側の視点で見ていけば、ショップごとにどのような商品を販売しているか、またどういった形で宣伝や集客をしているか、さらに同じ商品でもショップによって売り方や案内などが違う点も分かってくるはずです。
そして実際に気になる商品は、自分で実際に購入してみましょう。
注文し、手元に届くまで自分にとって不満に感じたこと、こうすればもっといいのではないかと感じたことなどがあれば、それをどう改善できるのか、自分ならどうするのか考えることができます。
お客さんの立場になってみることが、ネットショップで気持ちよいやり取り、さらにお客さんが求めていることを把握することにつながります。
さらにその経験によって、自分が実際にネットショップを開設する際に活かすことができるといえます。
中国輸入ネットショップをどこで開設する?ネットショップの2つの販売形態から選ぼう
ネットショップに対する知識や、流れなどが理解できたら、今度は実際にどこに出品するか、開設する場所を探しましょう。
ヤフオクやメルカリなどにすでに出品している人は、そちらも継続しつつ別の場所に開設するのがおすすめです。
ただ誰もがよく知っているAmazonや楽天などの大手有名サイトは、多くの利用者がいますが、その分競争も厳しくなります。
その一方で、中堅のECサイトも増えてきていますし、フリマアプリなどでもユーザーが増えているところもありますので、そういったところで販売網を広げ、開拓していくといった方法もあります。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、自分に合ったネットショップを開設するためにも、まず販売形態から見ていきましょう。
中国輸入ネットショップにはどんな販売形態の違いがあるの?
ネットショップの販売形態には、大きく分けて2つあります。
○モール型
ショッピングモールのようにたくさんのお店が集まっている形の、ネットショッピングサイトのことをいいます。
このタイプのECサイトのメリットには、知名度があるため集客力が強く、さらに顧客の信頼が高いこと、さらにモールからのサポートがしっかりしているといったことが挙げられます。
その他、
・登録が簡単ですぐに販売が開始できる
・商品やサイトのデザインがよければ売り上げにつながる
といったメリットもあります。
モール型のデメリットとしては、
・ショップを開設、運営の手数料が高い
・同じような商品を取り扱っているショップとの価格競争が起きる
・運営の動向で売り上げが左右されることがある
といったことのほか、サイトデザインなどが決まっていて、自由度が低いといったことがあります。
○カート型
カート型は独自ドメイン型とも呼ばれ、自分でサイトを独自に立ち上げて、ネットショップを開設する方法です。
モール型が実際のショッピングモールのようなお店とすると、カート型は路面店といえます。
カート型のメリットとしては、
・初期費用や維持費用を抑えることが可能
・自分のブランドを確立できる
・サイトデザインが自由にできる
・ファンがつきやすい
・利益が出やすい
といったものがありますが、デメリットとして、
・集客が難しい
・広告費が必要
・独自のサイトデザインを作る必要がある
といったものがあります。
モール型やカート型それぞれの初期費用などについては、次で詳しくご紹介します。
ショッピングモール型サイトの特徴と必要となる初期費用はどれぐらい?
