Amazonでせどりをするには?物販の仕入れと出品注意点

Amazonでせどりを始めようとすると、初心者の方はまず仕入先と、仕入れるべき商品の選定に悩むと思います。

悩む前にまずは、Amazonでせどりをする場合における仕入れと出品に関する注意点をしっかり押さえておきましょう。

目次

Amazonせどりとは何なのか?

この項では、そもそもせどりとは何なのか、なぜYahoo!オークション(旧ヤフオク)やメルカリではなくAmazonでせどりをするのかを解説します。

せどりと転売の違い

せどりと転売も共に卸売業者からではなく、小売販売店から商品を仕入れて販売するという点では本質的には同じビジネスです。

一般的にせどりの場合は、商品を定価よりも安価に販売している小売販売店を自ら探し出して仕入れ、定価前後の価格で販売することを指します。

転売の場合は、人気の新作ゲーム機や人気アイドルのコンサートチケット、CD/DVDなどを定価で仕入れ、定価よりも高い値段で販売することを指します。

せどりと転売も共に、小売販売店と自身の販売価格の差額を利益としますが、せどりの場合は定価ほどで販売します。

対して、転売の場合は人気商品の相場を自らコントロールしてしまうという特徴があります。

Amazonせどりは稼げる

Amazonせどりは特別なスキル、ネットや商品に関する知識がなくても、稼ぐ事ができます。

Amazonせどりを本業にしなくても、サラリーマンの副業でも十分に稼げます。

キチンと利益計算さえ行っていれば初月から2〜5万円程度稼ぐことも十分に可能です。

副業の場合はまず、月収10万円を目指しましょう。本業化している方には個人でも100万円プレイヤーを目指せます。

ヤフーオークション(旧ヤフオク)やメルカリなどのネットオークション、フリマのプラットフォームや楽天のようなネット通販サイトにはAmazonでも販売されている商品も多数出品されています。

今やAmazonは日本において、最もメジャーなネット通販サイトと言っても過言ではありません。

そのため、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)やメルカリ、楽天の購入者はAmazon価格よりも安いかどうかを判断する節があります。Amazonと大差ない価格であればAmazonで購入する人が多いのです。

それだけ、Amazonには信用があります。Amazonに出品することで、実際には個人で販売していても購入者に安心感を与えることができます。

Amazonはヤフーオークション(旧ヤフオク)やメルカリと比べて、出品/販売の際にかかる手数料は高めですが、捌ける個数や相場価格を考えればAmazonに利がある場合が多いと言えます。

Amazonは集客力が高い

AmazonはSEO(検索エンジン最適化)に強いと言われています。

商品名や型番をGoogleで検索するとAmazonの各カテゴリの売り上げランキング商品ページが検索上位に表示され易くなっています。

実際にCanonのプリンターの型番である「TS203」をGoogle検索してみましょう。

すると、Canonの公式サイトのすぐ下にAmazonの商品ページが表示されます。

Amazonでせどりをするメリットとは?

この項ではAmazonでせどりをするメリットについて紹介します。

AmazonのFBA(代理発送)サービス

AmazonにはFBAという代理発送サービスがあります。

FBAは仕入れた商品をAmazonの倉庫に送っておけば、商品の管理、梱包、発送をAmazon側が発送してくれるサービスです。

その代わり、手数料は上乗せになってしまいます。その分、時間が圧倒的に削減できるので仕入れ作業に時間を割くことが可能となります。

本業でAmazonせどりを行っている人は、かなりの商品数を販売するので、AmazonのFBAサービスは必須です。

また、副業で行っている人も月収10万円超えたあたりから、FBAを導入することでより利益を加速することができます。

Amazon物販の仕入れの資金繰りに困らない

せどりの他にもアフィリエイトなど、有名なネットビジネスの手法がありますが、アフィリエイトの場合は報酬が発生してから入金されるまで1ヶ月〜2ヶ月のタイムラグが生じます。

対して、せどりは即金性が高く、資金繰りに困りにくいというメリットがあります。

Amazon物販でせどりを行うには商品を仕入れなければならないので初期投資が必要です。せどりの仕入れの支払いはクレジットカードで行いましょう。

Amazonの入金サイクルは2週間で、クレジットカードは支払ってから、支払いまで1ヶ月から2ヶ月のタイムラグがあるので、この時間差を利用して資金繰りを上手に行うことが可能になります。

