Amazonでの転売が禁止になったのかと思うほどの、規約変更によってせどらーに影響が出ています。規約を守ることは、せどりをする者にとって重要でもあり、基本でもあります。ここではAmazonで転売する時の、出品規制を守る方法と、規制の詳細について解説していきます。
Amazonの出品制限により中古品として扱うべき商品
大きな変化があったのは、2019年1月29日で、「コンディション・ガイドライン」というAmazonの規約が変更になっています。特に注意したいのは、「新品」としての出品禁止の商品と書かれている部分で、せどりや転売をする方に大きな影響が出る部分です。
もしメーカーや卸業者から仕入れてAmazonに出品している場合は、それほど影響がない事が多いですが、念のためにも変更になった規約の部分を確認していきましょう。
変更になった部分を見ていきましょう。
「新品」として出品禁止の商品
以下のいずれかに該当する商品は、新品としてAmazonに出品できません。
・個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品
・メーカーが提供する保証がある場合、保証期間その他の条件において、メーカーの正規販売店と同等のメーカー保証を購入者が受けられない商品
・プロモーション品、プライズ品、おまけ
・Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品
上記に該当すると、出品することができませんので、詳しい条件を見ていきましょう。
中古品扱いにならずAmazonの出品制限を受けない商品とは
個人から仕入れて、Amazonに出品するというのは、例えばヤフオクやメルカリなどのオークションで仕入れて、Amazonで新品として出品するという事です。
注意書きとして、「個人事業主を除く」と書かれているので、ヤフオクやメルカリで出品しているのが個人事業主の場合は、例外に含まれます。
問題はどのように個人から購入したのか、それとも個人事業主から購入したかの見極めをするのかということです。もし個人から購入してもばれることはないと考えていると、証拠を求められる事態になる可能性もあります。考えられるのは、仕入れ元の請求書や領収書が証拠になるということです。
これらがあれば、購入先の証拠となって規約違反ではないことの証拠になると予想されます。
家電製品などをAmazonで転売する時は保証書の期間に注意
これは家電製品などで、保証書がある商品が含まれます。もし保証書に印が押されて、その保証期間が正規販売店よりも短くなるのであれば、注意が必要です。
他にも、保証書が無くてもメーカー側が「正規代理販売店の出品の商品のみの保証」としているのであれば、これも規約違反の条件に含まれる可能性が高いです。
もしメーカーや卸の業者から仕入れている場合は、問題ないケースが多いと思いますが、仕入先によっては保証期間について注意しないと規約違反している可能性があります。
新品でも注意が必要
化粧品等でよくある販促で用いる無料の品、いわゆるプロモーション品
UFOキャッチャーや一番クジ等のプライズ品
ゲーム・DVDについてくる特典ポスター等のおまけ商品
これらは新品未開封であっても新品での出品が禁止されています。
実際、人気キャラクターのプライズ品を新品で販売し、アカウント閉鎖となるケースが増えてきているので注意が必要です。
規約変更は正規商品・自社商品をAmazonが求めているから
規約変更などから考えられるのは、Amazonとして求めてる商品があるということです。
それはメーカーや卸業者から仕入れた正規商品、さらに自社のオリジナル商品の2つです。
長い目で見ると、今回の規約変更でもそれほどの影響が出ないと考えられますが、これからの規約変更にも注意が必要です。
もしこれまで個人出品している場所から仕入れをしていたのであれば、この新品条件に引っかかる可能性が高まります。
Amazonの出品制限に該当する商品は即「中古」に変更すべき
この規約変更によって、出品禁止に該当する商品は、ガイドラインの変更前に出品したものでも適用されます。
もし出品禁止の商品を取り扱っている場合には、最悪の場合アカウント停止になる可能性もあるので、早めに対応することが必要です。
Amazonで出品制限のある商品を扱っている場合すべきこと
出品している商品の確認として、下記のことが求められます。
1:出品している商品がガイドラインの基準を満たしているか確認する