モール型で有名なAmazonと楽天で、必要となる必要となる初期費用やプランを詳しくご紹介します。
Amazon
ユーザー数が国内最大であり、多くの利用者があるオンラインECモールです。
Amazonでは、大口出品者と小口出品者の2種類があり、大口出品者の場合は月額4,900円、販売手数料8%から15%(Amazonデバイス用アクセサリは45%)、小口出品者の場合は、月額無料ですが1件成約する毎に100円に加えて販売手数料販売手数料8%から15%(Amazonデバイス用アクセサリは45%)が発生します。
継続的な経営を考えるのであれば、大口出品者を選ぶべきですが、大口アカウントが必要となります。
広く知られていますので、改めて広告をする必要がないというのが大きなメリットです。
楽天
楽天市場は3つの契約タイプがあります。
プラン名 | 月額料金 | 契約期間 |
---|---|---|
がんばれ!プラン | 19,500円(税別) | 1年間 |
スタンダードプラン | 50,000円(税別) | 1年間 |
メガショッププラン | 100,000円(税別) | 1年間 |
楽天市場の場合は、最初の1ヶ月から3ヶ月ほどは、売り上げが伸びないことも多いため、がんばれ!プランで契約して、翌年に、スタンダードプランに切り替える方がおすすめです。
がんばれプランの場合は、登録料金6万円に加え、月額19,500円の1年分で約30万円が必要です。
スタンダードプランでも、初期費用として登録料金6万円に月額50,000円の1年分で約66万円が必要です。
ただしAmazonとはユーザー層が違い、女性が多いためファッションやジュエリー、食品や贈答品などに強いという面があります。
Amazonと合わせて使い分けるといった販売形態も考えておくといいでしょう。
カート型サイトの特徴と必要となる初期費用はどれぐらい?
カート型、もしくは自社サイト型と呼ばれるネットショップは、モール型と違い自分で集客をする必要があります。
ただし最近では一から自社サイトを構築する方法だけでなく、ECサイトを構築するツールを利用できるサービスや決済部分だけを代行するサービスなども存在していますので、そのサービスを利用する方法なら初めてでもすぐに始められます。
次に、初めて自社サイト型でショップを始める方におすすめのサービスをご紹介します。
Make Shop(メイクショップ)
自社サイトを運営していく中で大きな問題は集客といえますが、MakeShopにあるアイテムポストは、固定費や月額費用は無料でYahooショッピングや価格.com、LINEショッピングなどの有名サイトに商品を掲載することができる機能です。
売れた時にだけ、手数料が発生します。
スマホやタブレットにも最適化されており、モバイルユーザーに対する集客効果もあります。
なお、スマホから出品したいと考えている方は、下記の記事を参考にしてください。
カラーミーショップ
料金が安く、機能も多いため、自社サイト運営が初めての方に向いているサイトです。
レギュラープランは月額4950円、ラージプランは月額9595円、プレミアムプランは月額39600円(全て税込)で、料金が上がると共に、使用できる機能も多くなります。
レギュラープラン、ラージプランでは契約時に3300円(税込)、プレミアムプランでは22000円(税込)の初期費用が必要です。
販売手数料は無料となっており、必要な支払いは月額費用、決済手数料、広告費用とシンプルです。
またショップの支払いにAmazon Payが利用できるのも強みです。
最初はモール型でネットショップを始め、自社サイト型に移行するという人も多くいます。
無料お試し期間などを上手に利用して、自分に合った販売形態を考えていきましょう。
中国輸入ネットショップで輸入商材を販売するメリット3つ
ネットショップは、取り扱う商品で利益が変わると言っても過言ではありません。
特にネットショップで回転よく商品を販売していくには、
・リピート性がある(繰り返し買ってもらえる)
・利幅が大きい(なるべくお金をかけずに商品を高く売る)
・集客コンテンツを作りやすい商品を選ぶ
ことが必要となります。
その条件を満たすために、おすすめなのが中国輸入商材です。
なぜ中国輸入商材がネットショップにおすすめなのか、そのメリットについて詳しくご紹介します。
リピート性がある
