Amazonの出品制限とは?
Amazonでは、特定のカテゴリー、ブランド/メーカーの商品に対して出品制限がかかる場合があります。
出品制限がかかる商品には申請を行って許可が下りないと出品することができないケースがほとんどです。
この項ではAmazonで出品制限がかかるカテゴリー、ブランド/メーカーについて紹介します。
出品を制限する理由
Amazonが出品を制限する理由は、安心して買い物ができる環境を整えるため、言い換えると、Amazonに対する信頼を損なわないようにするためにあります。偽物や粗悪品が販売されている場所で買い物をしたいとは誰も思いませんからね。
カテゴリーへの出品制限
- 服&ファッション小物
- シューズ&バッグ
- ジュエリー
- 時計
- ペット用品
以上のカテゴリーは商品を出品する度に、Amazonへ出品許可の申請をすれば出品可能です。
- ドラッグストア
- ビューティー
- 食品&飲料
以上のカテゴリーは仕入先(小売業者は不可)からの請求書が必要となります。
- CD・レコード
- TVゲーム
以上のカテゴリーは販売実績が無いアカウントや新規アカウントに出品制限がかかります。
その他出品制限がある商品
他にも出品制限がかかる商品はあります。例えば、喫煙器具/タバコ/アダルト商品/武器/医薬品/自動車用品/酒類/動物/現金同等品/栄養補助などのカテゴリーに属している商品です。
以上のカテゴリーについては、基準が曖昧なので後述していきます。
ブランドやメーカーへの出品制限
有名なアパレルブランドや電化製品メーカー、キャラクターグッズやおもちゃメーカーの商品には出品制限がかかっています。
■ アパレルブランド
- A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)
- Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)
- adidas(アディダス)
- BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)
- BURBERRY(バーバリー)
- CALVIN KLEIN(カルバン・クライン)
- CANADA GOOSE(カナダグース)
- CHAN LUU(チャンルー)
- Chloe(クロエ)
- Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)
- COACH(コーチ)
- Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)
- Dior(ディオール)
- Dunhill(ダンヒル)
- Ed Hardy(エド・ハーディー)
- emu(エミュー)
- FENDI(フェンディ)
- FJALL RAVEN(フェールラーベン)
- Giorgio Armani(ジョルジオアルマーニ)
- GOYARD(ゴヤール)
- GUCCI(グッチ)
- GUESS(ゲス)
- HUNTER(ハンター)
- IL BISONTE(イル・ビゾンテ)
- LeSportsac(レスポートサック)
- LONGCHAMP(ロンシャン)
- LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
- MARC BY MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)
- Mila schon(ミラ・ショーン)
- MINNETONKA(ミネトンカ)
- MONCLER(モンクレール)
- NEW BALANCE(ニューバランス)
- NIKE(ナイキ)
- Orobianco(オロビアンコ)
- PANERAI(パネライ)
- Paul Smith(ポール・スミス)
- Polo Ralph Lauren(ポロ・ラルフローレン)
- RAY-BAN(レイバン)
- Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)
- TATRAS(タトラス)
- TIFFANY(ティファニー)
- TOD’S(トッズ)
- TOMS SHOES(トムスシューズ)
- TORY BURCH(トリー・バーチ)
- Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)
- VANS(ヴァンズ)
■ 電化製品メーカー
- APPLE(アップル)
- BenQ Japan(ベンキュージャパン)
- BOSE(ボーズ)
- BROTHER(ブラザー)
- CANON(キャノン)
- CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
- CASIO(カシオ)
- DJI(ディー・ジェイ・アイ)
- EPSON(エプソン)
- ELECOM(エレコム)
- Ergobaby(エルゴベビー)
- FUJIFILM(富士フイルム)
- GOPRO(ゴープロ)
- Hoppetta(ホッペッタ)
- Microsoft(マイクロソフト
- NIKON(ニコン)
- OLYMPUS(オリンパス)
- PANASONIC(パナソニック)
- PENTAX(ペンタックス)
- RICOH(リコー)
- SIGMA(シグマ)
- SONY(ソニー)
- TAMRON(タムロン)
- ショップジャパン
- コールマン
- 象印
- サーモス
- Beat(ビーツ)
- Philips(フィリップス
- SanDisc(サンディスク
- YAMAHA(ヤマハ)
- Tanita(タニタ)
■ キャラクターグッズ/おもちゃメーカー
- グッドスマイルカンパニー
- タカラトミー
- バンダイ
- アンパンマンシリーズ
- ガンダムフィギュアシリーズ
- ジブリシリーズ
- たまごっちシリーズ
- トミカシリーズ
- トーマスシリーズ
- ディズニーシリーズ
- プラレールシリーズ
- ぽぽちゃんシリーズ
- りかちゃんシリーズ
- レゴシリーズ
- セガトイズ
- ピープル
これらの出品制限はメーカー/ブランド毎のさじ加減によって決まっているので、制限解除の基準は明確にAmazon側にはないようです。
一般的にはAmazonでの販売実績が良好だと、解除されるブランドが多いです。
最近Amazonで出品制限がかかったカテゴリーとは?