2:該当商品を販売停止にする
3:該当商品をFBA納品しているのであれば返送か廃棄対応する
4:該当商品の情報をSKUも含めて削除する
Amazon規約変更後は出品制限で中古になる商品の仕入れ・販売方法に注意
この規約変更によって、今までよりも注意すべき点があります。
- 個人から商品を仕入れないこと
- メーカー保証が受けられないものはAmazonで販売しない
- プロモーション品、プライズ品、おまけ商品を販売しない
上記の点に気を付けるだけでも、この規約変更の条件を満たすことができます。
新品・中古品のどちらでもAmazonの出品制限を再度確認
Amazonでは規約違反をしていると、厳しい措置が取られます。アカウント停止になって再作成ができないというケースもありますので、規約の変更には即座に対応することが大切です。
Amazonに出品しているのであれば、規約が変更されたという機会を活かして、他の出品商品もガイドラインの基準を満たしているか再確認してみるのが良いでしょう。
Amazonから出品制限がかかっているメーカーがある
ここでメーカー出品規制についても考えてみましょう。
例えば下記のメーカーの場合、ブランドの出品規制がかかっているアカウントがほとんどです。
- BenQ Japan
- BROTHER
- CANON
- CAPTAIN STAG
- CASIO
- DJI
- BOSE
- EPSON
- Ergobaby
- FUJIFILM
- GOPRO
- NIKON
- OLYMPUS
- PANASONIC
- PENTAX
- RICOH
- SIGMA
- SONY
- ショップジャパン
- Apple
- Beats
- ELECOM
- Fhilips
- Microsoft
- THERMOS
- SanDisk
- Tanita
- TAMRON
- YAMAHA
- 象印
上記では、電化製品のブランドを例に挙げましたが、主要なメーカーの多くは出品規制をしているため、家電量販店での仕入れをしている方には、大きな影響が発生します。
出品規制はAmazonでの販売者の質を向上させる為
出品規制がかかっている理由を考えると、なぜ規制がかかる分野があるのか理解することができます。
そもそも規制というのは、理由があって規制がかかるようになります。
こうした規制の理由を考察してみると、一つの理由を思い浮かべることができます。
それは「販売者の質を向上させる」という事です。
というのもネットビジネスや副業が盛んになると、参入が容易なAmazonでのせどりや出品をする人が多くなってきました。
そうなるとどのような結果になるかというと、質の良い販売者だけでなく、商品や物を販売する事に関して意識が低い販売者の存在者が目立つようになるのです。
もちろん真面目に出品をして販売をしている出品者も多いのですが、価格を下げ続けたり商品を雑に取り扱ったりと、クレームの原因になる状態が続いたりするのです。
商品を購入した人にとって、Amazonから購入したというイメージがあるので、販売しているのは一人の出品者というイメージは少ないのです。Amazon側としては、ネームブランドを守る必要があるので、販売者の質を向上させる必要があるのです。
Amazonから出品制限されているメーカーの商品は中古で販売OK
Amazonでせどりをする場合には、家電商品がターゲットになる事が多いですが、先ほどのリストのメーカーが取り扱えないとなると、せどりの幅が狭まるのではと心配になります。
しかしこの規制で制限されているのは、新品の商品に関してになるので、再生品、中古、コレクターなどはこれまでと同様に出品可能です。
中古を嫌がるライバル達。Amazonの出品制限はビジネスチャンス
どのビジネスをするにしても、規制や壁を越える必要が生じることはたくさんあります。
しかしその壁をどうとらえるかは、前進するのか、または後退するのかを左右することになります。
メーカー規制を例にとると、ライバルが減るという事が大きなメリットになります。
価格競争が過激にならないので、高値での販売が可能になり、出品者が減ることから、ライバルの数も少なくなる事が考えられます。
もちろんデメリットになることもあるのも事実ですが、メリットがどうあるのかという事を忘れずにいると、収益を拡大させる方法を思いつくことができます。
出品制限を解除してAmazonで販売する方法とは?