通常ネットで何か買おうとする場合には、Amazonや楽天などのショッピングサイトを利用する人が多いのですが、同じ店をまた利用するという人は少ないのが現実です。
楽天などでは自社サイトに誘導することが禁止されていますので、自分のショップをまた利用してもらうためには繰り返し購入してもらう、またブランドを確立して選んできてもらうための行動が必要となります。
カート型ネットショップであれば、メルマガなどでリピートを増やすといった方法も可能です。
さらに中国輸入商材であれば、短期納品が可能なので、モール型であっても在庫を切らすことなくリピートを増やすことができると言えます。
利幅が大きく、稼ぐことができる
ネットショップでは、まずショップを認知してもらい、顧客を掴むまでは時間がかかるため、利幅の小さい商品を扱い続けていると、資金が尽きてしまう可能性があります。
中国輸入商材でも、安くても品質の悪い商品を扱うのではなく、オリジナル商品である中国OEMを扱うことで、品質が良くかつ安い資本で商品を製造し仕入れることが可能なので、利幅を大きくすることができます。
ネットショップを維持していくためにも、利幅は4割を目標としましょう。
集客できるコンテンツを作りやすい
中国OEMでオリジナル商品を作り、品質にも自信のあるものをネットショップで販売するとしても、集客ができなければ売り上げを伸ばすことはできません。
集客をするためには、検索で集まってもらえるような商品を選び、さらにコンテンツが作りやすい商品にする必要があります。
ネットショップ集客の方法としては、
・オーガニック検索
・WEB広告による集客
・SNS集客
の3つがあります。
広告は短期間での集客が見込めますが、広告費などがかかってしまうため、重要なのはやはりオーガニック検索です。
オーガニック検索は、広告枠のない、純粋に検索で表示される検索結果のことをいいます。
グーグルやヤフーの検索では、検索された言葉などから検索上位リストが作成されるため、サイト内に商品に関するキーワードがきちんと使われており、かつ見やすいサイトとなっていることが必須です。
そしてサイトを見た人に「ここの商品を買いたい」と思ってもらえるサイト作りと商品作りをすることが必要です。
ユーザーが求めているものを常に考え、それをすぐ形にすることができる中国輸入商材は、集客アップのためには欠かせないといえます。
価格をつける時の2つの販売方法別注意点
ネットショップで一番難しいのが「値付け」です。
高いと売れない、安い方が売れる、と考えがちですが、実店舗のようにお客の流れが分かる場合は対応可能ですが、ネットショップのように相手の顔が見えない状態だと、「高いと売れにくくなり」かつ「安すぎると売れない」といった現象が起こります。
もちろん同じ商品を扱っているショップがいくつかあれば、その中で一番安いのが売れるのですが、逆にあまりに安いと「品質が悪いのではないか」「安いのにはよくない理由があるのでは」と受け取られてしまう可能性があるのです。
そこで販売方法別に、値付けの際に注意したいポイントを詳しくご紹介します。
Amazon相乗り販売の場合の価格のつけ方
相乗り販売とは、すでにページが作られている商品に、カートだけを追加する販売方法です。
新たにページを作る必要がなく、売れている商品かどうかの確認もしやすいので多く利用されている販売方法ですが、ライバルが多くなると価格競争が始まってしまいます。
後から販売に参入するわけですから、価格の設定には注意が必要です。
相乗り販売にもいくつかパターンがあるので、そのパターンごとの価格のつけ方をご紹介します。
(1) 同じ発送方法をするライバルがいる場合
ライバルと同じ値段をつけます。
たとえ自分がそこで価格を下げたとしても、自動で価格調整をするツールがありますので、値下げ競争になってしまい利益がなくなってしまいます。
(2) 自分がFBAで出品者出荷が存在する場合
FBAとは、Amazonに商品を預け、発送など全ての手続きをしてもらうサービスです。
手数料はかかりますが、発送が無料になるため、他の出品者よりも選んでもらいやすいというメリットがあります。
そのため、出品者出荷とFBAが同じ値段で出した場合、送料無料という強みのあるFBAに対し、出品者出荷の商品は全く売れなくなります。
ここで自分が相手と同じ価格にしてしまうと、出品者のほうが価格を下げてきます。
ただしそこで自分も価格を下げてしまうと利益が出ませんので、出品者価格+200円程度の価格をつけてから様子を見て、価格を調整していきましょう。