新たに出品制限がかかるカテゴリーが増加してしまいました。
特に今まで販売実績の無いアカウントや新規アカウントでAmazonに出品を予定している人は注意が必要です。
この項では最近Amazonで出品制限がかかったカテゴリーを紹介します。
CD・レコード・DVD
すべてではありませんが、2016年の末からCD・レコード・DVDに出品制限がかかるようになっています。
以前から、CD・レコード・DVDの販売実績が多数あるアカウントには出品制限はかかりません。今まで、CD・レコード・DVDの販売実績が無いアカウントや新規アカウントに出品制限がかかります。
また、制限解除申請すらできないアカウントもあります。アカウントの取得年月日によって制限解除ができないものもあるのでアカウントの作成日を確認しましょう。
TVゲーム
2017年4月に多数のAmazonアカウントが乗っ取られる現象が起こりました。
その際、乗っ取られたアカウントの多くで、TVゲームが購入されていました。同年5月頃にはTVゲームに出品制限がかかるようになりました。
おそらく、AmazonはTVゲームの販売者が自身の商品を購入させるためにAmazonアカウントの乗っ取りを行ったと見たのでしょう。
TVゲームもCD・レコード・DVDと同じく、販売実績が無いアカウントや新規アカウントに出品制限がかかります。
Amazon.co.jp限定商品
Amazon.co.jp限定商品とは、Amazonが独自に特典を付けたり、独自にセット販売している商品のことです。
Amazon限定で、TVゲームにゲーム内のアイテムが貰えるシリアルコードが付属している場合などがあります。
2017年9月の規約改定によってAmazon.co.jp限定商品は、新品での出品が禁止になりました。
また、予約期間中は完全に出品禁止です。
出品制限がかかっているかどうか自分でも調査する必要あり
Amazonのヘルプには出品制限がかかる商品カテゴリーが記載されていますが、全てではないことが明記されています。
また、規約違反や違法行為があった場合は、ペナルティとして売り上げの没収や、刑事上もしくは民事上の責任を問われる場合があることも明記されています。
Amazonに出品する前に法律顧問の相談を受けることを推奨する内容の記載もあることから、出品時は安易に自己判断せず、経験豊富な方や法律に詳しい方などに事前に相談するのが良いでしょう。
Amazonの出品禁止商品
Amazonには、出品制限商品だけでなく、出品禁止商品も存在します。
出品禁止商品とは?
Amazonでは、以下の商品の出品が禁止されています。
- 非合法の製品
- アダルト商品
- オンラインゲームのゲーム内通貨、アイテム類
- Amazon Kindle商品
- 輸入食品
- ペット
- 海外製医療器具、医薬品
- 広告
- 兵器
ただ、上で挙げたものは出品禁止商品の一部に過ぎません。詳細は公式ヘルプをご参照ください。
なぜAmazonでCDに出品制限がかかったのか?