Amazonは取扱商品が多く、仕入れ先が尽きない

Amazonは設立当初、CD/DVDや本などのメディア商品を主に取り扱っていましたが、今では食品や化粧品、衣類、家電など多種多様な商品を取り扱うようになりました。

そのため、Amazon物販ではYahoo!オークション(旧ヤフオク)やメルカリ楽天などのネット上のみならず、量販店などの実店舗からも利益の取れる商品を探し出して仕入れることが可能です。

タオバオアリババなどの中国サイトから仕入れをすれば国内よりも仕入れ値を下げることができます。

また、Amazonで販売実績を作れば、いずれは自ら卸売業者と交渉して商品を直接卸してもらうことも十分に望めます。

Amazonせどりは集客力が高い

Amazonのせどりは、他の店のせどりよりも圧倒的に集客力が高いです。というのもAmazonは、圧倒的なブランド力を持っているからです。Amazonという名前だけで大きな集客が見込めるのです。

せどりを行うお店によっては、ある程度自分の力を使って集客する必要があります。ですがAmazonの集客力を利用すれば、集客に力を入れずにせどりに集中できるメリットがあります。

Amazonせどりは相場が高い

Amazonは他のお店と比べて相場が高いのが特徴であり、メリットです。そのためAmazonせどりは、仕入れた商品によりますが比較的高い値段で売ることができます。なので利益重視でせどりを考えている方にはおすすめです。

またプレミアム商品の価格も他の店と比べて、Amazonが一番高い傾向にあります。先ほどにもありましたが、Amazonはブランド力が優れており集客力も高いので利益も出しやすいです。

Amazonせどりは始めやすい

取り扱い商品が多く、圧倒的なブランド力を誇るAmazonだからこそ、せどりを始めやすいです。商品を出品する側も購入する側もAmazonの名前を知っていて実際に使ったことがある人が多いと考えられるため、安心感が大きいといえるでしょう。

購入操作に手間取ることも少なくなり、仕入れた商品の需要さえあれば売れやすいメリットがあります。

関連記事: 【2024年版】Amazonせどりで商品ランキングから売れ筋商品を見つける方法7選!リサーチに便利なツールも紹介!

Amazonせどりで新品として出品できない商品とは?

Amazonはコンディションガイドラインにおいて、未使用品でも新品として出品できない商品を以下のように定めています。

以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。

・ 個人調達商品(個人事業主を除く)。
・ メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品。
プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。

つまり商品の仕入先によっては新品として出品できない可能性があるのです。

この項では未使用品でも、Amazonで新品として出品できない商品について紹介します。

個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品

個人から仕入れた商品というのは、知り合いから譲ってもらった場合はもちろんですが、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)やメルカリから仕入れた場合も含まれます。

ヤフオクやメルカリはあくまで個人売買の場なので、それらで仕入れた商品はAmazonでは新品として出品できません。ただし、特定商取引法の表示がキチンと記載されている出品者は個人事業主なので、そのような出品者からの仕入れはOKでしょう。

また、楽天ヤフーショッピングから仕入れる場合も特定商取引法の表示がキチンと記載されている出品者から仕入れるようにしましょう。

いずれにせよ万が一トラブルがあった際に、仕入先を証明できるように領収書や納品書を発行してもらえる所から仕入れるのが賢明です。

メーカー保証を購入者が受けられない商品

メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品。

Amazonのコンディションガイドラインには以上のような記載があります。

小売店から仕入れてAmazonで販売する場合、小売店で仕入れた時点で保証期間が開始してしまいます。

また、購入者が小売店から直接購入する場合とは、流通経路が全く異なるので、そもそも保証自体が適用されない可能性も考えられます。

Amazonせどりにおいて、電化製品などを仕入れる場合には十分注意が必要です。

プロモーション品やプライズ品など

プロモーション品やプライズ品、おまけなども新品として出品することが禁止されています。

出品する際には中古品として、ガイドラインに沿ったコンディションを設定する必要があります。

また、中古品出品の際は説明欄にプロモーション品、プライズ品、おまけなどである旨を明記することとされています。

Amazonで出品規制を解除して仕入れる商品の幅を広げるには?