(3) 自分が出品者出荷でFBAが存在する場合
(2)と逆のパターンなので、今度は出品者である自分の方の商品は売れなくなってしまいます。
それを避けるためには、FBAの出している価格から-200円ほど下げた価格から様子を見て、徐々に上げていくのがおすすめです。
FBAの相手が最安値の価格設定をしていると、価格は下がっていきますので、相手が価格を落としてきた時は、FBAの出している値段から-50円位に設定します。
FBAが先に売れて在庫がなくなったことを確認してから、価格を戻すのがおすすめです。
ただ、他にも出品者がいた場合、価格が安値のまま固定してしまい、値上げが難しくなる可能性もあります。
そのことも考えて、最低価格は決めておき、それ以下には下げないようにすることも必要です。
Amazonで新規に出品する場合の価格のつけ方
新規出品の場合であっても、他にも同じ商品が出品されている可能性はあります。
これは従来の商品にブランド名やロゴを付けて新たに販売した場合、新規商品ですが既存商品がある場合、またショップで売れている商品だからこそ改めて新規出品をするため、既存商品が存在するといったこともあるためです。
この場合は、既存商品の価格を参考にすることが必要となります。
付加価値がありますので、プラスの価格をつけたいところですが、ここではあえて「少し安く出す」値付けがおすすめです。
その理由として、新規出品で新着の帯が付く2週間の間に販売数を少しでも増やし、ランキングを上げるためです。
ランキングが上がれば、注目される確率も高くなり、商品表示でも有利になります。
価格を下げるのであれば、新着の帯が取れた後、また他にも出品者が出てきた場合などに対応するようにしましょう。
他のネットショップサイトでの価格のつけ方
他のネットショップサイトでも、価格のつけ方については、Amazonの出品の場合と同じように考えます。
他にも同じような商品を扱っているショップの価格を参考に、まずは相場からスタートするのが基本です。
ただし売れそうだと思って仕入れた商品が、相場でいくらぐらいなのか、参考にしたい価格が見つからないといった場合もあります。
似たような商品はあるものの、自分が仕入れた商品とは同じではない場合などの場合です。
機能面や特徴にそれほど大きな差がないので、売れるかどうかは出してみないと分かりません。
かといってあまりに安い値段を付けるわけにはいきませんので、この場合は「この価格で売れなかったら今回限りでこの商品は仕入れない」という価格をつけましょう。
初回の値付けは、誰にとっても悩むところです。
それはどのような価格であっても「テスト販売」であるため、その価格で売れるか売れないかが次に仕入れるか仕入れないかの判断材料でしかないためです。
高く売りたい、損をしたくないという自分の都合での値付けは、売れなかった場合にどんどん値下げをして売れるまで待つということになり、その間に商品は回転しないため効率は悪くなってしまいます。
まず試しにつけた価格で流れを見て、売れるようだったら価格を上げてもかまいません。
価格を上げて売れなくなるようなら、価格を戻せばいいのです。
逆に価格を下げてしまうと、元に戻すのは大変です。
早く売り切るためにも、「最低価格」は常に意識しておくようにしましょう。
中国輸入ネットショップは専門店を目指すべき?販売経路別の専門店化の必要性の有無
ECショップを続けていく際、「ゆくゆくは専門店化しないと売れない」といったアドバイスを目にすることがあります。
実店舗の場合、家電を買う時には家電店、靴を買う時にはシューズショップに行きますが、ネットショップで欲しい商品を探す時にはお店が専門店かどうかを確認して買うという人は多いのでしょうか?
その言葉の真実について、詳しくご紹介します。
Amazonで専門店化は必要?
Amazonで商品を購入する場合、検索結果にショップの情報は明記されません。
ショップ情報が明記されるのは、商品ページですが、商品名に比べるとショップ名は表示が小さいため、ショップ名でその商品を購入するかしないかを決めるという人は少ないと言えます。
購入する際にユーザーが見ているのは、Amazonが販売し、発送する商品なのか、プライム商品(会員であれば配送オプションを選べるなどお得になる対象商品)といったことがほとんどですから、専門店であるかどうかはそれほどAmazonでは重要ではありません。
Yahooショッピングや楽天で専門店化は必要?