この項ではなぜAmazonでCDに出品制限がかかったのかを紹介します。
AmazonでCDに出品制限がかかった理由
Amazonで海賊版を出品している販売者が目立ち、著作権元から著作権侵害の指摘があったため、CDの出品に制限がかかるようになりました。
インターネット上へ違法にアップロードされた音源や海賊版は購入されても著作権者には一切、著作権料(印税)は入ってきません。
海賊版がダメな理由
商品や製品には著作権が存在し、著作権の所有者は印税という形で製品や商品の売上の一部を得ます。
一方、違法な海賊版がいくら売れても、著作権者には印税が一切入りません。これは著作権者の収益を侵害していることになるため、立派な違法行為です。
出品制限が適用される販売者
CDのみにかかわらず、出品制限は過去に販売実績のないアカウントに適用されるようです。
単純に販売者数も重要ですが優良な販売者と評価されるには、FBAというAmazonの代理発送サービスを利用するのが良いでしょう。
FBAを利用するとAmazonが梱包、発送作業を代行してくれるので、梱包はハイクオリティで発送もスピーディです。
CDの出品制限の現状
CDの出品制限がかかっていたアカウントでも、中古のみ解除されたというケースもあります。
プレミアのついている商品であれば中古でも高値で販売できるチャンスもあります。
また、中古で販売実績をつめば、新品も制限を解除できるかもしれません。
出品制限を解除してもらう方法
Amazonに出品制限を解除してもらう大まかな流れは以下のとおりです。
(1)卸問屋かメーカーが発行した請求書、もしくは、メーカーかブランドが発行した販売許可証を入手
(2)上記書類をAmazonへ送付
(3)Amazonによる承認
必要書類の入手
まずは、卸問屋かメーカーが発行した請求書、もしくは、メーカーかブランドが発行した販売許可証を入手しましょう。商品カテゴリやブランドによって、必要な書類が異なるため注意が必要です。
請求書の場合は、出品者と卸問屋・メーカーの住所と名前が記載されており、かつ180日以内に発行されたもので、合計10点以上の購入を表示しているものである必要があります。
一方、販売許可証は、出品者とブランド・メーカーの住所と名前が記載されており、かつ180日以内に発行されたものである必要があります。
書類をAmazonへ送付・承認
必要書類を入手したらAmazonへ送付しましょう。出品制限がかかっている商品画面から出品許可申請へ進み、画面の手順に従って遷移していけば問題ありません。Amazonの承認が下りれば、販売できるようになります。
販売実績があれば、申請手続きが1クリックで済む場合もある
Amazonですでに販売実績を積んでいた場合は、以上のプロセスを経ずとも1クリックで出品制限を解除できるケースがあります。
そのため、Amazonで販売を始めるなら、まずは出品制限のないカテゴリの商品を販売して実績を積み上げておくのも1つの手であるといえます。
請求書を簡単にもらう方法
出品制限を解除するために必要な請求書は、前述のとおり、出品者と卸問屋・メーカーの住所と名前が記載されており、かつ180日以内に発行されたもので、合計10点以上の購入を表示するものである必要がありました。ただ、個人がこの条件を満たす請求書を手に入れるのは、なかなか難しいことです。
そんな時に便利なのが、大手家電量販店のヨドバシカメラのオンラインショップです。
このオンラインショップで商品を買った場合は、簡単に請求書を発行してもらえるため非常に便利です。家電などを仕入れる際は、ぜひ以上の家電量販店をご活用ください。
CDの出品制限について知っておくべきこと
CDの出品制限について知っておくべきことを紹介します。
全ての商品に制限がかかっているかは不明
膨大な数が流通しているCD全てに出品制限がかかっている可能性は低いです。
海賊版が作られやすいCDは出品制限の可能性大
膨大な数のCDから出品制限をかけるとすれば、人気があり海賊版が作られやすいものから制限していくはずです。そのため、人気アイドルのCDなどは制限がかかりやすいと言えます。
請求書が手に入るか事前に確認することが重要
販売したいCDが出品制限にかかっている場合は請求書が必要です。そして、繰り返しになりますが、その請求書は出品者と卸問屋・メーカーの住所と名前が記載されており、かつ180日以内に発行されたもので、合計10点以上の購入を表示するものである必要があります。
個人が法人と取引した場合は、上記のような請求書を発行してもらえないこともあるため、購入前は請求書を発行してもらえるのか確認しておくことが重要です。
Amazonで出品制限がかかっているかを確認するには?