出品制限があるという事は、許可を得ることができれば、販売も可能でライバルと差をつける方法にもなります。
Amazonから出品許可を取る方法(特定カテゴリーの場合)
カテゴリーによって出品許可の取り方が異なりますが、それでも説明通りに進めていくと問題ありません。
まず出品制限があるカテゴリには、出品許可申請というボタンが出現します。
その後必要な書類が表示されるので、Amazonにこれらの書類をまとめて送信します。
これで出品許可を取ることができます。
問題があるのであれば、Amazonのテクニカルサポートに質問をして、許可申請をすることもできます。
Amazonの出品制限を無くす方法(特定メーカーの場合)
特定メーカーの出品許可には、必要書類をまず揃えます。
1:「出品許可申請」というボタンをクリックします。
2:いずれかの書類を用意します。
メーカーからの販売許可は難しいので請求書を用意する方が容易でしょう。
3:必要書類をAmazonに送信する
この作業をするだけで、出品許可を取ることができますので、他の出品者との差をつけていくことができます。
出品許可の条件はメーカーによって異なるので、調べて必要な書類や条件を満たしていきましょう。
Amazonの出品制限があるメーカーについて
出品制限がかかるメーカーは、今後増えてくる傾向が予想されます。
しかしせどりや転売をする人がいるという事は、Amazonに利益をもたらしているとも言えます。
営利企業であるAmazonという企業が、せどりや出品する人が壊滅する状況は作りません。出品者の減少は、Amazonの利益の減少につながるからです。
またFBAの倉庫についても、たくさんの従業員がいるので、Amazonを利用して購入してもらう人が増えないと、FBA倉庫で働く従業員の仕事がなくなってしまう事になります。
どうしてもメーカーなどを守るために、こうした出品制限が必要になってきますし、特に新品の出品に関して制限がかけられています。
Amazonで新品・中古品を扱う場合の出品制限回避方法
Amazonの出品規制が複雑になってきているので、何が出品可能で、どの商品が規制がかかっているのか分かりにくくなっています。解除ができる商品と分かっているのであれば、問題なく販売できるのですが、後で規制がかかっていることに気付くと、仕入れが無駄になってしまいます。
出品規制を回避する方法について解説していきましょう。
Amazonの出品制限を理解し新品・中古を設定する
商品を仕入れてから、出品規制がかかっていることに、気付くこともあります。
しかしもし規制がかかっている商品が分かっていれば、この問題を防ぐことができます。
まずは仕入れをする段階で、規制の確認をすることができます。
出品を新規でする際には、出品登録をするはずですので、その段階で確認も同時にしていきます。
実店舗での仕入れであれば、セラーアプリで、パソコンからの場合はセラーセントラルで確認をします。
Amazonセラーアプリか、セラーセントラルで出品制限を確認したら中古で販売
スマホのアプリで「Amazon Seller」という売り上げを確認し、出品もできるアプリがあります。
これはAndroidでもiosでもどちらでもダウンロード可能なアプリで、店舗で商品を探している場合に、利益がある商品を見つければ、その場で出品登録までできてしまいます。
そうすると、出品可能なのか、また手数料がいくらなのかなども分かります。
まずはバーコードをカメラ機能で見ていきます。
すると「出品」というボタンが出現しますので、これを押します。
次の画面では、何が出品できるのか、コンディションの選択があります。
新品・中古・コレクターなどから、出品可能なものが表示されます。
これで商品を登録する前に、出品できるのかを確認できます。
パソコンを使っている場合は、セラーセントラルのカテゴリ登録から確認していきます。
「Amazonのカタログから商品を検索する」という画面で、型番やJANコードで登録をしてみます。
出品登録をしてみると、出品規制があるのかどうか確認できます。
手間を省いてAmazonに出品規制されている出品を販売
出品規制されている商品はたくさんあります。
初めて仕入れをする商品であれば、特に慎重に仕入れをしないと、赤字になったり、オークションで売るという手間が増えたりします。
出品登録を先にしてしまうという方法を使って、出品可能なのかどうか先に確認をします。
手間がかかることは省くか、先に確認をしてしまうのが、後でさらに面倒にならないためにできることです。
効率よく出品することで、売り上げの向上につなげていきましょう。
Amazonで転売するならFBAがおすすめな理由
Amazonで転売をするのであれば、商品の梱包と発送が必要になります。この納品作業は、売り上げには関係ないので、できる限り減らすのが効率化への道です。
それで効率よく発送作業を進めていく上で、FBAというサービスが効果的です。
転売している方向けのAmazonのFBAサービスの詳細
FBAというのは、フルフィルメント by Amazonの略で、登録をするとAmazonの物流を効率よくしてくれるものです。
転売をするうえで非常に重要ですので、利用の仕方を把握しておきましょう。
FBAというAmazonのサービスはどんな人に向いているのか?