Amazonと同じく、Yahooショッピングや楽天も検索で商品が表示され、ショッピングサイト名が明記されます。
ただしAmazonとは違い、こちらの2つは検索結果に店名も表示されます。
この場合もユーザーは商品名には注目していますが、それほど専門店であるかどうかは見ていないことが多く、専門店であるかどうかで売り上げが変化するとは言い切れないのが現状です。
ただAmazonと違うのは、商品ページに自社のバナーを多く貼り付けることができるという点で、バナーのような小さなスペースで宣伝するためには専門店であることのアピールはある程度の効果は見込めると言えます。
自社ショップで専門店化は必要?
自社サイトをMakeShopやカラーミーなどで作成した場合、検索エンジンが集客の入り口になります。
商品ページを見ただけですぐ購入するということはほぼなく、ユーザーはトップページでどんなショップなのかを判断しますので、ショップを専門店化することよりも、サイトの見やすさやユーザーが必要とする商品へ誘導するサイト作りの方が重要です。
PPC広告(インターネット広告に表示されるWEBサイト)の場合、リンク先はトップページとなりますので、その点からもサイト作りの方が専門店化より優先されると言えます。
もし、専門店として良い店舗名を決めるコツ方法を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
参考:Amazonの店舗名変更で売り上げUP!?その極意と手順
クレーム対策でショップ戦略を向上させる3つのポイント
ネットショップを運営している限り、必ず起こると言ってもいいのがクレームです。
クレームにあらかじめ対処できるようにしておかないと、顧客が離れ、リピートもされなくなってしまいます。
ショップを大きくしていくためにも、大切なクレーム対応のコツを詳しくご紹介します。
クレームに電話対応はしないほうがいい?
ネットショップを見ていただければ分かりますが、電話対応をしていないショップがほとんどです。
もちろん電話対応した方が、顧客からすれば対応が早く満足してもらえるというメリットがありますが、電話対応する人材を確保できない場合、また経営者がクレーム対応をしてしまうと、他の対応ができなくなってしまい、ビジネス自体が継続できなくなります。
電話対応の代わりにメールで対応する、もしくはクレームや質問が出ないよう、Q&Aを充実させるといった対応策があります。
クレーマーを分別してタイプごとに対処する
クレーマーには2つのタイプがあり、それぞれに対処の仕方が違います。
主張するタイプ
問題点を指摘するこちらのタイプのクレーマーは、こちらの対応を冷静に待ってくれるため、こちらの経営改善にもつながり、きちんと対応すればリピーターとして長くお付き合いのできる顧客となってくれる可能性があります。
喧嘩腰のタイプ
こちらのタイプのクレーマーは、何度も繰り返しクレームをつけてくることが多く、対応が長引く可能性が大きいタイプです。
この場合は謝罪した後すぐに返金の手続きをするなどして、その場ですぐ事態を収めることが必要です。
とにかく文句が言いたい、というのが先なのでリピーターになってもらえたとしても、またクレームを繰り返される可能性があります。
「どうやってもクレームは出るもの」と考えて、返金の損失も織り込んで価格設定や仕入れを行う必要があります。
クレーム対処のためのマニュアルを作成しておく
ネットショップの経営を継続していくのであれば、人を雇いその人達に店を任せて、自分は経営に専念できる環境にしていくのがベストです。
そうなった時に、誰もが同じようにクレームに対処できるようマニュアルを作成する必要があります。
顧客によって対応が変わることがないよう、また過去のクレームを繰り返さないため、さらに誰が担当になっても対処できるようにマニュアルは常に最新のものを作成しましょう。
なお、Amazonでの返品・返金対応については、下記の記事が参考になります。
参考:Amazon自己発送での返品から返金までの対応方法とは?