この項では自身のAmazonアカウントで出品制限がかかっているかを確認する方法を紹介します。
出品制限の確認手順
Amazonセラーセントラル左上のメニューバーから「カタログ」→「商品登録」をクリックします。
出品制限の確認をしたい商品のJANコード等を入力して検索しましょう。
出品制限のある商品は、下記のように「出品許可を申請」のボタンが表示されます。
こちらをクリックすれば誰でも出品規制を解除できる訳ではなく、そのまま許可が降りる場合もありますが、下記のようにメーカーや正規代理店の発行した請求書・販売許可証の提出画面に進む場合もあります。
なお下記のように「利用できません」の文言がある場合には、出品禁止商品その他の理由で、Amazonが現在ASINの新規受付を停止している状態です。
出品制限がかかっていない商品の場合
出品制限の無いカテゴリーの商品のJANコード等を先ほどと同様に検索してみましょう。
出品制限のかかっていない商品の場合は、先ほど「利用できません」の文言が記載されていた部分に「この商品を出品する」のボタンがあります。
当然ですが、このような商品は出品可能です。
Amazon Sellerアプリで出品制限の確認
Amazonで出品制限されているかどうかを簡単に調べられるアプリがAmazon Sellerです。
アプリからJANコードを入力するだけで出品制限がかかっているかどうか調べられるため、仕入れを行う際には、必ずAmazon Sellerを活用しましょう。
Amazonの出品制限への対策とは?
ネット物販で稼ぎ続けるにはプラットフォームの変化に柔軟に対応していく必要があります。
この項ではAmazonの出品制限への対策方法を紹介します。
フリマアプリ/ネットオークションに販路拡大する
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
Amazonに固執せず、以上のようなフリマアプリ/ネットオークションに販路を広げるのも戦略のひとつです。
販売手数料は6〜10%ほどなので、Amazonと比べると安めに設定されています。※ ヤフオク出品の全ての機能を利用するためにはYahoo!プレミアム会員(月額508円)になる必要がありますが、ソフトバンクの対象プランに加入した上でスマートログイン(電話番号登録)すれば月額料金が無料になります。
特にメルカリは若い女性に利用者が多いので、女性に人気のあるアイドルのCDなどは、メルカリでも十分販売可能でしょう。
参考:Yahoo!プレミアム
卸業者から直接商品を卸してもらう
卸業者を自分で見つけて直接商品を卸して貰えるようになれば出品制限も怖くありません。
販売方法に困っている業者を見つけられれば、直接卸してもらえるかもしれません。
身近な卸業者を探すには、原始的ですがタウンページを使うのが1番です。
iタウンページというスマホアプリを使えば、タウンページに載っている身近な卸業者を検索することができます。
制限の無いジャンルでも稼げるようになる
Amazonというプラットフォームを利用して物販をする限り、Amazon上のルール変更には従わなくてはなりません。
今後、現在は出品制限の無い商品に制限がかかったり、制限のある商品の制限が緩和される可能性も十分あります。
そのため、特定のジャンルのみに絞らずに複数のジャンルの商品を販売できる能力を今のうちから身につけておくことが長い間、Amazon物販で稼ぎ続けるコツになります。
Amazonの出品制限 まとめ
Amazonは最近、今までほど簡単に出品できないように規約を改定する傾向があります。
流れ的には、転売排除の方向に向かっていると言っても過言ではありません。
物販は商品自体に魅力があるので、結果の出やすいビジネスと言えるでしょう。
その中でも仕入れが簡単な転売は、物販の入門編に最適なのです。
ですが、あくまで入門編でしかありません。転売で結果を出した後には自ら卸業者と交渉して販売権を獲得するなどして、本格的な物販へと移行していきましょう。
そうすれば、安定的な収入とともにやりがいも実感できるハズです。