1:発送の手間が省けるということ。
売れた商品を発送する作業を自分でしていると、時間も手間もかかるので、一番面倒な作業です。
しかしFBAのサービスなら、商品が売れた際に商品を梱包して発送までしてくれる、便利な代行サービスをしてくれます。
梱包や発送のアルバイトや外注を雇う事もできますが、費用がかかります。
でもAmazonのFBAの場合は、小型商品で約300円、大型商品で約600円~で梱包から発送まで代行してくれます。
2:Amazonの段ボールで梱包されるという事。
Amazonで買ったのに、よくわからない会社の段ボールで郵送されてくると、予想している商品と異なるイメージを与えてしまう可能性があります。
しかしAmazonのFBAなら、Amazonのロゴが書かれている段ボールで発送されるので、Amazonの商品として扱われるというメリットです。
ネームバリューがあるので、購入者としても安心して利用できます。
3:到着までの早さ。
ネットで商品を購入すると、商品の到着まで時間がかかります。
しかしFBAなら、ネット購入のデメリットを最小限にすることができます。
自己発送よりも早く購入者のところへ届けてくれるので、購入者としてもメリットがあります。
4:販売する商品がプライム対象商品になる
アマゾンプライムというのは、月額500円か年間料金4900円を払う事で、音楽配信やビデオが楽しめたり、プライム対象商品の送料が無料になるというサービスです。
FBAに登録すると、転売する商品もAmazonプライム対象になります。
プライム対象商品には、このような印が付いています。
これがあるとプライム会員は送料無料で、手元に届けてもらうことができるので、売り上げの回転が速くなります。
5:ギフトラッピングやメッセージの対応
ギフトラッピングは、通常の段ボールではなく、プレゼント用のギフトラッピングで梱包してくれ、値札や納品書も外してくれるサービスです。
ギフトラッピングを利用する方も意外と多いので、対応しているというのは、売り上げを伸ばすのに大切な要素です。
購入者もボタン一つで、ギフト包装してもらえるので、対応商品の方から選ぶことも多いです。
6:カートが取りやすくなる
これが一番大きなメリットになります。
カートが取りやすくなるというのは、商品ページのトップに来ることが多くなるということです。
もちろんその方が売れやすくなるので、FBAのサービスを利用するメリットが多いと言えます。
これらのメリットを活かしていきたいという方が、FBAのサービスを利用すべき人です。
予想よりも、かなりのメリットがあることに気付かされるでしょう。
AmazonのFBAを利用すべき3つの理由
1つ目は購入者の送料が無料になることです。
この送料の一部はAmazonが負担しているとされ、購入者にとって大きなメリットをもたらします。
カートが取れやすくなり、送料の負担が少なく商品を販売できるのが、成功するうえで大きなポイントになります。
2つ目に時間の自由があります。
梱包と発送をAmazonがしてくれるので、倉庫に商品を納品するだけで、商品を販売できます。
参考:Amazon自己配送の梱包方法は?必要な道具や資材も解説
旅行に出かけていても、梱包と発送をしてくれるので、商品に触れずにして商品の発送が完了します。
3つ目に、パソコン一つで商品の販売が完了するということです。
転売やせどりをする上でパソコンは必要ですが、FBAのサービスを利用すると、パソコン上で操作をするだけで商品の発送が完了します。
まさにパソコン一つでビジネスができてしまうのです。
Amazonが設けている規約には柔軟かつ素早く対応する
規約の変更によって仕入先が変わるという出品者も多いかもしれません。
しかし規約というのは、購入者のためにあるものなので、Amazonとしては必要な変更になります。
購入者が気持ちよく買い物ができるように、Amazonも販売環境を整えているのです。
これを理解すれば、出品者としてはAmazonが設けている規約を理解し、規約に沿って購入者に貢献することが必要です。
Amazonという販売場所を借りているという認識があれば、規約に沿って販売するのも苦になりません。
規約が変更になる時は、ビジネスが大きくなるチャンスでもあります。柔軟に対応して、ライバルよりも早くチャンスをつかみましょう。