Yahooショッピングからペナルティを受けないために!ペナルティの内容と対処法
出店手数料が無料になったYahooショッピングですが、そのためモラルの低いショップが一気に増加してしまいました。
中でも中国輸入業者の評価が低いことが原因で、Yahooショッピングの評判を落とすショップには、Yahooショッピングからかなりきついペナルティが課せられることになりました。
中国輸入商材を扱うショップとしては、気になる情報ですので、一体どんな内容なのか、詳しくご紹介します。
低評価ペナルティって何?
Yahooショッピングが低評価のショップに与えるペナルティの内容は、「過去二ヶ月間に5段階評価の、2(悪い)もしくは1(非常に悪い)が5個以上あり、さらに注文数に対して悪い評価が0.3%以上だった場合、おすすめ順の検索結果表示が最下位になる」というものです。
Yahooショッピングでは、商品検索をすると、「おすすめ順」で表示されます。
価格や人気順といったソートもありますが、実際にそれを使ってソートする人はごくわずかで、さらにこのおすすめ順でも見るのは最初のページと、良くても次のページの上の方だけです。
そうなると価格の安さで勝負をする中国製品を扱うショップの場合、そもそも表示されない(最下位の最終ページまで見る人はまずいません)状態ですから、致命的です。
ただし、売り上げが極端に落ちれば、悪い評価も絶対数が減るため、しばらくすればペナルティが解除されます。
そうはいっても改善されなければ表示されてもまた最下位に落とされますので、出店している意味がなくなってしまう可能性があります。
なお、Amazon出品での検索上位を取る方法については、こちらの記事を参考にしてください。
具体的にこのペナルティの厳しさはどんなもの?
Yahooショッピングでの、この検索結果最下位ペナルティの条件である、「過去二ヶ月間に5段階評価の、2(悪い)もしくは1(非常に悪い)が5個以上、さらに注文数に対して0.3%以上」と言われても、実際にどうなのかはピンとこないという人の方が大多数ではないでしょうか。
基本的にどのショップでも、買った方全員が高評価をつけるとは限りません。
どんなに良い商品を取り扱っていても、ショップの対応が気に入らない合わないということはあり得るわけです。
ここで問題となるのは、「過去二ヶ月間」というところです。
過去一年間で99%の高評価であっても、1%のユーザーは3以下の評価をつけているということですから、二ヶ月の間に1回でも3以下の評価がつけばペナルティ対象になる可能性があると言うことです。
ただし、配送会社が原因で評価を下げられた、ショップではなく商品への評価、また故意につけられた低評価などの判断がされれば、ペナルティの条件からは除外される可能性もあります。
つまり誰にでも起こりうる可能性のあるペナルティということなのです。
ペナルティを受けないためにはどう対処する?
ペナルティを受けないためには、丁寧な梱包を心掛けることも必要ですが、中国輸入商材で一番問題となるのは、不良品の存在です。
これはどうやっても避けられない問題なので、不良品を0にすることはほぼ不可能ですし、それがお客さんに届くのを防ぐことも難しいといえます。
ただし不良品がお客さんに当たってしまったとしても、交換や返品に応じてきちんと対処ができていればショップの評価は下がるどころか、逆に高評価につながる可能性があります。
低評価をしたユーザーの方に、きちんと対処をした上で、削除依頼をするという方法もあります。
どちらの場合も、きちんと丁寧な対応をすることが大前提です。
ショップとしての対応がどれだけできるかが、ショップの命運を左右するといってもいいでしょう。
中国輸入ネットショップで稼ぐ方法まとめ
中国輸入商材はメリットもありますが、デメリットもあります。
ただしそれを理解した上で、ショップとしてできる対処をすれば、クレームにつながらず、さらに低評価などのリスクを回避することにつながります。
ショップの規模に関係なく、お客さんの立場や視点に立った経営を心掛けることが大切です。
もし、これから中国輸入をはじめようとしている方は、下記の記事も参考にしてください。