Amazonではメーカー/ブランド/商品単位で出品に規制がかかっている場合があります。

出品規制がかかっている商品は、一部の出品者のみが出品することができます。

この項ではAmazonで出品規制を解除して仕入れる商品の幅を広げる方法を紹介します。

Amazonせどりで仕入れに注意が必要なメーカーの例

以下はAmazonで出品規制がかかったメーカー/ブランドの一例です。

APPLE(アップル)
・ BenQ Japan(ベンキュージャパン)
・ BROTHER(ブラザー)
・ CANON(キャノン)
・ CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
・ CASIO(カシオ)
・ DJI(ディー・ジェイ・アイ)
・ EPSON(エプソン)
ELECOM(エレコム)
・ Ergobaby(エルゴベビー)
・ FUJIFILM(富士フイルム)
・ GOPRO(ゴープロ)
・ Hoppetta(ホッペッタ)
Microsoft(マイクロソフト)
・ NIKON(ニコン)
・ OLYMPUS(オリンパス)
・ PANASONIC(パナソニック)
・ PENTAX(ペンタックス)
・ RICOH(リコー)
・ SIGMA(シグマ)
・ SONY(ソニー)
・ TAMRON(タムロン)
ショップジャパン
コールマン
象印
サーモス

殆どが有名な電化製品メーカーです。

電化製品については、前述の保証期間の問題もありますので、中古出品での販売も検討してみると良いでしょう。ブランドによっては、新品出品だと出品規制があるが中古出品だとないものも存在するので、その点でもAmazonせどりでは中古コンディションでの販売がおすすめです。

キャラクター商品も仕入れに注意が必要

キャラクター商品にも、出品規制がかかっています。これらの多くは新品/中古共に出品規制が適用されます。

例えば、アンパンマン、ガンダム、仮面ライダー、プリキュア、きかんしゃトーマスなどが規制対象になっています。

Amazonせどりにおいて、おもちゃ類を仕入れる際には注意が必要です。

Amazonの出品規制を解除する方法

Amazonの出品規制を解除するにはセラーセントラルの出品ページで、メーカー/ブランドごと、もしくは商品ごとに「出品許可を申請」のボタンをクリックする必要があります。

とは言っても、「出品許可を申請」のボタンをクリックすれば誰でも出品規制を解除できる訳ではありません。

Amazonの出品規制の解除メーカーや正規代理店の発行した請求書や領収書、その他書類を提出する必要があります。

審査に通過するかどうかは明確な基準は無いようなのですが、請求書や領収書の信憑性、仕入先の信頼性などが大きく影響します。

また「出品許可を申請」ボタンを押しただけで、申請が通ってしまう場合もあります。こちらは今までのAmazonでの販売実績が影響する可能性が高いです。

ある程度の数を販売した上で、アカウントヘルスの注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率を高い水準に保つようにしましょう。

まともな商品を仕入れて、FBAを使用していれば優良な販売実績を築くことができるでしょう。

FBAを利用してAmazonに出品する手順とは?

ここまで解説したことに気をつけて仕入れを行ってもAmazonに出品しないと利益になりません。

この項では時間を大きく削減できるFBAを利用してAmazonに出品する手順を紹介します。

Amazonセラーセントラルから出品情報の登録ページへ

まずは、Amazonにサインインしましょう。Amazonのトップページ右上の「アカウントサービス」をクリックします。

そして、「その他のアカウント」の欄から「出品アカウント/Amazonで売る」をクリックするとAmazonセラーセントラルにサインインできます。

セラーセントラルのトップページにある「カタログ」→「商品登録」をクリックすると商品登録ページに切り替わります。

検索窓に商品名やJANコードなどを入力すると、該当する商品の一覧が表示されます。

そこから、出品する商品の欄から「この商品を出品する」をクリックして下さい。

出品情報の登録ページに切り替わるので、必要事項を入力しましょう。

出品情報の登録を行う

出品情報の登録ページで以下の項目を入力しましょう。

①: 出品者SKU
出品者独自の管理番号として扱われる文字列です。未入力だとAmazon側が自動でSKUを設定してくれますが、自分で管理しやすいように入力しておくことをオススメします。

②: 販売価格
商品の販売価格を入力します。FBAの手数料を含めて利益を取れる、かつ売れる価格設定を行いましょう。

③: 在庫数
入荷する在庫数を入力します。(FBAを選択すると、こちらの項目は表示されません)

④: コンディション
左上の「すべての項目」を選択にするとコンディション説明の欄が表示されますので、商品のコンディションを詳細に文章で説明しましょう。未開封もしくは開封したが未使用であるなど、新品の場合でもコンディションが様々です。

中古品なら、使用感やキズのあり無しなどの記載もするべきです。

⑤: フルフィルメントチャネル
FBAを利用する際は、下段の「Amazonから出荷」にチェックを入れましょう。

最後に「保存して終了」をクリックすると商品登録が完了します。

Amazon倉庫に商品を納品する

商品登録が完了したら、Amazonの倉庫に登録した商品を納品しましょう。

Amazonセラーセントラルのトップページ上部のメニューにある「在庫」から「全在庫の管理」をクリックします。

Amazonに登録している商品の一覧が表示されるので、納品する商品にチェックを入れましょう。

納品する商品にすべてチェックを入れたら、在庫管理の下にあるプルダウンメニューから「在庫商品を納品/補充する」をクリックします。

納品プランの作成画面に切り替わります。

納品したい商品を選択して「必要な梱包準備とラベルの貼付の詳細」をクリックしましょう。

次の画面で「梱包カテゴリーを選択」をクリックします。

Amazon倉庫側で再度梱包が必要な特殊な商品を選ばない限りは「梱包不要」で構いません。

次に「商品のラベル貼付は誰が行いますか?」という項目が表示されます。自分でプリンタを用いてラベル貼付するか、Amazon側に20円で委託することもできます。特に自宅にプリンタがない方はAmazonに委託することをお勧めします。

そして納品する商品の数を入力しましょう。ダンボールの数が左、商品の数が右です。商品数を入力したら「梱包準備完了」をクリックして、次のページで「個別の商品の梱包」をクリックして終了です。

その後は、「ステップ1b – 個別の商品の梱包」にて輸送箱の個数を選択します。

次に、輸送箱単位の輸送箱の寸法(cm)と輸送箱の重量(kg)を入力するフォームになりますので、それぞれ記載していきます。

全て入力したら「確定して続ける」をクリックしましょう。

続いて「ステップ2 出荷通知の送信画面」に移行します。

なおこの時点で納品先のFBA倉庫が自動的に決定されて、下記の画面に表示されます。発送元の自宅から近い方が送料が安いのですが、残念ながら納品先はこちらからは指定できません。

「出荷日」は配送業者に段ボール箱を引き渡す日を選択しましょう。 「配送モード」は基本的には「個口配送(SPD)」で大丈夫です。 

「配送業者を選択する」は「ヤマト運輸 要専用ラベル用紙」を選択すると基本的には安いです。記載されている配送会社以外を選びたい場合は「Amazonパートナーキャリア以外」のプルダウンから選択しましょう。

最後に 「請求額を承認して出荷通知を承認」をクリックします。

すると「ステップ3 輸送箱ラベルを印刷」の画面に移行します。

「輸送箱ラベルを印刷」は「A4用紙あたり1枚のラベル」のままで大丈夫です。このまま「印刷」ボタンを押して、プリンタでラベルを出力します。

印刷が完了したら「追跡情報の入力へ進む」をクリックしましょう。

このまま商品にラベルを貼付して、選択した「出荷日」に配送会社に配送してもらえば納品完了です。納品画面の「最終ステップ: 追跡情報」からは、商品発送後に追跡状況を追跡できるようになるので、気になる場合はチェックしてみましょう。

通常、1週間程度でFBA倉庫に商品が届き、納品完了となります。

AmazonせどりはFBAで効率化

FBAは手数料がかかるデメリットがありますが、商品の保管や梱包、発送などの事務作業を効率化できるメリットがあります。

せどりは1商品あたりの利益が低くなりやすいからこそ、どうしても数をこなさなければならないことも多いです。できる限り事務作業にかける時間を減らし、売れやすい商品の仕入れや流行のリサーチを行うことも重要です。

FBAはAmazonの倉庫で商品を保管してくれるため、自分自身で自宅などに在庫を抱える必要がありません。発送元をAmazonにできて、顧客からの安心感や信頼感につながるのも大きいですね。

Amazonせどりにおける仕入れと出品の注意点 まとめ

Amazonせどりで稼ぐために商品を仕入れても、仕入れ先や仕入れた商品によっては、新品では出品できなかったり、出品自体ができない可能性もあります。

Amazon物販で出品できない商品を仕入れてしまうと大赤字という最悪の結果になりかねません。

この記事を参考にして、仕入先や仕入れる商品を見定めて下さい。

また、FBAを利用することで、出品規制の解除時間削減を狙うことも検討しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次